「東広島キャンパスの生き物」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
 
(4人の利用者による、間の23版が非表示)
6行目: 6行目:
 
*[[東広島キャンパスの花ごよみ|植物のページはこちら(東広島キャンパスの花ごよみ)]]
 
*[[東広島キャンパスの花ごよみ|植物のページはこちら(東広島キャンパスの花ごよみ)]]
 
==2022==
 
==2022==
 +
===5月===
 +
*2022.05.07-10 甲虫はとても多様性に富む昆虫のグループで,美しく,面白い,色や形をしたものが多く見られます.[[ハラグロオオテントウ_広島大学東広島キャンパス|ハラグロオオテントウ]]は文字通り全長が12 mm以上もある巨大なテントウムシで,今年は各地での目撃情報が多いようです.[[アカガネサルハムシ_広島大学東広島キャンパス|アカガネサルハムシ]]はタマムシ色の美しいハムシで,[[ノブドウ]]や[[エビヅル]]などのブドウ類に見られます.[[タケトゲハムシ_広島大学東広島キャンパス|タケトゲハムシ]]はびっしりとトゲの生えた見た目をしており、[[ウスバザサ]]などの上にまれに見られます.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20220510ハラグロオオテントウ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_293880s.jpg|250px|thumb|right|ハラグロオオテントウの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 10, 2022)|link=ハラグロオオテントウ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル: 20220510アカガネサルハムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_293481s.jpg|250px|thumb|right|アカガネサルハムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 10, 2022)|link=アカガネサルハムシ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル: 20220507タケトゲハムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_292732s.jpg|250px|thumb|right|タケトゲハムシの成虫.イッシキトゲハムシまたはタケトゲトゲ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 7, 2022)|link=タケトゲハムシ_広島大学東広島キャンパス
 +
</gallery>
 +
 +
 +
*2022.05.03 キャンパス内の池にもトンボ類が増えてきました.大型種では[[クロスジギンヤンマ_広島大学東広島キャンパス|クロスジギンヤンマ]],[[トラフトンボ_広島大学東広島キャンパス|トラフトンボ]],[[ヨツボシトンボ_広島大学東広島キャンパス|ヨツボシトンボ]]の三種が目立ちます.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20220503クロスジギンヤンマ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_290791s.jpg|250px|thumb|right|クロスジギンヤンマの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 3, 2022)|link=クロスジギンヤンマ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル: 20220503トラフトンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_290678s.jpg|250px|thumb|right|トラフトンボの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 3, 2022)|link=トラフトンボ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル: 20220503ヨツボシトンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_290513s.jpg|250px|thumb|right|ヨツボシトンボの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 3, 2022)|link=ヨツボシトンボ_広島大学東広島キャンパス
 +
</gallery>
 +
 +
===4月===
 +
*2022.04.23-28 キャンパス内のキノコが生えている倒木に,虹色の斑紋をもった甲虫が見られることがあります.その多くは[[ニジゴミムシダマシ_広島大学東広島キャンパス|ニジゴミムシダマシ]]や,それに近縁なナガニジゴミムシダマシ類です.[[ニジゴミムシダマシ_広島大学東広島キャンパス|ニジゴミムシダマシ]]はテントウムシのように丸い体型のゴミムシダマシで,公園や草地などの身近な環境に見られます.一方,長細い[[オオナガニジゴミムシダマシ_広島大学東広島キャンパス|オオナガニジゴミムシダマシ]]や[[フトナガニジゴミムシダマシ_広島大学東広島キャンパス|フトナガニジゴミムシダマシ]]は,森林の中にある倒木や立ち枯れで見ることができます.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20220428ニジゴミムシダマシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_286707s.jpg|250px|thumb|right|ニジゴミムシダマシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 28, 2022)|link=ニジゴミムシダマシ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル: 20220423フトナガニジゴミムシダマシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_285937s.jpg|250px|thumb|right|フトナガニジゴミムシダマシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2022)|link=フトナガニジゴミムシダマシ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル: 20220423オオナガニジゴミムシダマシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_286058s.jpg|250px|thumb|right|オオナガニジゴミムシダマシの成虫.胸部にも虹色の斑紋がある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2022)|link=オオナガニジゴミムシダマシ_広島大学東広島キャンパス
 +
</gallery>
 +
 +
 +
*2022.04.01-15 枯葉に擬態するような形態をもつ,ガやチョウが見られました.[[エゾヨツメ_広島大学東広島キャンパス|エゾヨツメ]]はヤママユガ科に属するガですが,大型のガが多いこの科にしては小柄で,翅を閉じてとまるという珍しい特徴があります.そのため,樹木の枝先にとまっているとまるで垂れ下がった枯葉のように見えます.[[アケビコノハ_広島大学東広島キャンパス|アケビコノハ]]も同様に枯葉そのもののような外見をしており,注目して探さなければとまっているものを見つけ出すことは困難です.一方で,両者は共通して翅の表側の普段見えない部分に,動物の眼のような派手な模様をもっています.仮に天敵の鳥類などに見つけ出されたとしても,翅を開いて威嚇することで助かる可能性を上げることができると考えられています.他にも,[[アケビコノハ_広島大学東広島キャンパス|アケビコノハ]]と同じエグリバの仲間[[アカエグリバ_広島大学東広島キャンパス|アカエグリバ]]や,薄暗い林を好む[[クロコノマチョウ_広島大学東広島キャンパス|クロコノマチョウ]]をはじめ,枯葉擬態の生き物は東広島キャンパスに多く生息しています.目を凝らして彼らを探してみるのもまた一興です.