「東広島キャンパスの生き物」の版間の差分

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*[[東広島キャンパスの花ごよみ|植物のページはこちら(東広島キャンパスの花ごよみ)]]
 
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===3月===
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*2021.03.15-31 日光浴をするカメの姿が見られました.東広島キャンパスでは現在3種類のカメが確認されています.[[ニホンイシガメ]]は日本在来のカメで,[[クサガメ]]と[[ミシシッピアカミミガメ]]は外来のカメです.[[ニホンイシガメ]]は全国的に減少傾向にあるため,比較的多くの個体が見られる東広島キャンパスは貴重な生息地となっています.一方で,[[クサガメ]]は[[ニホンイシガメ]]と交雑し,ウンキュウと呼ばれる繁殖能力のある雑種をつくり,純系の[[ニホンイシガメ]]の血統を壊してしまう可能性があります.また[[ミシシッピアカミミガメ]]は[[ニホンイシガメ]]と生息場所や食物で競合するほか,水草などへの食害が懸念されています.現状では外来のカメの繁殖等は確認できていませんが,今後の動向に注意が必要です.
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ファイル:20210319カメたち_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0861s.JPG|200px|thumb|right|3種のカメが倒木の上で日光浴をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 19, 2021)
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ファイル:20210319ミシシッピアカミミガメ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0964s.JPG|200px|thumb|right|黒化したミシシッピアカミミガメのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 19, 2021)
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ファイル:20210319ニホンイシガメとクサガメ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0863s.JPG|200px|thumb|right|ニホンイシガメと黒化したクサガメのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 19, 2021)
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*2021.03.01-14 日中は気温が上がるようになってきました.春の陽射しを浴びて昆虫たちが活動を始めています.
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ファイル:20210310ヒオドシチョウ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0489s.JPG|200px|thumb|right|ヒオドシチョウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20210311ルリタテハ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0622s.JPG|200px|thumb|right|ルリタテハ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20210311テングチョウ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0626s.JPG|200px|thumb|right|テングチョウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20210311ビロードツリアブ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0625s.JPG|200px|thumb|right|ビロードツリアブ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20210311ツチイナゴ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0624s.JPG|200px|thumb|right|ツチイナゴ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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夜間の湿地では孵化した[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]の幼生を狙ってか,捕食者の[[アカハライモリ]]やアメリカザリガニが顔を出していました.
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ファイル:20210305アカハライモリ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0414s.JPG|200px|thumb|right|アカハライモリ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 5, 2021)
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ファイル:20210305アメリカザリガニ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0396s.JPG|200px|thumb|right|アメリカザリガニ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 5, 2021)
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[[ニホンカナヘビ]]の姿を見ることができました.東広島キャンパスでの個体数は多く,素早く逃げていく様子をよく目にします.
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[[ニホントカゲ]]と比べてほっそりとした光沢のない体つきと,長い尾が特徴です.
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ファイル:20210311ニホンカナヘビ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0623s.JPG|200px|thumb|right|ニホンカナヘビ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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===2月===
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*2021.02.13-28 上旬~中旬に産まれた[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]の卵塊が孵化しています.現在湿地にはたくさんのオタマジャクシが泳いでいます.
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ファイル: 2021025ニホンアカガエル幼生_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195349s.jpg|200px|thumb|right|ニホンアカガエルの幼生(オタマジャクシ).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 25, 2021)
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早春の蛾が出現しています.[[オカモトトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス|オカモトトゲエダシャク]]は静止時に翅を折り畳むのが特徴ですが,類似種のクワトゲエダシャクも同時期に出現するので同定には注意が必要です.[[トビモンオオエダシャク_広島大学東広島キャンパス|トビモンオオエダシャク]]は大型のシャクガで,2月-3月にかけて比較的多くの個体を観察することができます.[[シロトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス|シロトゲエダシャク]]はメスの翅が退化しているフユシャクガの一種です.
