トウカイザクラ 宮島

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トウカイザクラ(広島県廿日市市宮島)

大元公園(撮影: 内田慎治.Mar. 22, 2018)
大元公園(撮影: 坪田博美.Mar. 22, 2018)

解説

  • シナミザクラ群栽培品種.
  • 萼筒はあまり膨らまない.小花柄に開出毛がある.萼にわずかに毛があるかまたは無毛.萼裂片の基部に少数の鋸歯と縁毛がある.花の先端がすこし色が濃くなる.花柱・子房とも無毛.においが強め.樹形がほうき状になる.
  • 宮島島内の大元公園に植栽
  • 類似したもの:マメザクラ,コヒガンザクラなど

宮島のサクラ(坪田・中原-坪田 2020)より

‘東海桜’ Cerasus ‘Takenakae’ Ohwi:トウカイザクラ。
シナミザクラ群栽培品種で、シナミザクラ(別名、カラミザクラ)C. pseudocerasus (Lindl.) G.DonとコヒガンザクラC. subhirtella (Miq.) Masam. & S.Suzuki 'Kohigan'の雑種と推定されている。3月中旬–4月上旬開花。花は一重で小輪、花径2 cm前後。花弁は淡紅色で、先端の色が多少濃くなる。萼筒はあまり膨らまない。小花柄に開出毛がある。萼にわずかに毛があるかまたは無毛。萼片の基部に少数の鋸歯と縁毛がある。花柱・子房とも無毛。においが強め。葉長は8 cm程度。生長しても小高木程度の大きさで、樹形が箒状または盃状になり、樹幹から気根が発生しやすいなどの特徴がある。花付きが良く細い枝にも多くの花をつける性質があり、切り花に利用される品種。類似した栽培品種として、推定母種のコヒガンザクラやマメザクラC. incisa (Thunb.) Loisel.などがあげられる。宮島島内では大元公園に植栽されているが本数は少ない。

宮島島内で観察できる場所

  • 大元公園など

基本データ

和名・品種名
東海桜
読み
トウカイザクラ
開花期
3月中旬〜3月下旬
淡紅色
花弁数
一重
花の大きさ
小輪
サイズ・樹高
亜高木
樹形
盃状,箒状
場所
大元公園など
本数
少数

代表的な宮島のサクラの種類

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