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル:20220331エゾヨツメ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0694s.JPG|250px|thumb|right|エゾヨツメ(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 31, 2022)|link=エゾヨツメ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220331エゾヨツメ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0684s.JPG|250px|thumb|right|翅を開いたエゾヨツメ(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 31, 2022)|link=エゾヨツメ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220407アケビコノハ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0186s.JPG|250px|thumb|right|アケビコノハ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 7, 2022)|link=アケビコノハ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220407アケビコノハ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0187s.JPG|250px|thumb|right|翅を開いたアケビコノハ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 7, 2022)|link=アケビコノハ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220404アカエグリバ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0025s.JPG|250px|thumb|right|アカエグリバ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 4, 2022)|link=アカエグリバ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220411クロコノマチョウ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0386s.JPG|250px|thumb|right|クロコノマチョウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 11, 2022)|link=クロコノマチョウ_広島大学東広島キャンパス
 +
</gallery>
 +
 +
*この時期ならではの魅力的な昆虫たちも多く見られました.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル:20220413イボタガ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0544s.JPG|250px|thumb|right|イボタガ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 13, 2022)|link=イボタガ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220411キバネツノトンボ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0335s.JPG|250px|thumb|right|キバネツノトンボ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 11, 2022)|link=キバネツノトンボ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220410タベサナエ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0203s.JPG|250px|thumb|right|タベサナエ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 10, 2022)|link=タベサナエ_広島大学東広島キャンパス
 +
ファイル:20220407ナミハンミョウ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0170s.JPG|250px|thumb|right|ナミハンミョウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 7, 2022)|link=ナミハンミョウ
 +
ファイル:20220413エサキヒメコシボソガガンボ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0443s.JPG|250px|thumb|right|エサキヒメコシボソガガンボ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Apr. 13, 2022)|link=エサキヒメコシボソガガンボ_広島大学東広島キャンパス
 +
</gallery>
 +
 +
===2-3月===
 +
*2022.03.08 東広島キャンパスで多くのツグミ類を観察することができました.[[トラツグミ]]はたくさんの黒い三日月状の斑紋が入る大型のツグミで,林縁部の芝地などで見ることができます.[[ツグミ]]とその亜種[[ツグミ|ハチジョウツグミ]]は,明るい芝生などでピョンピョン跳ねています.
 +
[[シロハラ]]と[[アカハラ]]は林縁部で落ち葉をガサガサとめくって餌となる昆虫を探しています.それらのツグミ類を狙い,[[ハイタカ]]が姿を現すことがあります.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20220224トラツグミ_東広島市鏡山_南葉撮影IMG_259582s.jpg|250px|thumb|right|トラツグミ.冬の西条に見られるツグミ類では最も大型.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 24, 2022)|link=トラツグミ
 +
ファイル: 20220308ツグミ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_270061s.jpg|250px|thumb|right|コガネムシ類の幼虫を捕食するツグミ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 8, 2022)|link=ツグミ
 +
ファイル: 20220224ハチジョウツグミ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_259632s2.jpg|250px|thumb|right|ハチジョウツグミ.腹の斑紋が鮮やかな橙褐色.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 24, 2022)|link=ツグミ
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20220308アカハラオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_269958s.jpg|250px|thumb|right|アカハラのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 8, 2022)|link=アカハラ
 +
ファイル: 20220308シロハラオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_269857s.jpg|250px|thumb|right|シロハラのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 8, 2022)|link=シロハラ
 +
ファイル: 20220303ハイタカ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_260143s.jpg|250px|thumb|right|ハイタカ.[[シロハラ]]の捕獲に失敗した.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 3, 2022)|link=ハイタカ
 +
</gallery>
 +
 +
*東広島市では,[[アキサンショウウオ]]と[[ニホンアカガエル]]の繁殖がピークを過ぎました.
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20220301アキサンショウウオ成体_東広島市_南葉撮影_IMG_269913s.jpg|250px|thumb|right|アキサンショウウオ(成体)の正面顔.(広島県東広島市; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 1, 2022)|link=アキサンショウウオ
 +
ファイル: 20220301アキサンショウウオ成体_東広島市_南葉撮影_IMG_269881s.jpg|250px|thumb|right|アキサンショウウオの成体.(広島県東広島市; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 1, 2022)|link=アキサンショウウオ
 +
ファイル: 20220301ニホンアカガエル抱接_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_269917s.jpg|250px|thumb|right|抱接中のニホンアカガエル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 1, 2022)|link=ニホンアカガエル
 +
</gallery>
 +
 
