日本でコケの研究ができる大学や研究機関

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日本でコケの研究ができる大学や研究機関

日本で,コケの多様性研究(分類や生態,形態の研究)を行える大学や研究機関には以下のようなものがあります.2017年度時点での情報です.

I. 広島大学

1.広島大学大学院理学研究科生物科学専攻(植物生物学講座植物分類・生態学研究室および宮島自然植物実験所)

大学院博士課程前期あるいは後期に入学(進学)した学生がこの研究室で修士論文,博士論文に取り組みながら研究することができます.大学院博士課程前期・後期の課程の所定単位を修得し,論文を提出して合格すると,それぞれ理学(修士),理学(博士)の学位が授与されます.

Q どのようにして入学したらよいのでしょうか?

A 下記の3つの方法があります.

  1. 学部成績が優秀な学生の場合は,7月中旬に実施される推薦入学制度によって受験することができます.この場合,面接試験が課せられます(筆記試験なし.ただしTOEIC400点以上のスコアが必要).
  2. 上記でない場合,8月下旬実施の「一般選抜」によって受験します.この場合,専門に関する小論文(2時間)が課せられます.語学力はTOEICまたはTOEFLのスコアで評価します.コケの研究に対する情熱と基礎学力があれば比較的平易な試験です.受験するためには,TOEIC400点以上のスコアが必要です.
  3. 上記の受験時期が間にあわなかった場合,2月中旬実施の「二次募集」で受験することができます.ただし,募集がない年度もあります.

2.広島大学理学部生物科学科

学部に入学した学生が,学部の4年生のときに卒業研究としてコケを使って研究できます.

Q1 どのようにして入学したらよいですか?また,どんな試験があるのでしょうか?

A1 「一般入試」と「AO入試」があります.AO入試では「一般型」に加えて,科学オリンピックを利用した「科学オリンピック型」があります.入試情報の詳細はこちらをご覧ください

Q2 試験を受けないで入る方法はないのでしょうか?

A2 ありません.しかし,「学位」は必要とせず,勉強だけしたいというひとは「学部研究生」や「大学院研究生」の身分で研究することができます.しかし,それでも受験料と授業料は必要です(授業料は半年分単位で前納ですが,学期途中からの場合は月単位).

3.広島大学こけボランティアに参加して,標本整理,標本作成をとおして実地にこけについての知識を学ぶ

研究室のスタッフに随時ご相談ください.

連絡先

研究室:http://home.hiroshima-u.ac.jp/bio/PTAXECO/ コケ博物館:http://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~museum/pages/kokemokuji.html

スタッフ

  • 山口富美夫(教授):yamatom@hiroshima-u.ac.jp(植物分類・生態学研究室)
  • 嶋村正樹(准教授):mshima@hiroshima-u.ac.jp(植物分類・生態学研究室)
  • 坪田博美(准教授):chubo@hiroshima-u.ac.jp <http://home.hiroshima-u.ac.jp/chubo/>(宮島自然植物実験所)


II.東京大学大学院理学系研究科・生物科学専攻・連携講座

案内
国立科学博物館と東京大学は1995年(平成7年)から連携・協力して東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の大学院生に対する研究指導が行われている.国立科学博物館のコレクションの活用をはじめとして,博物館の特徴を活かした研究をすることができる.

連絡先

樋口正信(国立科学博物館植物研究部長・東京大学大学院教授):higuchi@kahaku.go.jp

参照
http://www.kahaku.go.jp/research/researcher/researcher.php?d=higuchi

III.岡山理科大学(自然フィールドワークセンター)

卒業研究
岡山理科大学生物地球学部生物地球学科の学生で,コケに興味がある方は,4年生のときに卒業研究を自然フィールドワークセンターの西村研究室で行うことができます.
大学院
岡山理科大学大学院生物地球科学研究科修士課程生物地球科学専攻に入学(進学))した学生が,西村研究室でコケ植物に関する修士論文の研究に取り組むことができます.入試に関する情報については以下のホームページをご覧ください.http://www.ous.ac.jp/page.php?sec=ctg_3
研究生・特別研究生
卒業後,また修士課程修了後にも研究を継続したい,また新たに始めたい方は,学部研究生や大学院研究生として研究を行うことができます.博士課程を修了し学位取得した後は,大学院特別研究生として研究を続けることができます.

