「東広島キャンパスの生き物」の版間の差分

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<span style="font-size:10">[https://www.hiroshima-u.ac.jp/index-j.html 広島大学] > [https://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~museum/ デジタル自然史博物館] > [[メインページ]] > [[広島大学の自然]] > [[東広島キャンパスの動物]] > [[東広島キャンパスの生き物]]</span>
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[https://www.hiroshima-u.ac.jp/index-j.html 広島大学] > [https://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~ 広島大学デジタルミュージアム] > [[キャンパスまるごと博物館]] > [[広島大学の自然]] > [[東広島キャンパスの動物]] > [[東広島キャンパスの生き物]]
 
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キャンパスで現在見られる動物の情報です.名前や写真をクリックすると解説ページに移動します(黄色く反転しているリンクは作成中のページです).
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キャンパスで現在見られる動物の情報です.名前や写真をクリックすると解説ページに移動します.
  
 
*[[#過去のニュース|過去のニュースはこちら]]
 
*[[#過去のニュース|過去のニュースはこちら]]
*[[東広島キャンパスの花ごよみ|植物のページはこちら(東広島キャンパスの花ごよみ)]]
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*[[東広島キャンパスの花ごよみ|植物のページはこちら(東広島はキャンパスの花ごよみ)]]
==2021==
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*[[湿地周辺で見られる動植物|周辺のため池やビオトープで観察される生き物はこちら]]
===6月===
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*[[西条盆地の湿地保全活動|湿地をはじめとした保全活動はこちら]]
2021.06.13-18 東広島キャンパスでは[[ゲンジボタル_広島大学東広島キャンパス|ゲンジボタル]]が舞っています.主に小川や渓流を生息地とし,日本産ホタルの中でも大型種で光もよく目立ちます.かつてはキャンパス内の湿地で[[ヘイケボタル_広島大学東広島キャンパス|ヘイケボタル]]も多く見られましたが,[[アメリカザリガニ]]の侵入などとともに激減し,現在では数年に一度目撃されるのみになってしまいました.これらの2種に加え,キャンパス内では[[オオマドボタル_広島大学東広島キャンパス|オオマドボタル]]と[[オバボタル_広島大学東広島キャンパス|オバボタル]],[[ムネクリイロボタル_広島大学東広島キャンパス|ムネクリイロボタル]]の3種が確認されています.これら3種は昼行性で,強く発光することはありません.ここでは[[オオマドボタル_広島大学東広島キャンパス|オオマドボタル]]を除いた4種の写真を掲載します.
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==2024==
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===3月===
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*2024 03.12 キャンパス周辺では, [[キクイタダキ]], [[エナガ]], [[コゲラ]]が混群をつくっています.
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ファイル:20240312 キクイタダキ 広島県東広島市鏡山 有村拓真DSC 0152 575.JPG|250px||thumb|right|キクイタダキ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Mar. 12, 2024)|link=キクイタダキ
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ファイル:20240312 エナガ 広島県東広島市鏡山 有村拓真DSC 0191 576.JPG|250px||thumb|right|エナガ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Mar. 12, 2024)|link=エナガ
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ファイル:20240312 コゲラ 広島県東広島市鏡山 有村拓真DSC 0066 571.JPG|250px|thumb|right|コゲラ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Mar. 12, 2024)|link=コゲラ
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ファイル:20240312 シジュウカラ 広島県東広島市鏡山 有村拓真DSC 0156 574.JPG|250px|thumb|right|シジュウカラ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Mar. 12, 2024)|link=シジュウカラ
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ファイル:20240312 アトリ 広島県東広島市鏡山 有村拓真DSC 0015 573.JPG|250px|thumb|right|アトリ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Mar. 12, 2024)|link=アトリ
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ファイル:20240312 カワウ 広島県東広島市鏡山 有村拓真DSC 0053 570.JPG|250px|thumb|right|カワウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Mar. 12, 2024)|link=カワウ
  
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*2024.03.03 3月に入りましたが,東広島キャンパス周辺は雪が降る日もあり,寒い日が続いています.そんな寒い中でも[[トビモンオオエダシャク_広島大学東広島キャンパス|トビモンオオエダシャク]]が発生していました.成虫は早春のガとしては大型で,ふいに見かけると少しぎょっとするかもしれません.華やかなイメージはなくても,来たる春の訪れを告げてくれる存在の一つです.幼虫はいわゆるシャクトリムシの仲間です.
 