===1月===
 
===1月===
 +
*2022.01.26 東広島キャンパス内のビオトープで[[ニホンアカガエル]]の産卵が始まりました.明るい時間でしたが周囲には鳴き声が響き渡り,既に卵塊も確認されました.[[ニホンアカガエルとヤマアカガエルとタゴガエルの見分け方|アカガエル属の見分けはこちら]].
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル:20220126 ニホンアカガエル 東広島市鏡山 中西健介 P1260875s.jpg|250px|thumb|right|ニホンアカガエルのオス(広島県東広島市鏡山; 撮影: 中西健介, Jan. 26, 2022)|link=ニホンアカガエル
 +
ファイル:20220126 ニホンアカガエル卵塊 東広島市鏡山 中西健介 P1260873s.jpg|250px|thumb|right|ニホンアカガエルの卵塊(広島県東広島市鏡山; 撮影: 中西健介, Jan. 26, 2022)|link=ニホンアカガエル
 +
</gallery>
 +
 
*2022.01.14 ハヤブサ科の[[ハヤブサ]]と[[チョウゲンボウ]]は,近年都市部において建物などの建築物を利用して営巣するようになっています.したがってキャンパスにおいても学部棟や本部棟が,彼らの休息場所として利用されていることがあります.
 
*2022.01.14 ハヤブサ科の[[ハヤブサ]]と[[チョウゲンボウ]]は,近年都市部において建物などの建築物を利用して営巣するようになっています.したがってキャンパスにおいても学部棟や本部棟が,彼らの休息場所として利用されていることがあります.
[[トウネズミモチ]]には[[ツグミ]]や[[ヒヨドリ]]が採餌のために集まっていました.
+
 [[トウネズミモチ]]には[[ツグミ]]や[[ヒヨドリ]]が採餌のために集まっていました.
  
