アリスイ 宮島

提供: 広島大学デジタル博物館
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アリスイ(廿日市市宮島町; 撮影: 熊谷美登)

アリスイ Jynx torquilla japonica

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > キツツキ目 Piciformes > キツツキ科 Picidae > アリスイ属 Jynx > アリスイ(種) Jynx torquilla > アリスイ(亜種) Jynx torquilla japonica

解説

  • キツツキ科の小鳥であるが,他のキツツキ類と少し変わった習性があり,名前の示す通りアリを主食にしているキツツキである.
  • 他のキツツキのように木に縦にとまって餌を探すことはせずに,古い切り株や地面に巣くっているアリを探してアリの幼虫や卵を食べている.
  • 大きさは17.5cmでコゲラより少し大きく,体色はかっ色で,黒と灰色の斑がある.
  • 繁殖地は主に北海道の平地林で,秋から冬にかけては暖地に渡る.
  • 宮島でも過去に何回か観察されているが個体数が少なく,広島県では珍鳥の部類に入る.
  • 稀ではあるが,大砂利,入浜,包ケ浦で2~3年置きに冬鳥として渡来している.1羽の単独で越冬する.
  • 1977.10.29大砂利で落鳥1羽,198210.24(包ケ浦)1羽,1983.10.9(包ケ浦)1羽,1986.3.11と1987.1.16と1992.10.6(大砂利)1羽,1998.10.8(入浜)1羽,の記録がある。
  • いずれも1~2日で渡去していて宮島では越冬はしていないようだ.

(資料提供: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 熊谷美登)

備考

文献(引用)

  • 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.

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