「ニホンジカ」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
4行目: 4行目:
 
*日本全土に分布する植食動物.ロシア東部のアムールからベトナムにかけて分布する.
 
*日本全土に分布する植食動物.ロシア東部のアムールからベトナムにかけて分布する.
 
*[[植生と動物_宮島の植物と自然|植生と動物(宮島の植物と自然)]]
 
*[[植生と動物_宮島の植物と自然|植生と動物(宮島の植物と自然)]]
 +
 +
==阿部ほか(2008)より==
 +
;分布:ベトナムから極東アジア(中国東部,ロシア沿岸地方,台湾,朝鮮半島,日本)にかけて広く自然分布する.ヨーロッパ各地,ニュージーランド,アメリカには人為的に導入され,野生化している.日本産亜種は,北海道(エゾシカ),本州(ホンシュウジカ),四国,九州(キュウシュウジカ),淡路島・小豆島を含むいくつかの瀬戸内諸島,五島列島,馬毛島(マゲシカ),屋久島(ヤクシカ),種子島,対馬(ツシマジカ),慶良間列島(ケラマジカ,導入)などに分布する.ミトコンドリアDNAを用いた系統解析によれば,日本産亜種は北海道から兵庫県までの北日本グループと,それより西の地域(対馬,五島列島,屋久島を含む)の南日本グループに分けられる.
 +
  
 
------------
 
------------

2019年1月16日 (水) 09:58時点における版

廿日市市宮島町長浜 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 惠良友三郎.May 7, 2015)

ニホンジカ Cervus nippon

阿部ほか(2008)より

分布
ベトナムから極東アジア(中国東部,ロシア沿岸地方,台湾,朝鮮半島,日本)にかけて広く自然分布する.ヨーロッパ各地,ニュージーランド,アメリカには人為的に導入され,野生化している.日本産亜種は,北海道(エゾシカ),本州(ホンシュウジカ),四国,九州(キュウシュウジカ),淡路島・小豆島を含むいくつかの瀬戸内諸島,五島列島,馬毛島(マゲシカ),屋久島(ヤクシカ),種子島,対馬(ツシマジカ),慶良間列島(ケラマジカ,導入)などに分布する.ミトコンドリアDNAを用いた系統解析によれば,日本産亜種は北海道から兵庫県までの北日本グループと,それより西の地域(対馬,五島列島,屋久島を含む)の南日本グループに分けられる.