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ファイル: 20210221オカモトトゲエダシャク成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194629s.jpg|200px|thumb|right|オカモトトゲエダシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 21, 2021)
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ファイル: 20210228トビモンオオエダシャク成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195720s.jpg|200px|thumb|right|トビモンオオエダシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 28, 2021)
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ファイル: 20210223シロトゲエダシャク成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195228s.jpg|200px|thumb|right|シロトゲエダシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 23, 2021)
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今年の東広島キャンパスにおける飛来数の多かった冬鳥は,[[トラツグミ]],[[マヒワ]]でした.[[トラツグミ]]はやや薄暗い林縁の落ち葉溜まりや草地に降り立ち,ミミズや[[アオドウガネ_広島大学東広島キャンパス|アオドウガネ]]などのコガネムシ類の幼虫を捕食する様子が観察されます.[[マヒワ]]は「クチュクチュ・チュイーン」などと鳴きながら群れで飛翔し,[[ヤシャブシ]]の実を食べることが多いです.[[ベニマシコ]]は[[ヨモギ]]などが茂る草地で「フィッ・フィッ・ホッ」と鳴いています.
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ファイル: 20210227トラツグミ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195685s2.jpg|200px|thumb|right|コガネムシ類の幼虫を捕食するトラツグミ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 27, 2021)
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ファイル: 20210213マヒワオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_193420s.jpg|200px|thumb|right|ヤシャブシ類の実を食べるマヒワ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 13, 2021)
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ファイル: 20210218ベニマシコオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194310s.jpg|200px|thumb|right|ベニマシコ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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植物が密に茂っている藪の中には[[ミソサザイ]]が潜んでいることがあり,[[ウグイス]]に似た声で「チャッ・チャッ」と鳴きながら素早く動き回ります.[[ハイタカ]]はオスがメスより一回り小型で,樹間を敏捷に飛翔し,小鳥などを狩ります.[[ルリビタキ]]は[[ジョウビタキ]]に比べるとやや薄暗い林縁部などに多く,成熟したオスは美しい瑠璃色をしています.
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ファイル: 20210213ミソサザイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192897s.jpg|200px|thumb|right|ミソサザイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 13, 2021)
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ファイル: 20210219ハイタカオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194567s.jpg|200px|thumb|right|[[ヒヨドリ]]を仕留めたハイタカ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 19, 2021)
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ファイル: 20210218ルリビタキオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194417ss.jpg|200px|thumb|right|ルリビタキ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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留鳥や比較的観察しやすい冬鳥の一覧です.[[アオジ]]は薄暗い林縁や薮を好み,やや鋭い声で「チッ・チッ」と鳴きます.[[ジョウビタキ]]は開けた場所の枝や杭にとまり,尾を振りながら「ヒッ・ヒッ」と鳴きます.[[ヒヨドリ]]は畑や草地で野菜や野草を食べ,[[スズメ]]は群れで集まって棒にとまる様子が見られました.[[ハクセキレイ]]は雪が薄く積もった道を歩いていました.
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ファイル: 20210218アオジオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194497s2.jpg|200px|thumb|right|アオジ(オス).目の周りが黒い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル: 20210218アオジメス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194548s.jpg|200px|thumb|right|アオジ(メス).目の周りは黒くない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル: 20210218ジョウビタキメス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_193823s.jpg|200px|thumb|right|羽繕いするジョウビタキ(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル: 20210224ヒヨドリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195126s.jpg|200px|thumb|right|野草を食べるヒヨドリ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 24, 2021)
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ファイル: 20210224スズメ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195172s.jpg|200px|thumb|right|スズメ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 24, 2021)
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ファイル: 20210218ハクセキレイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_193887s.jpg|200px|thumb|right|ハクセキレイ(冬羽).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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*2021.02.01-12 上旬の湿地では[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]や[[アキサンショウウオ_広島大学東広島キャンパス|アキサンショウウオ]]の繫殖活動が見られました.また,早くも[[シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス|シュレーゲルアオガエル]]のオスが訪れている場所もありました.東広島市ではふつう3月以降繁殖のピークを迎えます.[[シュレーゲルアオガエル|広島県のシュレーゲルアオガエル]]のページもご覧ください.
 