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ファイル: 20210615ゲンジボタル成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_219143s.jpg|250px|thumb|right|発光するゲンジボタルの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 15, 2021)|link=ゲンジボタル_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240302トビモンオオエダシャク_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_1999s.JPG|250px|thumb|right|トビモンオオエダシャク成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 2, 2024)|link=トビモンオオエダシャク_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210616ヘイケボタル成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_219197s.jpg|250px|thumb|right|ヘイケボタルの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 16, 2021)|link=ヘイケボタル_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240303トビモンオオエダシャク_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_2012s.JPG|250px|thumb|right|トビモンオオエダシャク成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 3, 2024)|link=トビモンオオエダシャク_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210618オバボタル成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_220130s.jpg|250px|thumb|right|オバボタルの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2021)|link=オバボタル_広島大学東広島キャンパス
 
ファイル: 20210601ムネクリイロボタル成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_215645s.jpg|250px|thumb|right|ムネクリイロボタルの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 1, 2021)|link=ムネクリイロボタル_広島大学東広島キャンパス
 
 
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[[アラカシ]]や[[アベマキ]]などのブナ科から染み出す樹液に多くのクワガタムシが集まるようになりました.[[スジクワガタ_広島大学東広島キャンパス|スジクワガタ]]と[[コクワガタ_広島大学東広島キャンパス|コクワガタ]]は同所的に見られ酷似していますが,[[スジクワガタ_広島大学東広島キャンパス|スジクワガタ]]の大型個体(オス)では大顎の内歯が二股に分かれて2本に見え,一方[[コクワガタ_広島大学東広島キャンパス|コクワガタ]]の大型個体(オス)では大顎の内歯が1本だけであることで識別できます.しかし,メスやオスの小型個体では当てはまらないため要注意です.[[ネブトクワガタ_広島大学東広島キャンパス|ネブトクワガタ]]は他の甲虫が集まらない樹種([[モミ]]や[[ケンポナシ]]など)に集まっていることが多いです.
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===2月===
 
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*早春の陽気に誘われて,顔を出していた生き物たちを紹介します.
 
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ファイル: 20210617スジクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_219920s.jpg|250px|thumb|right|スジクワガタの成虫(オス).内歯は二股に分かれ,斧のような形状.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 17, 2021)|link=スジクワガタ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240228ニホンカナヘビ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_1995s.JPG|250px|thumb|right|若いニホンカナヘビ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Feb. 28, 2024)|link=ニホンカナヘビ
ファイル: 20210601コクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_216222s.jpg|250px|thumb|right|コクワガタの成虫(オス).内歯は1本のみ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 1, 2021)|link=コクワガタ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240227スモモキリガ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_1950s.JPG|250px|thumb|right|灯火に飛来したスモモキリガ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Feb. 27, 2024)|link=スモモキリガ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210602ネブトクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_217391s.jpg|250px|thumb|right|ネブトクワガタの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 2, 2021)|link=ネブトクワガタ_広島大学東広島キャンパス
 
 
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梅雨期はイラガ科の蛾をよく見かけます.多くの種で幼虫がデンキムシと呼ばれる有毒の派手なケムシですが,成虫は無毒です.[[ヒロヘリアオイラガ_広島大学東広島キャンパス|ヒロヘリアオイラガ]],[[クロシタアオイラガ_広島大学東広島キャンパス|クロホシアオイラガ]],[[アオイラガ_広島大学東広島キャンパス|アオイラガ]]などのアオイラガ類は緑と褐色を基調としており,やや同定が難しいグループです.
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*水生昆虫や[[ニホンアカガエル]]のオタマジャクシが発生しています.
 
 
 