 
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 
ファイル: 20220112ハヤブサ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_248967s.jpg|250px|thumb|right|ハヤブサ.学部棟などの上で休む姿が見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 12, 2022)|link=ハヤブサ
 
ファイル: 20220112ハヤブサ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_248967s.jpg|250px|thumb|right|ハヤブサ.学部棟などの上で休む姿が見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 12, 2022)|link=ハヤブサ
 
ファイル: 20220114チョウゲンボウオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_249089s.jpg|250px|thumb|right|チョウゲンボウのオス.オスは頭が青灰色.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 14, 2022)|link=チョウゲンボウ
 
ファイル: 20220114チョウゲンボウオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_249089s.jpg|250px|thumb|right|チョウゲンボウのオス.オスは頭が青灰色.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 14, 2022)|link=チョウゲンボウ
 +
ファイル: 20220114ツグミ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_249076s.jpg|250px|thumb|right|[[トウネズミモチ]]の実を食べるツグミ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 14, 2022)|link=ツグミ
 
</gallery>
 
</gallery>
  

2022年5月14日 (土) 04:11時点における最新版

広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > キャンパスまるごと博物館 > 広島大学の自然 > 東広島キャンパスの生き物

キャンパスで現在見られる動物の情報です.名前や写真をクリックすると解説ページに移動します.

2022

5月

  • 2022.05.07-10 甲虫はとても多様性に富む昆虫のグループで,美しく,面白い,色や形をしたものが多く見られます.ハラグロオオテントウは文字通り全長が12 mm以上もある巨大なテントウムシで,今年は各地での目撃情報が多いようです.アカガネサルハムシはタマムシ色の美しいハムシで,ノブドウエビヅルなどのブドウ類に見られます.タケトゲハムシはびっしりとトゲの生えた見た目をしており、ウスバザサなどの上にまれに見られます.


4月


  • 2022.04.01-15 枯葉に擬態するような形態をもつ,ガやチョウが見られました.エゾヨツメはヤママユガ科に属するガですが,大型のガが多いこの科にしては小柄で,翅を閉じてとまるという珍しい特徴があります.そのため,樹木の枝先にとまっているとまるで垂れ下がった枯葉のように見えます.アケビコノハも同様に枯葉そのもののような外見をしており,注目して探さなければとまっているものを見つけ出すことは困難です.一方で,両者は共通して翅の表側の普段見えない部分に,動物の眼のような派手な模様をもっています.仮に天敵の鳥類などに見つけ出されたとしても,翅を開いて威嚇することで助かる可能性を上げることができると考えられています.他にも,アケビコノハと同じエグリバの仲間アカエグリバや,薄暗い林を好むクロコノマチョウをはじめ,枯葉擬態の生き物は東広島キャンパスに多く生息しています.目を凝らして彼らを探してみるのもまた一興です.
  • この時期ならではの魅力的な昆虫たちも多く見られました.

2-3月

  • 2022.03.08 東広島キャンパスで多くのツグミ類を観察することができました.トラツグミはたくさんの黒い三日月状の斑紋が入る大型のツグミで,林縁部の芝地などで見ることができます.ツグミとその亜種ハチジョウツグミは,明るい芝生などでピョンピョン跳ねています.

シロハラアカハラは林縁部で落ち葉をガサガサとめくって餌となる昆虫を探しています.それらのツグミ類を狙い,ハイタカが姿を現すことがあります.

1月

  • 2022.01.14 ハヤブサ科のハヤブサチョウゲンボウは,近年都市部において建物などの建築物を利用して営巣するようになっています.したがってキャンパスにおいても学部棟や本部棟が,彼らの休息場所として利用されていることがあります.

 トウネズミモチにはツグミヒヨドリが採餌のために集まっていました.

  • 2022.01.06 あけましておめでとうございます.

