「アクチノリザル植物」の版間の差分

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=アクチノリザル植物 Actinorhizal plants=
 
=アクチノリザル植物 Actinorhizal plants=
*カバノキ科やモクマオウ科,ヤマモモ科などの窒素固定細菌と共生する木本植物
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*窒素固定細菌と共生し,非マメ科の[[根粒]]を形成する植物.カバノキ科やモクマオウ科,ヤマモモ科,グミ科など樹木に多い.
 
*[[窒素固定]]を行う能力をもつフランキア(フランキア属''Frankia''の放線菌の一種)と共生して,根に[[根粒]]というコブ状の器官を形成する.根粒では大気中の[[窒素分子]]をとりこんで[[アンモニア]]に還元し,宿主植物が栄養源として利用する.
 
*[[窒素固定]]を行う能力をもつフランキア(フランキア属''Frankia''の放線菌の一種)と共生して,根に[[根粒]]というコブ状の器官を形成する.根粒では大気中の[[窒素分子]]をとりこんで[[アンモニア]]に還元し,宿主植物が栄養源として利用する.
 
*ハンノキの仲間や[[ヤマモモ]]などでよく知られている.マメ科は含まない.
 
*ハンノキの仲間や[[ヤマモモ]]などでよく知られている.マメ科は含まない.

2021年7月2日 (金) 18:43時点における最新版

アクチノリザル植物 Actinorhizal plants

  • 窒素固定細菌と共生し,非マメ科の根粒を形成する植物.カバノキ科やモクマオウ科,ヤマモモ科,グミ科など樹木に多い.
  • 窒素固定を行う能力をもつフランキア(フランキア属Frankiaの放線菌の一種)と共生して,根に根粒というコブ状の器官を形成する.根粒では大気中の窒素分子をとりこんでアンモニアに還元し,宿主植物が栄養源として利用する.
  • ハンノキの仲間やヤマモモなどでよく知られている.マメ科は含まない.