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ファイル: 20210616イラガ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_219205s.jpg|250px|thumb|right|イラガの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 16, 2021)|link=イラガ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240220 チビゲンゴロウ 広島県東広島市鏡山 有村撮影DSC 0085 473.JPG|250px|thumb|right|チビゲンゴロウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Feb. 20, 2024)|link=チビゲンゴロウ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210615ヒロヘリアオイラガ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_218992s.jpg|250px|thumb|right|ヒロヘリアオイラガの成虫.[[アオイラガ_広島大学東広島キャンパス|アオイラガ]]に似るが,前翅外縁の褐色部は一様に色が濃い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 15, 2021)|link=ヒロヘリアオイラガ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240220 ミズスマシ 広島県東広島市鏡山 じ 有村撮影DSC 0052 457.JPG|250px|thumb|right|ミズスマシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Feb. 20, 2024)|link=ミズスマシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210618クロシタアオイラガ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_220140s.jpg|250px|thumb|right|クロシタアオイラガの成虫.[[アオイラガ_広島大学東広島キャンパス|アオイラガ]]や[[ヒロヘリアオイラガ_広島大学東広島キャンパス|ヒロヘリアオイラガ]]に比べ小型(開翅長は30 mmに満たない).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 18, 2021)|link=クロシタアオイラガ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240220 コミズムシ 広島県東広島市鏡山 有村撮影DSC 1054 461.JPG|250px|thumb|right|コミズムシの仲間(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Feb. 20, 2024)|link=コミズムシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210612ムラサキイラガ交尾_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_222903s.jpg.jpg|250px|thumb|right|交尾中のムラサキイラガ.翅と腹部が直角になるようなとまり方をする.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2021)|link=ムラサキイラガ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240220 マルミズムシ 広島県東広島市鏡山 有村撮影DSC 0078 474.JPG|250px|thumb|right|マルミズムシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Feb. 20, 2024)|link=マルミズムシ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240220 ミズカマキリ 広島県東広島市鏡山 有村撮影DSC 0097 469.JPG|250px|thumb|right|ミズカマキリ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Feb. 20, 2024)|link=ミズカマキリ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240220 ミズギワカメムシ 広島県東広島市鏡山 有村撮影DSC 0079 476.JPG|250px|thumb|right|ミズギワカメムシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Feb. 20, 2024)|link=ミズギワカメムシ_広島大学東広島キャンパス
 
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*2021.06.5-06.12 田植えが終わった[[生態実験園]]の水田では、[[ケラ_広島大学東広島キャンパス|ケラ]]が泳ぐ姿を観察することができました.基本地中に生息している本種ですが,水面を滑るように泳ぐこともできます.[[ケラ_広島大学東広島キャンパス|ケラ]]の多い湿地には[[ミイデラゴミムシ_広島大学東広島キャンパス|ミイデラゴミムシ]]も多く見られます.つままれたりすると,腹部の先端から高温のガスを噴射しますがその音が「プーッ!!」とおならのような音であることから「へっぴり虫」と呼ばれてきました.
 
 
 
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ファイル: 20210605ケラ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_218588s.jpg|200px|thumb|right|田んぼで泳ぐケラの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 5, 2021)|link=ケラ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240220 ニホンアカガエル 広島県東広島市鏡山 有村撮影DSC 1046 462.JPG|250px|thumb|right|[[ニホンアカガエル]]のオタマジャクシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Feb. 20, 2024)|link=ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210605ミイデラゴミムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_218639s.jpg|200px|thumb|right|ミイデラゴミムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 5, 2021)|link=ミイデラゴミムシ_広島大学東広島キャンパス
 
ファイル: 20210609ミイデラゴミムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_219900s.jpg|200px|thumb|right|ミイデラゴミムシの成虫.死んだミミズを食べている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 9, 2021)|link=ミイデラゴミムシ_広島大学東広島キャンパス
 
 
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*キャンパス内で,[[ウグイス]]のさえずりが聞かれるようになりました.
 
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*2024.02.16 東広島キャンパスの浅い水場では[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]の産卵が続いています.卵塊は産み落とされた直後は小さいですが,水を吸って徐々に肥大化していきます.日当たりがいい場所では,藻類が生えてしまって緑色になっているものもよくみられます.[[ニホンアカガエル|広島県のニホンアカガエルについてはこちら.]]
梅雨時期に見られる蛾を紹介します.[[シンジュサン_広島大学東広島キャンパス|シンジュサン]]はヤママユ科の大型種で,夜に外灯の周りをゆったりと飛翔する姿が見られます.翅には4つの三日月状斑があるのが特徴です.[[アケビコノハ_広島大学東広島キャンパス|アケビコノハ]]は年に数回成虫が出現します.この時期は[[ビロードイチゴ]]などのキイチゴ類の汁を吸うようです.[[ゴマケンモン_広島大学東広島キャンパス|ゴマケンモン]]は地衣類のような模様が特徴で,[[ケンモンミドリキリガ_広島大学東広島キャンパス|ケンモンミドリキリガ]]に似ていますが,本種は梅雨時期にのみ現れ,[[ケンモンミドリキリガ_広島大学東広島キャンパス|ケンモンミドリキリガ]]は晩秋にのみ現れます.
 
