ニホンイノシシ

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動

広島大学 > デジタル自然史博物館 > メインページ> 郷土の動物 > 広島県の哺乳類 > ニホンイノシシ | 広島県の動物図鑑 / 和名順

ニホンイノシシの幼獣(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 池田誠慈, Jun. 19, 2019)
ニホンイノシシの頭骨.犬歯が発達して牙になっている.(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 坪田博美, Jun. 16, 2020)

ニホンイノシシ Sus scrofa leucomystax

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 哺乳綱 Mammalia > ウシ目(偶蹄目) Artiodactyla > イノシシ科 Suidae > イノシシ Sus scrofa > ニホンイノシシ Sus scrofa leucomystax

解説

  • 北アフリカの一部からユーラシアに広く分布する,イノシシ Sus scrofa の日本産亜種.本州,四国,九州,淡路島に分布.
  • 広島県では,県内全域に分布.島しょ部にも分布.近年宮島にも生息するようになった.
  • 鼻先は円盤状で鼻先を使って土を掘る.上下の犬歯が上を向いた牙(きば)になっており,特にオスで発達する.
  • 足の指は前足,後ろ足ともに4本で,前の2本は大きく蹄(ひづめ)となる.
  • 雑食性で地表から地中にかけての動植物を掘り返して採食する.
  • 出産期は春から秋で,通常1年に1回出産するが春と秋に2回出産することもある.妊娠期間は約120日.多仔出産で,野外での平均は4.5頭.メスは1~2年で,オスは2年で性的に成熟する.
  • 子の体にはウリのような白い縦縞模様があり,「ウリ坊」と呼ばれる.
  • 近年数と分布を増やしており,農作物や森林植生への被害が深刻化している.

天然記念物・RDB

  • 狩猟獣

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • イノシシ

英名

  • wild boar

広島県方言

  • しし

備考

参考文献

  • 阿部永, 石井信夫, 伊藤徹魯, 金子之史, 前田喜四雄, 三浦慎悟, 米田政明. 2008. 日本の哺乳類, 改定2版. 206 pp. 東海大学出版会, 秦野.
  • 広島哺乳類談話会(編). 2000. 広島県の哺乳類. 169 pp. 中国新聞社, 広島.

インターネットリソース

更新履歴

  • 2018.02.21 ページ作成.
  • 2019.09.09 幼獣の写真を追加.

広島大学 > デジタル自然史博物館 > メインページ> 郷土の動物 > 広島県の哺乳類 > ニホンイノシシ | 広島県の動物図鑑 / 和名順