連絡先

西村直樹(センター長,教授):nishimur@rins.ous.ac.jp

研究室
http://www1.ous.ac.jp/garden/kokenoheya/kokenoheya.htm

IV.高知大学

1. 高知大学大学院総合人間自然科学研究科理学専攻 植物分類学研究室

大学院修士課程に入学した学生が,この研究室で修士論文に取り組みながらコケ植物を研究することができます.

Q どのようにして入学したらよいですか?

A 下記の方法があります.

  1. 自己推薦特別選抜.7月上旬に実施されます.この受験では,受験生が作成した「志望調書」と「自己推薦書」を元に,口頭試問と面接(合わせて20〜30分程度)と学業成績証明書を総合して選抜を行います.また,受験の際に「入学確約書」の提出も義務づけられています.
  2. 一般選抜.8月下旬に実施されます.この受験では専門科目(2時間)の筆記試験(植物分類学,植物生態学,海洋植物学,細胞生物学,動物生理学,理論生物学,魚類学,動物生態学の中から3科目選択)が課せられます.
  3. 一般選抜(二次募集).上記の受験時期が間にあわなかった場合,2月上旬に二次募集が行われます.この受験では,卒業研究等で行った自分の研究 内容,あるいは修士入学後の研究の抱負について,10〜15分間のプレゼンテーションを行います.その後,質疑応答と面接が行われます(合計30分程 度).
  4. 社会人特別選抜.2年以上の社会人としての経験を有する方が受験できます.この受験では小論文(2時間)と面接が課せられます.

入試情報に関する詳細は,以下のホームページをご覧下さい. http://nyusi.kochi-u.jp/daigakuin

2. 高知大学理工学部生物科学科 植物分類学研究室

学部に入学した学生は,4年生のときに卒業研究としてコケを使った研究ができます.

Q どのようにして入学したらよいですか?

A 下記の方法があります.

  1. 推薦入学I.11月中旬に実施されるため,大学入試センター試験を受験する必要がありません.口頭試問(生物,地学から1つを選択)と面接(合計で20分ほど)が課せられ,調査書や推薦書および志願理由書を総合して判定します.
  2. 一般入試(前期).大学入試センター試験を受験し,2月下旬実施の個別学力検査を総合して判定します.
  3. 一般入試(後期).大学入試センター試験を受験し,3月下旬実施の小論文を総合して判定します.
  4. 社会人入試.11月中旬に実施されるため,大学入試センター試験を受験する必要がありません.口頭試問(生物,地学から1つを選択)と面接(合計で20分ほど)が課せられ,志願理由書等を総合して判定します.
  5. 第3年次編入学(理学部理学科生物科学コース).社会人として活躍されてきた方のためのリカレント教育,ならびに短期大学や高等専門学校に在学 中の方を対象に,本学3年次生として入学を許可する入試です.9月中旬に実施されるため,大学入試センター試験を受験する必要がありません.生物学(大学 教養課程レベル)の筆記試験(2時間)と面接により判定を行います.

入試情報に関する詳細は,以下のホームページをご覧下さい. http://nyusi.kochi-u.jp

連絡先

  • 松井 透(教授,コケ類):matsuito@kochi-u.ac.jp
  • 岡本達哉(准教授,地衣類):tokamoto@kochi-u.ac.jp

V. 国立科学博物館

IIの「東京大学大学院理学系研究科」を参照.

VI. 服部植物研究所

VII. 千葉県立中央博物館


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