 
 
 
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ファイル: 20210604シンジュサン成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_217982s.jpg|200px|thumb|right|シンジュサンの成虫(メス).メスは翅の形が丸みを帯びる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 4, 2021)|link=シンジュサン_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:240201 ニホンアカ 広島県東広島市鏡山 有村撮影DSC 0078 386.JPG|250px|thumb|right|抱接するニホンアカガエル(広島県東広島市鏡山 生態実験園; 撮影: 有村拓真, Feb. 1, 2024)|link=ニホンアカガエル
ファイル: 20210606アケビコノハ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_219210s.jpg|200px|thumb|right|[[ビロードイチゴ]]の汁を吸うアケビコノハの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2021)|link=アケビコノハ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240216ニホンアカガエル_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_1340s.JPG|250px|thumb|right|ニホンアカガエルの卵塊(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Feb. 16, 2024)|link=ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210609ゴマケンモン成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_220543s.jpg|200px|thumb|right|ゴマケンモンの成虫.地衣類のような模様をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 9, 2021)|link=ゴマケンモン_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240216ニホンアカガエル_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_1335s.JPG|250px|thumb|right|ニホンアカガエルの卵塊(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Feb. 16, 2024)|link=ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス
 
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*2021.05.24-06.07 [[発見の小径]]では[[ハルゼミ_広島大学東広島キャンパス|ハルゼミ]]がさかんに鳴いています.本種は幼虫成虫ともに[[アカマツ|マツ類]]への依存が強く,基本的にマツ林でしか見られません.また,小径で[[ニホンアナグマ]]を観察することができました.視力がよくないためか撮影者の近くまで寄ってきましたが,シャッター音に驚いて逃げていきました.湿地では[[トノサマガエル]]が鳴いている様子も見られます.
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*天気のいい日には,上空を猛禽類が飛翔していることがあります.高所から獲物となる小動物や鳥類を探していますが,カラスに見つかると執拗に攻撃されてしまいます.
 
 
 
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ファイル: 20210526ハルゼミ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_213027s.jpg|200px|thumb|right|ハルゼミの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 26, 2021)|link=ハルゼミ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240213ハイタカ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_1227s.JPG|250px|thumb|right|ハイタカ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Feb. 13, 2024)|link=ハイタカ
ファイル: 20210602ニホンアナグマ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_216375s.jpg|200px|thumb|right|ニホンアナグマ.発見の小径に現れた.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 2, 2021)|link=ニホンアナグマ
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ファイル:20240213ノスリ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_1235s.JPG|250px|thumb|right|カラスに追われるノスリ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Feb. 13, 2024)|link=ノスリ
ファイル: 20210525トノサマガエルオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_212470s.jpg|200px|thumb|right|鳴くトノサマガエルの成体(オス).鳴嚢が両頬にある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 25, 2021)|link=トノサマガエル
 
 
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小川で[[キイロサナエ_広島大学東広島キャンパス|キイロサナエ]]が発見されました.砂泥が堆積した緩やかな川に生息します.同属で類似種の[[ヤマサナエ_広島大学東広島キャンパス|ヤマサナエ]]との識別はオスではやや難しいですが,胸のL字斑の形の違いや,尾端付属器の長さの違いなどを総合的に判断して識別します.同じ川では[[グンバイトンボ_広島大学東広島キャンパス|グンバイトンボ]]の産卵も観察することができました.
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===1月===
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*2024.01.22 キャンパスでは[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]の産卵が始まりました.
  