*2021.02.01-12 上旬の湿地では[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]や[[アキサンショウウオ_広島大学東広島キャンパス|アキサンショウウオ]]の繫殖活動が見られました.また,早くも[[シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス|シュレーゲルアオガエル]]のオスが訪れている場所もありました.東広島市ではふつう3月以降繁殖のピークを迎えます.[[シュレーゲルアオガエル|広島県のシュレーゲルアオガエル]]のページもご覧ください.
  
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1月30日に[[トモエガモ]]の目撃情報がありました.数羽の群れで入ってきたようです.[[ホシハジロ]]や[[ハシビロガモ]]も観察することができました.
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ファイル: 20200130トモエガモオス_東広島市鏡山_柳撮影_DSCN0106s.jpg|200px|thumb|right|トモエガモのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 柳拓明, Jan. 30, 2021)
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ファイル: 20210131ホシハジロ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191270s.jpg|200px|thumb|right|ホシハジロ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 31, 2021)
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ファイル: 20210204ハシビロガモオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192195s.jpg|200px|thumb|right|ハシビロガモ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 4, 2021)
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ががら山で[[コゲラ]]や[[ミヤマホオジロ]]などを観察することができました.各講義棟では[[イソヒヨドリ]]を見かけることがあります.
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ファイル: 20210131コゲラ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191167s.jpg|200px|thumb|right|枯れ木をつつくコゲラ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 31, 2021)
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ファイル: 20210205ミヤマホオジロオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192317s.jpg|200px|thumb|right|ミヤマホオジロのオス.2020年度は飛来数が比較的少なかった.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 5, 2021)
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ファイル: 20210204イソヒヨドリオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192173s.jpg|200px|thumb|right|イソヒヨドリのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 4, 2021)
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常緑広葉樹の葉裏や広葉樹の小枝,冬芽には昆虫が越冬していたり,擬態していたりします.
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ファイル: 20210205コミミズク幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192384s.jpg|200px|thumb|right|コミミズクの幼虫.広葉樹の小枝に擬態する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 5, 2021)|link=コミミズク_広島大学東広島キャンパス
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ファイル: 20210208ミドリヒメカゲロウ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192477s.jpg|200px|thumb|right|ミドリヒメカゲロウの成虫.クサカゲロウ類に似るが,それらより小型.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2021)|link=ミドリヒメカゲロウ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル: 20210208ウシカメムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192409s.jpg|200px|thumb|right|越冬中のウシカメムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2021)|link=ウシカメムシ_広島大学東広島キャンパス
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===1月===
 
*2021.01.05-24 東広島市は[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]や[[アキサンショウウオ]]が繁殖する時期になりました.[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]は鳴嚢をもたないため,「クククク…キョキョキョ…」と目立たない声で鳴きます.[[ニホンアカガエル|広島県のニホンアカガエル]]のページもご覧ください.
 
*2021.01.05-24 東広島市は[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]や[[アキサンショウウオ]]が繁殖する時期になりました.[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]は鳴嚢をもたないため,「クククク…キョキョキョ…」と目立たない声で鳴きます.[[ニホンアカガエル|広島県のニホンアカガエル]]のページもご覧ください.
 
[[アキサンショウウオ]]は広島県と愛媛県にのみ分布する止水性のサンショウウオです.従来カスミサンショウウオとされていた種ですが,近年9種に再分類された内の一種です.(Matsui et al. 2019)
 
[[アキサンショウウオ]]は広島県と愛媛県にのみ分布する止水性のサンショウウオです.従来カスミサンショウウオとされていた種ですが,近年9種に再分類された内の一種です.(Matsui et al. 2019)

2021年3月21日 (日) 19:15時点における最新版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > メインページ > 広島大学の自然 > 東広島キャンパスの動物 > 東広島キャンパスの生き物

キャンパスで現在見られる動物の情報です.名前をクリックすると解説ページに移動します(黄色く反転しているリンクは作成中のページです).写真はクリックすると拡大します.

2021

3月

  • 2021.03.01-14 日中は気温が上がるようになってきました.春の陽射しを浴びて昆虫たちが活動を始めています.

夜間の湿地では孵化したニホンアカガエルの幼生を狙ってか,捕食者のアカハライモリやアメリカザリガニが顔を出していました.

ニホンカナヘビの姿を見ることができました.東広島キャンパスでの個体数は多く,素早く逃げていく様子をよく目にします. ニホントカゲと比べてほっそりとした光沢のない体つきと,長い尾が特徴です.

