「アキサンショウウオ 広島大学東広島キャンパス」の版間の差分

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== 解説 ==
 
== 解説 ==
 
* 本州(愛知県以西)・四国・九州・壱岐島に分布する日本固有種.
 
* 本州(愛知県以西)・四国・九州・壱岐島に分布する日本固有種.
* 広島県では,県南部から中国山地にかけて生息.
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* キャンパスではふれあいビオトープでのみ繁殖が確認されている.
* 成体の模様,尾の上下に黄色い筋があるか,後肢の趾(あしゆび)の数,卵のうの形状と卵の数,繁殖期の違いなど,非常に変異に富んだものが含まれている.
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* キャンパスに限れば繁殖期は1月下旬からとなる..
* 中国山地脊梁部に分布する高地型と県南部の低地型と2つの型が報告されたが(比婆科学教育振興会,1996;宇都宮・宇都宮,1998),上記のような特徴からいくつかの地方型にする考えもある(大川ほか,2005:大川ほか,2009).
 
* 繁殖期以外に成体を観察するのは困難.繁殖期は地方型によるが,県内に限れば多くは3月頃ピークで,高地型は遅れて4月中旬~5月上旬.湧水や湿地で産卵が行われる.
 
 
* 繁殖期のオスは下あごが白くなり,総排泄腔周辺が大きく膨らむのでメスと区別できる.
 
* 繁殖期のオスは下あごが白くなり,総排泄腔周辺が大きく膨らむのでメスと区別できる.
 
* ふ化した幼生の大部分は秋までに変態するが,一部越冬して翌年変態する.
 
* ふ化した幼生の大部分は秋までに変態するが,一部越冬して翌年変態する.

2017年1月30日 (月) 02:37時点における版

カスミサンショウウオ成体 (オス) .成体は繁殖のため1月下旬からふれあいビオトープに集まる.(東広島市鏡山; 撮影: 神林千晶, Jan. 29, 2017)


カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 有尾目 Caudata > サンショウウオ科 Hynobiidae > サンショウウオ属 Hynobius > カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus

解説

  • 本州(愛知県以西)・四国・九州・壱岐島に分布する日本固有種.
  • キャンパスではふれあいビオトープでのみ繁殖が確認されている.
  • キャンパスに限れば繁殖期は1月下旬からとなる..
  • 繁殖期のオスは下あごが白くなり,総排泄腔周辺が大きく膨らむのでメスと区別できる.
  • ふ化した幼生の大部分は秋までに変態するが,一部越冬して翌年変態する.

備考


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