「ムネアカハラビロカマキリ 広島大学東広島キャンパス」の版間の差分

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=ムネアカハラビロカマキリ=
 
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==学名==
 
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*''Hierodula sp.''
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==分類==
 
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==解説==
 
==解説==
 
*体全体が幅広く,大型のカマキリ.
 
*体全体が幅広く,大型のカマキリ.
*日本では2000年から記録があり,外来種の可能性が高い種で,卵嚢が付着した竹箒が中国から輸入されることで侵入したとされる.
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*日本では2000年から記録があり,外来種の可能性が高い種で,卵鞘(らんしょう)が付着した竹箒が中国から輸入されることで侵入したとされる.
 
*在来種の[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]とは生態や生息環境がよく似ており,両種が同所的に生息する地域では競合の結果か,[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]の個体数が減少していることが多い.
 
*在来種の[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]とは生態や生息環境がよく似ており,両種が同所的に生息する地域では競合の結果か,[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]の個体数が減少していることが多い.
 
*[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]との識別点は,本種の方がより大型になること,前脚の基部の突起が小さく,その数が多いこと,胸部の赤みが強いことなどがある.
 
*[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]との識別点は,本種の方がより大型になること,前脚の基部の突起が小さく,その数が多いこと,胸部の赤みが強いことなどがある.
*卵嚢は[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]のものに比べると白っぽく,下部が枝から斜めに突き出し,離れる傾向にある.
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*卵鞘は[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]のものに比べると白っぽく,下部が枝から斜めに突き出し,離れる傾向にある.
 
*キャンパス内では2019年から目撃されている.
 
*キャンパス内では2019年から目撃されている.
  
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ファイル: 20210831ムネアカハラビロカマキリ胸部_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_235678s.jpg|250px|thumb|right|ムネアカハラビロカマキリの成虫(オス).前胸腹板が全体的に赤い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Aug. 31, 2021)
 
ファイル: 20210831ムネアカハラビロカマキリ胸部_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_235678s.jpg|250px|thumb|right|ムネアカハラビロカマキリの成虫(オス).前胸腹板が全体的に赤い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Aug. 31, 2021)
 
ファイル: 20191009ムネアカハラビロカマキリ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_81833s.jpg|200px|thumb|right|ムネアカハラビロカマキリの成虫(メス).赤で囲った前脚腿節の顆粒が[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]より明らかに多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Oct. 9, 2019)
 
ファイル: 20191009ムネアカハラビロカマキリ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_81833s.jpg|200px|thumb|right|ムネアカハラビロカマキリの成虫(メス).赤で囲った前脚腿節の顆粒が[[ハラビロカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロカマキリ]]より明らかに多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Oct. 9, 2019)
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ファイル: 20220114ムネアカハラビロカマキリ卵鞘_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_249106s.jpg|250px|thumb|right|ムネアカハラビロカマキリの卵鞘.白っぽく,下部が枝から離れる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 14, 2022)
 
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*[[東広島キャンパスの動物]]
 
*[[東広島キャンパスの動物]]
 
*[[ムネアカハラビロカマキリ|広島県のムネアカハラビロカマキリの解説ページ]]
 
*[[ムネアカハラビロカマキリ|広島県のムネアカハラビロカマキリの解説ページ]]
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*[[ハラビロカマキリとムネアカハラビロカマキリの見分け方]]
  
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==参考文献==
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*中峰 空.  2017.  本州・四国・九州のカマキリ図鑑.  33 pp.  NPO法人 こどもとむしの会, 神戸.
 
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[[Category:動物]]
 
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ムネアカハラビロカマキリの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎,Aug. 31, 2021)
威嚇するムネアカハラビロカマキリの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Oct. 9, 2019)
ムネアカハラビロカマキリの卵鞘.色が白っぽく,端(矢印)が枝から離れる傾向にある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Nov. 28, 2021)

ムネアカハラビロカマキリ

和名

学名

  • Hierodula sp.

分類

  • カマキリ科 Mantidae

分布

  • 本州,九州の数県で記録があり,今後さらに広がる可能性が高い.

解説

  • 体全体が幅広く,大型のカマキリ.
  • 日本では2000年から記録があり,外来種の可能性が高い種で,卵鞘(らんしょう)が付着した竹箒が中国から輸入されることで侵入したとされる.
  • 在来種のハラビロカマキリとは生態や生息環境がよく似ており,両種が同所的に生息する地域では競合の結果か,ハラビロカマキリの個体数が減少していることが多い.
  • ハラビロカマキリとの識別点は,本種の方がより大型になること,前脚の基部の突起が小さく,その数が多いこと,胸部の赤みが強いことなどがある.
  • 卵鞘はハラビロカマキリのものに比べると白っぽく,下部が枝から斜めに突き出し,離れる傾向にある.
  • キャンパス内では2019年から目撃されている.

ギャラリー

備考

参考文献

  • 中峰 空. 2017. 本州・四国・九州のカマキリ図鑑. 33 pp. NPO法人 こどもとむしの会, 神戸.

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