2月

  • 2021.02.13-28 上旬~中旬に産まれたニホンアカガエルの卵塊が孵化しています.現在湿地にはたくさんのオタマジャクシが泳いでいます.

早春の蛾が出現しています.オカモトトゲエダシャクは静止時に翅を折り畳むのが特徴ですが,類似種のクワトゲエダシャクも同時期に出現するので同定には注意が必要です.トビモンオオエダシャクは大型のシャクガで,2月-3月にかけて比較的多くの個体を観察することができます.シロトゲエダシャクはメスの翅が退化しているフユシャクガの一種です.

今年の東広島キャンパスにおける飛来数の多かった冬鳥は,トラツグミマヒワでした.トラツグミはやや薄暗い林縁の落ち葉溜まりや草地に降り立ち,ミミズやアオドウガネなどのコガネムシ類の幼虫を捕食する様子が観察されます.マヒワは「クチュクチュ・チュイーン」などと鳴きながら群れで飛翔し,ヤシャブシの実を食べることが多いです.ベニマシコヨモギなどが茂る草地で「フィッ・フィッ・ホッ」と鳴いています.

植物が密に茂っている藪の中にはミソサザイが潜んでいることがあり,ウグイスに似た声で「チャッ・チャッ」と鳴きながら素早く動き回ります.ハイタカはオスがメスより一回り小型で,樹間を敏捷に飛翔し,小鳥などを狩ります.ルリビタキジョウビタキに比べるとやや薄暗い林縁部などに多く,成熟したオスは美しい瑠璃色をしています.

留鳥や比較的観察しやすい冬鳥の一覧です.アオジは薄暗い林縁や薮を好み,やや鋭い声で「チッ・チッ」と鳴きます.ジョウビタキは開けた場所の枝や杭にとまり,尾を振りながら「ヒッ・ヒッ」と鳴きます.ヒヨドリは畑や草地で野菜や野草を食べ,スズメは群れで集まって棒にとまる様子が見られました.ハクセキレイは雪が薄く積もった道を歩いていました.

ががら山でサンショウクイの亜種であるリュウキュウサンショウクイを観察することができました.近年分布を北に拡大しており,東広島市では冬鳥のようです.時折「リーーー!!」という鳴き声を発しながら飛翔します.トビノスリは生息環境が似ており見間違えやすい猛禽類ですが,前者は一回り大型で尾羽の先が直線的,かつ翼に一対の白斑があります.一方,後者は腹に茶色い帯があり,翼に一対の茶色い斑があります.

1月30日にトモエガモの目撃情報がありました.数羽の群れで入ってきたようです.ホシハジロハシビロガモも観察することができました.

ががら山でコゲラミヤマホオジロなどを観察することができました.各講義棟ではイソヒヨドリを見かけることがあります.

常緑広葉樹の葉裏や広葉樹の小枝,冬芽には昆虫が越冬していたり,擬態していたりします.

1月

アキサンショウウオは広島県と愛媛県にのみ分布する止水性のサンショウウオです.従来カスミサンショウウオとされていた種ですが,近年9種に再分類された内の一種です.(Matsui et al. 2019)

東広島キャンパスでトラツグミを観察することができました.黒い鱗のような模様に覆われている大型のツグミですが,林床などではほとんど目立ちません.頭を動かさず体だけを揺する特徴的な動作を見せることもあります.シロハラが越冬中のシュレーゲルアオガエルを捕らえる様子や,ハシブトガラスネズにとまる様子を観察することができました.

ヤシャブシハンノキの木が多く生えている場所ではマヒワの群れを観察することができました。オスは頭頂が黒く,体の黄色みが強いのが特徴です.「クチュクチュクチュ・チュイーン」と鳴きます.セイタカアワダチソウヨモギの生える開けた草地ではベニマシコを観察することができました.オスの成鳥は薄紅色をしています.「ピポ・ピポ」と鳴きます.エナガはカラ類やメジロとしばしば混群を形成しており,学内でもよく見かけます.

キャンパスで1月に見られた主な猛禽類です.ミサゴは学内のため池の上空を飛んでいることが多いです.

  • 2021.01.01 あけましておめでとうございます.

過去のニュース

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