冬に繁殖をする蛾を観察することができました.クロオビフユナミシャクシロオビフユシャクはそれぞれメスの翅が退化している「冬尺蛾」と呼ばれる種類です.メスは手すりや樹幹などでフェロモンを出し,飛翔するオスを引き寄せます(それぞれの種のオスの姿は,個別のページにおいて写真で見ることができます).ウスズミカレハはカレハガ科の蛾で,和名が指すように薄墨色をした蛾です.

2021

12月

  • 2021.12.11 東広島キャンパスでヤマシギが見られました.キジバトほどの大きさで,林床に潜んでいると保護色のため見つけるのが困難です.

11月

トピックス

  • 東広島キャンパスの上空に2羽のコウノトリが飛来しました.コウノトリは国の特別天然記念物に指定されている大型の鳥類で,国内では一度野生化で絶滅したのちに現在は野生復帰の取り組みがなされています.東広島市にはここ数年間に毎年のように渡来しており,ため池や田んぼなどの周辺で観察されることがあります.

10月

  • 2021.10.26-28 秋が深まり,成熟した赤とんぼの仲間が目に付くようになりました.目にする機会が多いのは,マユタテアカネです.個体数は少ないものの,類似種のヒメアカネマイコアカネも生息するのでオスの識別ポイントを解説いたします.(大きさは マユタテ>マイコ=ヒメ)
  • アキアカネは最もよく名前を知られているトンボの一種ですが,近年は地域によってはまとまった数を見ることができなくなりました.類似種にナツアカネが存在し,成熟したオスは色の違いにより容易に識別可能です.
  • 2021.10.24-31 雨が降ると活発になる生き物のひとつが陸生貝類(カタツムリやナメクジのなかま)です.久しぶりの雨でセトウチマイマイヤマナメクジが這っていました.セトウチマイマイは樹上性で建物の壁や樹木の上で見られ,基本的に軟体部背面に濃色の条線が入るのが特徴です.殻に入る模様や色は個体間の変異が大きく,見ていて飽きさせない魅力があります.ヤマナメクジはきのこが大好物の大型のナメクジで,道を這っていてその大きさに仰天したことのある方も多いのではないでしょうか.また,大型のマイマイ属の一種はキャンパス内での生息域が限られており,見ることができたらちょっとラッキーです.彼らの生息環境の周りでは,大型のオサムシでありカタツムリのなかまの天敵マイマイカブリに食べられたであろう死骸の殻が転がっていることもあります.
  • 2021.10.01-08 秋が深まる中姿を見せた2種の大型鱗翅類(チョウのなかま)を紹介します.昼間に花を訪れていたのはアサギマダラというチョウで,ゆったりとした動きで舞うように飛びます.渡り鳥のように長距離を移動することで知られ,これからの季節東広島キャンパスの周辺にも多くの個体が飛来します.夜間に街灯にくっついていたのはクスサンという大型のガで,東広島キャンパスの周辺では10月の終わりごろまで発生します.後翅に目のような模様(眼状紋という)があり,鳥などの天敵に襲われた際にはねを開いて模様を見せつけ,威嚇します.姿を見せる時間帯も外見も全く異なる2種ですが,ぜひ探してみてください.
  • ビオトープに現れたニホンマムシです.本来夜行性のヘビですが,秋には昼間に見かけることも多くなります.毒ヘビに咬まれるケースはほとんどが気づかずに踏んだり触ったりする場合なので,水辺の近くや茂みを歩くときは足元に注意してください.人の存在に気づくとあちらから逃げていくことが多いので,見つけてもむやみに近づいたり刺激したりしないようにしましょう.東広島キャンパスにはニホンマムシをはじめ人に危害を及ぼすこともある生き物も数多く生息していますが,彼らのことを正しく知り,適切な距離感で観察できるようになると,危険な生き物というだけではない,生態系の一部としての彼らの素顔が見えてくるはずです.
  • こちらは生態実験園に現れたシマヘビです.ニホンアカガエルなどを狙って水辺にいることが多いですが,ニホンマムシと異なり毒牙を持っていません.東広島キャンパスには7種のヘビがいますが,シマヘビニホンマムシと並んで見かける機会が多いヘビです.まれに体のほとんどが黒く染まる黒化型が出現することがあり,そちらは一般にカラスヘビと呼ばれています.

