オオサンショウウオの部屋/経緯

提供: 広島大学デジタル博物館
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経緯

広島大学総合博物館とオオサンショウウオとの出会いは2011年にさかのぼります.

高松さんとの出会い

当時,水晶を探しに偶然訪れた豊栄で,当館のスタッフは高松さんというおじいさんに出会いました.


 高松さんはいいました.「オオサンショウウオなんてそこらへんにいくらでもおったわ.うちの隣の川を覗いてみんさい.」

 冗談だろうと思いながら川を覗いてみると,そこには70 cm程もある大きなオオサンショウウオの姿が! スタッフが驚いていると,高松さんはこう話します.「そりゃあ,いまは少なくなりましたがね.この辺には昔はいくらでもおったもんですよ.それが今では数も減ってしまってなぁ……」

 今でこそ国の特別天然記念物に指定されていますが,高松さんが子供の頃には,オオサンショウウオは川に入れば当たり前にいる生き物でした.当時は捕まえて遊んだり,食べたりするのも日常的な事だったそうです.

 しかし,時代が進むにつれ里山の風景も変化し,河川環境も変わっていきました.それに伴い,たくさんいたはずのオオサンショウウオも徐々にその姿を見る機会も少なくなっていったそうです.特に見なくなったのは40 cm以下の小型の個体.もう10年も目撃情報がありませんでした.

 オオサンショウウは長命な生き物で,飼育下では50年以上生きるといわれています.大きくなれば川の中に敵はいませんが,小さいうちはあらゆる生き物に狙われてしまいます.彼らにも隠れる場所が必要なのです.

 小さい個体が見つからないという現状から,ひとつの危険な可能性が示唆されました.「いま目撃されているのは,川の環境が変わる前に生まれた高齢の個体で,新しく生まれた幼生は生きていけない環境に変わってしまったのでは…」

 東広島にいる貴重な国の天然記念物が消滅の危機にさらされているかもしれない…….調査により現状を解明し,情報を発信することでその存在を多くの人に知ってもらう.広島大学総合博物館の挑戦が始まりました.

目次

オオサンショウウオって?
不思議な生き物オオサンショウウオの知られざる秘密をご紹介.
経緯
博物館とオオサンショウウオの出会い
エコミュージアム
なぜ博物館がオオサンショウウオに関わるのでしょう.
活動報告
2011年からの調査・活動結果をまとめています.
イベント情報
今後実施予定のイベントを紹介しています.
出版物
広島大学総合博物館が関わったオオサンショウウオ関連出版物を紹介しています.
よくある質問(Q & A)
よくある質問などをまとめています.ご参考まで.
関連リンク
もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください.

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