オオタニシ

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オオタニシ Bellamya (Cipangopaludina) japonica

分類

動物界 Animalia > 軟体動物門 Mollusca > 腹足綱 Gastropoda > タニシ科 Viviparidae > オオタニシ Bellamya (Cipangopaludina) japonica

解説

  • 北海道,本州,四国,九州,朝鮮半島,中国大陸に分布.
  • 流れの緩やかな川や池沼にすみ,時に山間部の池や水田でも見付かる.
  • 頭部に触角がありその基部外側に眼がある.オスは右側の触角が曲がっていて,これが交接器の働きをして体内受精を行い,メスの子宮部で幼貝まで育つ卵胎生.6~8月上旬にかけて幼貝を産む.
  • 幼貝は殻の周りが角張ってそろばんの玉の形をしており,マルタニシの幼貝に比べて殻頂が鋭く尖っている.
  • 成貝は殻高70mmに達し,日本産淡水巻貝で最大となる.
  • マルタニシと比較して,螺塔が高く尖っており,体層の周縁が角張っている.
  • オオタニシは山間部の小川や田んぼに,マルタニシは平野部の用水路や田んぼに見られる傾向がある.

天然記念物・RDB

  • 環境省RDBカテゴリ:準絶滅危惧 (NT)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):準絶滅危惧 (NT)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

参考文献

  • 紀平 肇・松田征也・内山りゅう. 2003. 日本産淡水貝類図鑑(1)琵琶湖・淀川産の淡水貝類. 159 pp. ピーシーズ, 東京.

更新履歴

2015.12.09 ページ作成.