エドヒガン 宮島
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エドヒガン(広島県廿日市市宮島)
解説
- 本州から九州に自生.野生種で,坪田ほか(2015)にあるように過去に報告があるが,宮島には自生はないと考えられる.
- 萼裂片に鋸歯がある.萼筒はつぼ形で,上部がくびれ,基部に近い部分が丸く膨らむ.花柱基部に毛があり,子房は毛がないまたは上部に毛がある.小花柄や萼に開出毛が多い.葉柄にも毛が多い.
- 宮島島内の市街地に植栽
- 和名は関東に多く植栽され,彼岸の頃に開花することから.
宮島のサクラ(坪田・中原-坪田 2020)より
- エドヒガン Cerasus spachiana Lavalée ex H.Otto var. spachiana f. ascendens (Makino) H.Ohba:江戸彼岸。別名、タチヒガン、アズマヒガン、ウバヒガン。
- 野生種で、本州の岩手県以南から九州に自生する。3月中旬~3月下旬開花。花は一重で小輪。花弁は白色から淡紅色。萼片に鋸歯がある。萼筒はつぼ形で、上部がくびれ、基部に近い部分が丸く膨らむ。花柱基部に毛があり、子房は毛がないまたは上部に毛がある。小花柄や萼に開出毛が多い。葉柄にも毛が多い。開花が先行し次いで葉が展開。古くから観賞用として栽培。傘状の樹形。幹は直径1 m超、樹高30 mに達する高木になる。老大木は天然記念物指定されたものが多い。栽培品種の母種のひとつで、多くのエドヒガン群栽培品種が存在する。和名は彼岸の頃に開花することから。加藤(1939)にあるように過去に報告があるが、宮島には自生はないと考えられる樹はなく、市街地で現在みられるものはいずれも植栽と考えられる。宮島島内では大元公園から市街地やその周辺などで観察できる。
宮島島内で観察できる場所
- 大元公園など
基本データ
- 和名・品種名
- 江戸彼岸
- 読み
- エドヒガン
- 開花期
- 3月中旬〜3月下旬
- 色
- 淡紅色
- 花弁数
- 一重
- 花の大きさ
- 小輪
- サイズ・樹高
- 高木
- 樹形
- 傘状
- 場所
- 大元公園など
- 本数
- 散在
代表的な宮島のサクラの種類
- イチヨウ:植栽.市街地およびその周辺
- エドヒガン:植栽.大元公園など
- オオシマザクラ:植栽.宮島フェリーターミナル周辺や網之浦など
- カワヅザクラ:植栽.民有地
- カンザン:植栽.宮島フェリーターミナル周辺など
- シダレザクラ:植栽.御手洗川,宮島フェリーターミナル周辺など
- ソメイヨシノ:植栽.経塚など
- トウカイザクラ:植栽.大元公園など
- ヤエベニシダレ:植栽
- ヤマザクラ:自生種.江ノ浦など
- ヨウコウ:植栽.宮島フェリーターミナル平清盛像の隣
- ジンダイアケボノ:植栽.藤の棚
- ヤエベニオオシマ:植栽.大願寺北側
- マイヒメ:植栽.大願寺北側
関連ページ(エドヒガン)
関連ページ(宮島のサクラ)
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