9月

  • 2021.09.16 キャンパス内でスズムシエンマコオロギマツムシが鳴いています.これらは有名な鳴く虫であり,それぞれ鳴き声が印象的です.スズムシは「リーン…リーン…」,エンマコオロギは「コロコロリー…」,マツムシは「チンチロリン」と聞こえる声で鳴きます.いずれも夜にキャンパス内を歩いているとよく聞こえますが,姿を見つけるのはやや難しいです.
  • 森の中では色鮮やかなキノコが見られることがあります.ソライロタケは美しい青色のキノコで,広島県では準絶滅危惧種に選定されています.竹林や広葉樹林などの林床に見られます.アカイボカサタケも同様の環境に見られ,ソライロタケとは対照的な色をしています.モミジタケも林床で見られ,珊瑚のような形が特徴的です.
  • 西条も秋めいて参りましたが,以下3種のセミはまだ鳴き声を聞くことができます.

トピックス

  • 東広島キャンパスで再びムネアカハラビロカマキリが発見されました.キャンパスでは2019年に初めて確認されました.在来のハラビロカマキリに比べ大型で,名前通り胸部が全体的に赤いのが特徴です.本種は中国原産の外来種で,在来種を駆逐することが懸念されています.個別ページに詳細な識別方法が掲載されていますので,キャンパス内で発見された場合は情報提供をお願いします.

8月

  • 2021,08.01-23 夜のキャンパス内では鳴く虫が発生しています.ウマオイ類は林縁部や草地に見られる肉食性のキリギリスで,キャンパスではハヤシノウマオイハタケノウマオイが混生しています.ハヤシノは「スィーーー・チョン」とゆっくりとしたテンポで鳴き,ハタケノは「シ・チョン!シ・チョン!」と早いテンポで鳴くことで識別できます(形態による識別は困難).丈の高いススキが茂る草地では,カヤキリが見られます.日本最大級のキリギリスで,「ジャーーーーー」と非常に大きい声で鳴きます.
  • ヤママユが発生しています.本州で見られる蛾では最大級で,オスは翅が細く,メスは翅が丸いです.ゴマフボクトウも発生しており,細長い形と青い斑紋が特徴です.
  • 2021.08.23 キャンパス内でチッチゼミが鳴いています.キャンパスで最も遅い時期に鳴くセミです.
  • 2021.08.20 キャンパス内でツクツクボウシが鳴いています.
  • 2021.08.04 キャンパス内でクマゼミが鳴き始めました.
  • 2021.08.03 キャンパス内でミンミンゼミが鳴き始めました.

トピックス

  • 6月28日に,東広島キャンパスにおいてアライグマが発見されました.5頭の幼獣が固まって見つかったことから構内で繁殖をしている可能性が高いです.アライグマは特定外来生物に指定されており,農業や生態系に大きな影響を与えています.特に学内では,ニホンアカガエルニホンイシガメなど在来の両生類や爬虫類に対する捕食圧が懸念されます.ホンドタヌキニホンアナグマに似ますが,目の周りの黒い模様が左右繋がって見えること,尾が縞々模様であることなどが特徴です.

