「イワガラミ」の版間の差分

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== 解説==
 
== 解説==
* 落葉性のつる植物.木や岩に着き,長さ10 m以上に達する.茎は淡褐色.
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* 落葉性のつる植物.木や岩に着き,長さ10 m以上に達する.
* 葉は対生で,幅の広い卵形.不揃いな鋸歯がある.裏面は帯白色.脈に沿って短毛がある.
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* 葉の鋸歯は[[ゴトウヅル]]より細かい.
* 花柱は2つあり,果時にも残存する.雄しべはアジサイ属の中では多く,15-20本.
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* [[イワガラミ]]は装飾花の萼片が1枚しかないが,[[ツルアジサイ]]は装飾花の萼片が4枚である点で区別できる.
* [[イワガラミ]]は装飾花の萼片が1枚しかない点で区別できる.
 
  
 
=== 花期 ===
 
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== 分布・産地・天然記念物 ==
 
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* 北海道から九州に分布する.
 
* 広島県では,島嶼部から中国山地まで広く分布し,岩上や樹幹など[[ゴトウヅル]]とよく似た環境に生育するが,より低海抜地まで分布している.
 
* 広島県では,島嶼部から中国山地まで広く分布し,岩上や樹幹など[[ゴトウヅル]]とよく似た環境に生育するが,より低海抜地まで分布している.
  

2013年12月31日 (火) 00:49時点における版

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イワガラミ Schizophragma hydrangeoides Sieb. & Zucc.

シノニム

その他

  • Schizophragma hydrangeoides Sieb. et Zucc.(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ユキノシタ科 Saxifragaceae > イワガラミ属 Schizophragma

解説

  • 落葉性のつる植物.木や岩に着き,長さ10 m以上に達する.
  • 葉の鋸歯はゴトウヅルより細かい.
  • イワガラミは装飾花の萼片が1枚しかないが,ツルアジサイは装飾花の萼片が4枚である点で区別できる.

花期

分布・産地・天然記念物

分布

  • 北海道から九州に分布する.
  • 広島県では,島嶼部から中国山地まで広く分布し,岩上や樹幹などゴトウヅルとよく似た環境に生育するが,より低海抜地まで分布している.

産地

天然記念物

標本

  • 戸河内町坂根(yy-4153),広島市鎌倉寺山(yw-558),河内町用倉山(km-1578),口和町八国見山(hh-4693),湯来町大峯山(mt-7725),呉市灰ヶ峰(mt-9726),海田町日浦山(hh-6613),廿日市市折敷畑山(yw-9288),総領町舟迫(yw-8431),吉舎町知和(kk-1023),三良坂町灰塚(kk-1125),熊野町中倉山(yw-10432),高宮町下式敷(yy-12474),野呂山(mt-14983),大竹市後飯谷(km-6085),宮島(rn-6448),千代田町猿喰山(mt-17104),三原市鉢ヶ峯(sf-4154),豊平町溝口(yy-14845),生口島(sf-4625),神之瀬峡(yw-11066),高野町高暮(hn-1710),甲奴町宇賀(ns-2188),甲山町伊尾(ns-1314),世羅町戸張(ns-1753),吉和村冠山(yh-240),府中市河佐峡(sf-7138),東城町森(hn-1491),神石町長者原(mt-16211),尾道市竜泉寺(sf-831),神石郡三和町時安(sf-864),道後山(gi-130),比和町釜峯山(kk-2752),上下町岳山(yk-8490),佐伯町羅漢山(hh-8861)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 24880

文献(出典)


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