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*キャンパスで[[マミチャジナイ]],[[ミソサザイ]],[[モズ]],[[ミヤマホオジロ]]などが見られました.[[マミチャジナイ]]は数羽が[[ツグミ]]の群れと行動を共にしており,ソヨゴなどの実を食べていました.[[ミソサザイ]]は尾羽をピンと立てる姿が特徴的で,[[ウグイス]]によく似た「チャッ,チャッ」という声で鳴いています.
ファイル: 20210526キイロサナエ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_213412s.jpg|200px|thumb|right|キイロサナエの成虫(オス).翅胸前面のL字斑は細く,下方で太くならない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 26, 2021)
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ファイル: 20210531ヤマサナエ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_215130s2.jpg|200px|thumb|right|ヤマサナエの成虫(オス).翅胸前面のL字斑は下方で太くなる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 31, 2021)
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ファイル:20240111マミチャジナイ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2785s.JPG|250px|thumb|right|マミチャジナイ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 11, 2024)|link=マミチャジナイ
ファイル: 20210528グンバイトンボ産卵_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_214528s.jpg|200px|thumb|right|グンバイトンボの産卵.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 28, 2021)
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ファイル:20240116ミソサザイ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3222s.JPG|250px|thumb|right|ミソサザイ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 16, 2024)|link=ミソサザイ
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ファイル:20240113モズオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3010s.JPG|250px|thumb|right|モズ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 13, 2024)|link=モズ
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ファイル:20240112ミヤマホオジロメス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2866s.JPG|250px|thumb|right|ミヤマホオジロ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 12, 2024)|link=ミヤマホオジロ
 
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[[ベニボタル_広島大学東広島キャンパス|ベニボタル]]がキャンパスでよく見られる季節になりました.本種は体内に毒をもっているとされ,赤紫色の翅で天敵にアピールしています.そしてこの甲虫にベイツ型擬態(害のある虫に自らの姿を似せる擬態)をしている昆虫がキャンパスでも多く見られます.[[ベニカミキリ_広島大学東広島キャンパス|ベニカミキリ]]は花によく集まるカミキリムシで,幼虫は枯れた竹材を食べます.[[セグロベニトゲアシガ_広島大学東広島キャンパス|セグロベニトゲアシガ]]は蛾でありながら甲虫の[[ベニボタル_広島大学東広島キャンパス|ベニボタル]]によく似ており,幼虫はササ類につくアブラムシを食べます.すでに出現時期が終わりましたが,[[アカハネムシ_広島大学東広島キャンパス|アカハネムシ]]も[[ベニボタル_広島大学東広島キャンパス|ベニボタル]]に似た色と姿形をしています.
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* キャンパスでは様々な越冬昆虫が見られます.コナラなどの枝では[[コミミズク_広島大学東広島キャンパス|コミミズク]]の幼虫が,常緑樹の葉の裏では[[ヒゲナガサシガメ_広島大学東広島キャンパス|ヒゲナガサシガメ]]の幼虫が見られました.また,水辺では多くの水生昆虫が越冬している姿を観察できます.
 
 
 
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ファイル: 20210605ベニボタル交尾_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_218237s.jpg|200px|thumb|right|交尾中のベニボタル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 5, 2021)|link=ベニボタル_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240113コミミズク_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3065s.JPG|250px|thumb|right|コミミズクの幼虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 13, 2024)|link=コミミズク_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210526セグロベニトゲアシガ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_213167s.jpg|200px|thumb|right|セグロベニトゲアシガの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 26, 2021)
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ファイル:20240111ヒゲナガサシガメ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2851s.JPG|250px|thumb|right|ヒゲナガサシガメの幼虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 11, 2024)|link=ヒゲナガサシガメ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210519ベニカミキリ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210396s.jpg|200px|thumb|right|ベニカミキリの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 19, 2021)
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ファイル:20240119マツモムシ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3526s.JPG|250px|thumb|right|マツモムシの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 19, 2024)|link=マツモムシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210412アカハネムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_201795s.jpg|200px|thumb|right|アカハネムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 12, 2021)
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ファイル:20240119オオコオイムシ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3510s.JPG|250px|thumb|right|オオコオイムシの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 19, 2024)|link=オオコオイムシ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240118マメゲンゴロウ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3367s.JPG|250px|thumb|right|マメゲンゴロウの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 18, 2024)|link=マメゲンゴロウ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20240122ヒメゲンゴロウ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3968s.JPG|250px|thumb|right|ヒメゲンゴロウの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 22, 2024)|link=ヒメゲンゴロウ_広島大学東広島キャンパス
 
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タマムシ類の紹介です.[[アオマダラタマムシ_広島大学東広島キャンパス|アオマダラタマムシ]]は,[[サクラ]]や[[ソヨゴ]]などの伐採木に集まり,山中池で多く見られます.[[ヒラタチビタマムシ_広島大学東広島キャンパス|ヒラタチビタマムシ]],[[クズノチビタマムシ_広島大学東広島キャンパス|クズノチビタマムシ]]は小型のタマムシで,前者は[[ナガバモミジイチゴ]][[ビロードイチゴ]]などのキイチゴ類を食草とし,後者は[[クズ]]を食草とします.
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==2023==
 
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===12月===
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*キャンパスで[[ルリビタキ]][[ツグミ]],[[ビンズイ]]などの冬鳥が見られました.[[ルリビタキ]]のオスは鮮やかな瑠璃色になりますが,若いオスはメスとよく似ています.
 