7月

  • 2021.07.08-07.30 7月上旬~中旬は,ニイニイゼミの声がよく聞こえました.「チィー…」と長く鳴き続けます.日没からは,セミたちの羽化の様子を観察することができました.ヒグラシは薄暗い森林内の低木で,クマゼミは公園や道路脇の植栽樹木などで羽化をしていることが多いです.
  • 夜の林縁部ではウスバカゲロウがよく飛んでいます.翅には目立った模様はなく,ゆらゆらと飛翔します.砂地にすり鉢状の巣を作るアリジゴクとはこのウスバカゲロウの幼虫のことです.アリジゴクは巣に落ちた虫などを大アゴで捕らえ,体液を吸い取ります.
  • 7月中旬まではあまり見られなかったミヤマクワガタですが,下旬になるにつれて樹液を吸う姿を観察できるようになりました.カブトムシは7月を通して個体数が多く,オス同士で激しく争う様子も見られました.ベニスズメなどのスズメガ類も夜に樹液を吸っていました.
  • 昼の樹液にはカナブン類が多く見られます.東広島キャンパスでは主にカナブンアオカナブンの2種がよく見られます.まれにオオムラサキが樹液に集まる姿も観察することができます.薄暗い林内では,昼間でもオニベニシタバが樹液を吸いに現れます.
  • 枝の切れ端に擬態しているツマキシャチホコ類です.クロツマキシャチホコはキャンパスで最も個体数の多いツマキシャチホコ類で,翅頂の黄白色紋の前縁が茶褐色に色づいています.一方のムクツマキシャチホコは,キャンパス内での個体数は少なく,翅頂の黄白色紋の前縁は黒色に縁取られます.また,翅の中央付近の白斑が目立ちます.これら2種に加え,日本にはツマキシャチホコとタカサゴツマキシャチホコの計4種のツマキシャチホコ類が分布しています.モンクロシャチホコはこれらにあまり似ていませんが,同じ属に分類されます.
  • キリギリスの仲間です.日当たりの良い草地ではニシキリギリスが鳴いています.「チョン・ギース!」と断続的に鳴きます.湿った丈の低い草地ではヒメギスが見られます.全体的に黒褐色をしており,弱く短い音で「シリリリリ…」と鳴きます.夜間の樹上や薮ではヤブキリが鳴きます.ヒメギスよりも強い音で「シリリリリ…」と鳴きます.
  • 2021.06.22-07.07 6月下旬から7月にかけても,雨が降る日が続きました.小雨が降る生態実験園ではオタマジャクシから変態したばかりのニホンアカガエルシュレーゲルアオガエルの幼体が数多く見られます.林縁の葉上では陸生プラナリアであるゲオプラナ亜科の一種も観察することができました.コウガイビル同様多くの眼点(視覚器官)をもち,小動物を捕らえて捕食します.
  • アラカシの樹液ではノコギリクワガタが見られました.大型のクワガタムシで雌雄ともに赤みを帯びます.オスは大きさによって大アゴの形が異なり,大型個体では湾曲し小型個体では真っ直ぐになります.樹液にはスズメバチの仲間も飛来するので観察の際には要注意です.他のスズメバチは深夜には樹液に集まらないことが多いですが,オオスズメバチの女王やモンスズメバチは夜明けまで滞在していることがあり,懐中電灯目掛けて飛んでくることもあります.その際には慌てずライトを消して対処しましょう.
  • 樹液に集まるヤガ科には,Catocala(カトカラ)というグループが存在します.後翅に鮮やかな斑紋をもつ蛾が多く,初夏~晩夏にかけて観察することができます.ここでは,カトカラの中で○○キシタバという名を冠する種を掲載します.(おおよその出現時期順に並べています.)
  • ガマヨシなど,抽水植物の多いため池ではアオヤンマが生息します.全身が鮮やかな緑色をしており,抽水植物の間を縫うように飛びます.また,同様に水草の豊富なため池にはチョウトンボも見られます.蝶のようにひらひらと舞うように飛び,東広島キャンパスでは数も多く目にする機会が多いトンボです.湿地では日本最小のトンボであるハッチョウトンボが見られます.
  • 東広島キャンパスで見られる大型のコガネムシには,コフキコガネオオコフキコガネがいます.両種ともに体表が細毛で覆われているのが特徴ですが,名が指すほど体長に差がなく,やや識別に難儀します.しかし,コフキでは毛の色が黄褐色なのに対し,オオコフキでは毛の色が灰白色といった特徴があります(これらの毛は脱落している場合もあるので注意).ヒメコガネは変異の大きいコガネムシで,赤・緑・青と様々な色の個体を見つけることができます.ドウガネブイブイアオドウガネもよく見られるコガネムシです.

