広島大学/被爆樹木

提供: 広島大学デジタル博物館
広島大学/被爆桜から転送)
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広島大学と被爆樹木

被爆樹木について

 広島は第二次世界大戦末期に原子爆弾で破壊されました.原爆投下によって街は破壊されましたが,生育していた植物で生き残ったものが少なからず存在します.被爆樹木としてはアオギリやクスノキ,カキノキ,桜などが知られています.これらの植物を挿し木や種子で増やしたものが各地に配付されています.  広島大学は,東広島キャンパスへの移転前に広島市内にキャンパスが分散していました.旧理学部1号館をはじめ,大学全体が原子爆弾による被害を受けた歴史があります.東広島キャンパスには被爆桜が,霞キャンパスには被爆アオギリの二世がそれぞれ植栽されています.平和を標榜する広島大学として,大切にして頂きたいと思います。

被爆桜について

 広島市役所本庁(広島市中区国泰寺町1丁目)の玄関に向かって南側に,被爆したソメイヨシノが今でも生育して春になると花を咲かせています.広島市植物公園は被爆60周年を記念して,この被爆したソメイヨシノと江波気象台(現広島市江波山気象館,広島市中区江波南1丁目)の被爆したエバヤマザクラを,接ぎ木により増殖して各所に配布しました.  広島大学はこれらの苗の贈与を受け,東広島キャンパスの中央図書館南側にある「国際の森」と東千田キャンパスのロータリーに植栽しました.東広島キャンパスに植えられた被爆桜はやや樹勢が弱いように見受けられますが,平和を標榜する広島大学として,大切に維持管理して,後世に受け継ぎたいと思います.

広島大学に存在する被爆樹木

原爆投下前から植栽されていたもの

原爆投下後に植栽されたもの

被爆桜

  • 東広島キャンパス

被爆イイギリ二世

  • 霞キャンパス