「ヤマモモ」の版間の差分

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= ヤマモモ ''Myrica'' ''rubra'' Sieb. & Zucc.=
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*葉は互生し長さ5-10 cm,基部がくさび形,無毛で,全縁または小さな鋸歯がある.
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*芽生えや幼木では,粗くて大きな鋸歯がある.
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*雌雄異株で,雌株は真っ赤な果実をたわわに実らせる.完熟した果実は赤黒くなりややヤニ臭いが,甘くて食べることができる.
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*貧栄養な環境で[[クラスター根]]を形成する.
 
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*[[アクチノリザル植物]]であり,窒素固定細菌であるフランキアと共生し非マメ科の根粒を形成する.
 
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*貧栄養な環境でもよく育つため、街路樹や肥料木として利用されている.広島大学東広島キャンパス構内にも多数植えられている.
 
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* 関ほか(1975),呉市教育委員会(1977),土井(1983),江塚・松本(1985),鈴木・吉野(1990a),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
 
* 関ほか(1975),呉市教育委員会(1977),土井(1983),江塚・松本(1985),鈴木・吉野(1990a),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
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2022年3月8日 (火) 15:46時点における最新版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 植物 > 郷土の植物 > 維管束植物 > ヤマモモ | 広島県の植物図鑑 / 和名順

ヤマモモ雌花序(廿日市市宮島町; 撮影: 内田慎治, Apr. 14, 2020)
ヤマモモ(廿日市市宮島町; 撮影: 内田慎治, June 23, 2015)
葯が裂開する前のヤマモモの雄花序(広島県呉市下蒲刈町; 撮影: 池田誠慈, Feb. 19, 2017)
ヤマモモの雄花序(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 15, 2019)
ヤマモモの花(廿日市市宮島町; 撮影: 向井誠二, Mar. 28, 2001)
ヤマモモの実(廿日市市宮島町; 撮影: 向井誠二, Jun. 20, 2001)
ヤマモモのクラスター根(水耕栽培)(廿日市市宮島町; 撮影: 愛原健司, Jun. 28, 2021)
ヤマモモのクラスター根(根箱栽培)(廿日市市宮島町; 撮影: 愛原健司, Apr. 20, 2021)
ヤマモモの根粒(水耕栽培)(廿日市市宮島町; 撮影: 愛原健司, Jul. 02, 2021)

ヤマモモ Myrica rubra Sieb. & Zucc.

シノニム

その他

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ヤマモモ科 Myricaceae > ヤマモモ属 Myrica

解説

  • 高さ5-15 mになる常緑高木.
  • 葉は互生し長さ5-10 cm,基部がくさび形,無毛で,全縁または小さな鋸歯がある.
  • 芽生えや幼木では,粗くて大きな鋸歯がある.
  • 葉を裏から見ると油点が目立つ.
  • 雌雄異株で,雌株は真っ赤な果実をたわわに実らせる.完熟した果実は赤黒くなりややヤニ臭いが,甘くて食べることができる.
  • 島嶼部,沿岸部に分布.山火事跡地などに肥料木として植林されることもある.
  • 貧栄養な環境でクラスター根を形成する.
  • アクチノリザル植物であり,窒素固定細菌であるフランキアと共生し非マメ科の根粒を形成する.
  • 貧栄養な環境でもよく育つため、街路樹や肥料木として利用されている.広島大学東広島キャンパス構内にも多数植えられている.

花期

3月下旬-4月下旬

分布・産地・天然記念物

分布

  • 関東以西の本州から四国,九州,沖縄,台湾,中国,フィリピンなど
  • 宮島では,海岸近くや山道沿いに多く見られる.

産地

天然記念物

標本

  • 似島(yy-10409),呉市三石山(yy-3751),海田町日浦山(mt-10177),府中町多家神社(yw-2082),倉橋島(yw-5498),豊島(hh-6001),江田島(hh-6265),安浦町木谷(mt-10105),尾道市鳴滝(hh-6433),大崎上島(hh-6467),安芸津町木谷(hh-6581),黒瀬町国近(km-3879),大野町経小屋山(mt-11903),野呂山(mt-11984),廿日市市折敷(yw-9273),熊野町笹ヶ峠(mt-14231),沼隈町横倉(sf-3506),福山市竹ヶ淵(sf-3759),生口島(mt-15774),仙酔島(sf-4735),尾道市枝(yk-4868),因島(yk-5813),下蒲刈島(mt-15774)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 9450

文献(出典)

  • 関ほか(1975),呉市教育委員会(1977),土井(1983),江塚・松本(1985),鈴木・吉野(1990a),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)

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