6月

  • 2021.06.13-18 東広島キャンパスではゲンジボタルが舞っています.主に小川や渓流を生息地とし,日本産ホタルの中でも大型種で光もよく目立ちます.かつてはキャンパス内の湿地でヘイケボタルも多く見られましたが,アメリカザリガニの侵入などとともに激減し,現在では数年に一度目撃されるのみになってしまいました.これらの2種に加え,キャンパス内ではオオマドボタルオバボタルムネクリイロボタルの計5種が確認されています.後3種は昼行性で,強く発光することはありません.ここではオオマドボタルを除いた4種の写真を掲載します.
  • アラカシアベマキなどのブナ科から染み出す樹液に多くのクワガタムシが集まるようになりました.スジクワガタコクワガタは同所的に見られ酷似していますが,スジクワガタの大型個体(オス)では大顎の内歯が二股に分かれて2本に見え,一方コクワガタの大型個体(オス)では大顎の内歯が1本だけであることで識別できます.しかし,メスやオスの小型個体では当てはまらないため要注意です.ネブトクワガタは他の甲虫が集まらない樹種(モミケンポナシなど)に集まっていることが多いです.
  • 梅雨期はイラガ科の蛾をよく見かけます.多くの種で幼虫がデンキムシと呼ばれる有毒の派手なケムシですが,成虫は無毒です.ヒロヘリアオイラガクロシタアオイラガアオイラガなどのアオイラガ類は緑と褐色を基調としており,やや同定が難しいグループです.
  • 葉が茂り見つけづらくはなりましたが,早朝や夕方には夏鳥の活発な姿が見られます.ホトトギスはオスは「テッペンカケタカ!」と聞きなしされる声でよく鳴いていますが,姿を観察するのはやや難しいです.コサメビタキは秋の渡り期まではキャンパス内で見ることができます.オオルリは朝にネズの一番上にとまって囀る様子を観察することができました.
  • 初夏の間にしか鳴き声を聞くことができないバッタ類の紹介をします.ナキイナゴススキなどが茂る丘陵の草地に多く,オスは日中脚と翅をこすり合わせて「ジキジキジキ...」と鳴きます.キンヒバリ生態実験園ふれあいビオトープの湿地に多く,主に夜間「リッリッリッリーー」と高い声で鳴きます.コガタコオロギは空き地や荒地の物陰で「ビー!!」と鳴き,意識すると夜の広大通りやブールバールでよく鳴いているのがわかります.
  • 6月の上旬~中旬にかけては,アカシジミウラナミアカシジミなど樹上性のシジミチョウであるゼフィルスを観察することができました.夕方になると活性が高まり,コナラアベマキの周囲を飛翔する姿が見られます.ゴイシシジミは成虫がササ類につくアブラムシ(ササコナフキツノアブラムシ)の分泌液を吸うため,ササの茂る環境で観察されます.
  • 2021.06.5-06.12 キャンパス内で見られるコマチグモ科3種の紹介です.カバキコマチグモは在来種のクモの中でも強い毒をもつとされ,不用意に掴むと咬まれる恐れがあるので,観察の際には要注意です.本種はススキが繁茂する草地で見られることが多いですが,後2種は樹上性です.アシナガコマチグモは雌雄ともに足が長く,夜になると樹上を活発に動きます.ヤサコマチグモは前2種に比べると小型のコマチグモで,メスでは脚が短いです.本種も夜に樹上を徘徊しています.
  • 田植えが終わった生態実験園の水田では、ケラが泳ぐ姿を観察することができました.基本地中に生息している本種ですが,水面を滑るように泳ぐこともできます.ケラの多い湿地にはミイデラゴミムシも多く見られます.つままれたりすると,腹部の先端から高温のガスを噴射しますがその音が「プーッ!!」とおならのような音であることから「へっぴり虫」と呼ばれてきました.


過去のニュース

過去のニュースはこちら.

関連ページ


広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > キャンパスまるごと博物館 > 広島大学の自然 > 東広島キャンパスの動物 > 東広島キャンパスの生き物