ウシガエル

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ウシガエルの幼生(オタマジャクシ)の腹面.内臓は透けて見えず,まだら模様がある.(広島県三原市久井町; 撮影: 池田誠慈, Jul. 19, 2015)

ウシガエル Lithobates catesbeianus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 無尾目 Anura > アカガエル科 Ranidae > アメリカアカガエル属 Lithobates > ウシガエル Lithobates catesbeianus

解説

  • 食用目的で人為的に移入された外来種.原産地はカナダ南部からメキシコ中部までの北米東部.
  • 北海道・本州・四国・九州および徳之島・沖縄島・石垣島などの島嶼で確認されている.
  • 広島県では,平地の池や沼,河川などに生息.
  • 日本に生息するカエルの中で最も大きい.オスは「ウオー・ウオー」とウシのような声で鳴くため「ウシガエル」の名がついた.繁殖期は長く,5月から9月にわたる.
  • 幼生はその年には変態せず,越冬して翌年の夏に変態するものが多い.
  • 成体は特にアメリカザリガニや昆虫などを好んで食べるが,魚やカエルなど水辺の小動物も食べる.
  • 変態直後の幼体がトノサマガエルと混同される時があるが,トノサマガエルより鼓膜が大きく(眼径の0.9~1.7倍),背中線・背側線がないことで区別できる.
  • 雌雄の区別は,オスは前肢第1指に婚姻瘤(こんいんりゅう)をもつこと,オスの鼓膜の直径は眼径よりもかなり大きくなること(眼径の1.3~1.7倍)で区別できる.
  • 種小名は18世紀初めに米国各地で採集を行った英国人マーク・ケーツビー(Mark Catesby)氏に献名したもの.

天然記念物・RDB

  • 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会)
  • 特定外来生物

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • うし

英名

  • American bullfrog

広島県方言

  • 食用ガエル
  • しょっこん
  • しょく

備考

文献(引用)

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島. ISBN 978-4885172298.
  • 前田憲男・松井正文. 1999. 改訂版 日本カエル図鑑. 233 pp. 文一総合出版, 東京. ISBN 978-4829921302.
  • 千石正一(編). 原色両生・爬虫類. 206 pp. 家の光協会, 東京.