「東広島キャンパスから出土した遺物/鏡東谷遺跡」の版間の差分

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ファイル:東谷遺跡009_khibutu03b.jpg|200px|thumb|right|土玉
 
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*須恵器
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===須恵器===
 
南地区の鏡東谷古墳から出土した須恵器提瓶です。敷石の下や石室の外から破片となって出土しました。敷石が施される以前の死者にささげられた副葬品の一部で、追葬の際に片付けられたものと思われます。提瓶は皮の水筒を模して作られたといわれています。
 
南地区の鏡東谷古墳から出土した須恵器提瓶です。敷石の下や石室の外から破片となって出土しました。敷石が施される以前の死者にささげられた副葬品の一部で、追葬の際に片付けられたものと思われます。提瓶は皮の水筒を模して作られたといわれています。
  
*土玉
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===土玉===
 
南地区の鏡東谷古墳から出土した土玉です。須恵器提瓶とともに、敷石の下から出土しました。須恵器提瓶と同じ時期かどうかはわかりませんが、やはり敷石を施す以前の死者にささげられた副葬品の一部です。古墳時代後期の横穴式石室からはガラス製の小玉が時々出土しますが、土製の玉が出土する例はあまり多くはありません。
 
南地区の鏡東谷古墳から出土した土玉です。須恵器提瓶とともに、敷石の下から出土しました。須恵器提瓶と同じ時期かどうかはわかりませんが、やはり敷石を施す以前の死者にささげられた副葬品の一部です。古墳時代後期の横穴式石室からはガラス製の小玉が時々出土しますが、土製の玉が出土する例はあまり多くはありません。
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==江戸時代==
 
==江戸時代==
 
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ファイル:東谷遺跡010_khibutu01b.jpg|200px|thumb|right|埋没谷出土の陶磁器
 
ファイル:東谷遺跡010_khibutu01b.jpg|200px|thumb|right|埋没谷出土の陶磁器
 
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*近代の陶磁器
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北地区西端部の埋没谷から多量の陶磁器が出土しました。調査直前まで立っていた民家を建てる際に周辺を削平して谷を埋め敷地を広げたものと思われます。磁器類は肥前地方(現在の佐賀県)で焼かれたものを中心としおり、椀、皿が主体です。江戸時代後期~明治時代にかけての良好な資料です。
 
北地区西端部の埋没谷から多量の陶磁器が出土しました。調査直前まで立っていた民家を建てる際に周辺を削平して谷を埋め敷地を広げたものと思われます。磁器類は肥前地方(現在の佐賀県)で焼かれたものを中心としおり、椀、皿が主体です。江戸時代後期~明治時代にかけての良好な資料です。
  
==関連ページ==
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==関連する遺跡==
 
*[[東広島キャンパスの遺跡/鏡東谷遺跡|鏡東谷遺跡]]
 
*[[東広島キャンパスの遺跡/鏡東谷遺跡|鏡東谷遺跡]]
 
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[[Category:歴史]]
 
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2021年2月18日 (木) 16:23時点における最新版

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古墳時代

須恵器

南地区の鏡東谷古墳から出土した須恵器提瓶です。敷石の下や石室の外から破片となって出土しました。敷石が施される以前の死者にささげられた副葬品の一部で、追葬の際に片付けられたものと思われます。提瓶は皮の水筒を模して作られたといわれています。

土玉

南地区の鏡東谷古墳から出土した土玉です。須恵器提瓶とともに、敷石の下から出土しました。須恵器提瓶と同じ時期かどうかはわかりませんが、やはり敷石を施す以前の死者にささげられた副葬品の一部です。古墳時代後期の横穴式石室からはガラス製の小玉が時々出土しますが、土製の玉が出土する例はあまり多くはありません。

江戸時代

北地区西端部の埋没谷から多量の陶磁器が出土しました。調査直前まで立っていた民家を建てる際に周辺を削平して谷を埋め敷地を広げたものと思われます。磁器類は肥前地方(現在の佐賀県)で焼かれたものを中心としおり、椀、皿が主体です。江戸時代後期~明治時代にかけての良好な資料です。

関連する遺跡