「イソシギ」の版間の差分
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==解説== | ==解説== | ||
− | * | + | *全国的に分布し,最も身近なシギ類.本州東北地方以南で越冬する. |
*九州以北に留鳥として分布し,本州中部以北では夏鳥として渡来する. | *九州以北に留鳥として分布し,本州中部以北では夏鳥として渡来する. | ||
+ | *繁殖期には内陸の湖岸,川岸などに棲み,非繁殖期には海岸の磯,防波堤などで見られる. | ||
+ | *広島県内では,川の上流部から下流部までの河原,干潟,海岸,埋め立て地,アシ原,耕地,湿地など広い地域で見られる. | ||
+ | *尾道市と廿日市市吉和(旧佐伯郡吉和村)で繁殖の記録があり,越冬例も多い. | ||
*河原,湖沼,海岸,河口など様々な水辺の環境に生息し,尾羽を上下に振りながら歩き回り主にユスリカやトビケラなどの水生昆虫を捕食する. | *河原,湖沼,海岸,河口など様々な水辺の環境に生息し,尾羽を上下に振りながら歩き回り主にユスリカやトビケラなどの水生昆虫を捕食する. | ||
*[[クサシギ]]に似るが,本種は翼の付け根に白色部が食い込むことで識別可能. | *[[クサシギ]]に似るが,本種は翼の付け根に白色部が食い込むことで識別可能. | ||
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===英名=== | ===英名=== | ||
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===広島県方言=== | ===広島県方言=== | ||
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==関連ページ== | ==関連ページ== | ||
*[[広島県の鳥類]] | *[[広島県の鳥類]] | ||
+ | *[[東広島キャンパスの鳥類相]] | ||
==参考文献== | ==参考文献== | ||
− | *樋口 | + | *樋口 広芳(監修), 石田 光史(著). 2015. ぱっと見わけ 観察を楽しむ野鳥図鑑. 399 pp. ナツメ社, 東京. |
+ | *日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田. | ||
+ | *日本野鳥の会広島県支部(編著). 2002. ひろしま野鳥図鑑, 増補改訂版. 267 pp. 中国新聞社, 広島. | ||
==更新履歴== | ==更新履歴== |
2021年2月13日 (土) 04:27時点における版
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イソシギ Actitis hypoleucos
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > チドリ目 Charadriiformes > シギ科 Scolopacidae > イソシギ属 Actitis > イソシギ Actitis hypoleucos
解説
- 全国的に分布し,最も身近なシギ類.本州東北地方以南で越冬する.
- 九州以北に留鳥として分布し,本州中部以北では夏鳥として渡来する.
- 繁殖期には内陸の湖岸,川岸などに棲み,非繁殖期には海岸の磯,防波堤などで見られる.
- 広島県内では,川の上流部から下流部までの河原,干潟,海岸,埋め立て地,アシ原,耕地,湿地など広い地域で見られる.
- 尾道市と廿日市市吉和(旧佐伯郡吉和村)で繁殖の記録があり,越冬例も多い.
- 河原,湖沼,海岸,河口など様々な水辺の環境に生息し,尾羽を上下に振りながら歩き回り主にユスリカやトビケラなどの水生昆虫を捕食する.
- クサシギに似るが,本種は翼の付け根に白色部が食い込むことで識別可能.
分布・産地・天然記念物
分布
- ユーラシア大陸中部(繁殖),アフリカ・インド・東南アジア・フィリピン・ニューギニア・オーストラリア(越冬)
産地
天然記念物・RDB
- 環境省RDBカテゴリ:なし
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
- common sandpiper
広島県方言
備考
関連ページ
参考文献
- 樋口 広芳(監修), 石田 光史(著). 2015. ぱっと見わけ 観察を楽しむ野鳥図鑑. 399 pp. ナツメ社, 東京.
- 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.
- 日本野鳥の会広島県支部(編著). 2002. ひろしま野鳥図鑑, 増補改訂版. 267 pp. 中国新聞社, 広島.
更新履歴
- 2019.01.22 ページ作成.