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ファイル: 20210531アオマダラタマムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_215154s.jpg|200px|thumb|right|アオマダラタマムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 31, 2021)
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ファイル:20231220ルリビタキオス_東広島市鏡_國井撮影IMG_1968s.JPG|250px|thumb|right|ルリビタキの若いオス(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 20, 2023)|link=ルリビタキ
ファイル: 20210602ヒラタチビタマムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_217338s.jpg|200px|thumb|right|ヒラタチビタマムシの成虫.[[ナガバモミジイチゴ]]や[[ビロードイチゴ]]に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 2, 2021)
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ファイル:20231220ツグミ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2024s.JPG|250px|thumb|right|ツグミ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 20, 2023)|link=ツグミ
ファイル: 20210525クズノチビタマムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_212266s.jpg|200px|thumb|right|クズノチビタマムシの成虫.[[クズ]]の葉に見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 25, 2021)
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ファイル:20231220ビンズイ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2049s.JPG|250px|thumb|right|ビンズイ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 20, 2023)|link=ビンズイ
 
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===5月===
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*キャンパスでは[[クロオビフユナミシャク_広島大学東広島キャンパス|クロオビフユナミシャク]][[チャバネフユエダシャク_広島大学東広島キャンパス|チャバネフユエダシャク]][[ウスバフユシャク_広島大学東広島キャンパス|ウスバフユシャク]],[[ウスモンフユシャク_広島大学東広島キャンパス|ウスモンフユシャク]]などの冬尺蛾が見られます.冬尺蛾は冬に繁殖をしますが,メスは翅が退化しており,枝や手すりなどでフェロモンを放出してオスを誘引します.
*2021.05.22 今年は例年より早い梅雨入りとなりました.多くの昆虫で出現時期が早まっており,[[カブトムシ_広島大学東広島キャンパス|カブトムシ]]が[[アラカシ]]の樹液に飛来していました.[[ヒラタクワガタ_広島大学東広島キャンパス|ヒラタクワガタ]]や[[コクワガタ_広島大学東広島キャンパス|コクワガタ]]は初夏からでも観察できます.[[オオスズメバチ_広島大学東広島キャンパス|オオスズメバチ]]や[[シロスジトモエ_広島大学東広島キャンパス|シロスジトモエ]],[[ヨツボシケシキスイ_広島大学東広島キャンパス|ヨツボシケシキスイ]]の姿もありました.
 
 
 
 
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ファイル: 20210518カブトムシ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210186s.jpg|200px|thumb|right|カブトムシの成虫(オス).例年より2ヶ月以上早い出現.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 18, 2021)|link=カブトムシ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231219クロオビフユナミシャク成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1918s.JPG|250px|thumb|right|クロオビフユナミシャクの成虫(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 19, 2023)|link=クロオビフユナミシャク_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210518ヒラタクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210178s.jpg|200px|thumb|right|ヒラタクワガタの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 18, 2021)|link=ヒラタクワガタ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231217クロオビフユナミシャク成虫メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1856s.JPG|250px|thumb|right|クロオビフユナミシャクの成虫(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 17, 2023)|link=クロオビフユナミシャク_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210518コクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210140s.jpg|200px|thumb|right|コクワガタの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 18, 2021)|link=コクワガタ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231220チャバネフユエダシャク成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2058s.JPG|250px|thumb|right|チャバネフユエダシャクの成虫(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 20, 2023)|link=チャバネフユエダシャク_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231220ウスバフユシャク成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2121s.JPG|250px|thumb|right|交尾中のウスバフユシャク(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 20, 2023)|link=ウスバフユシャク_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231220ウスモンフユシャク成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2107s.JPG|250px|thumb|right|ウスモンフユシャクの成虫(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Dec. 20, 2023)|link=ウスモンフユシャク_広島大学東広島キャンパス
 
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===11月===
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*2023.11.30 11月にキャンパスで見られた蛾です.落ち葉のような外見の[[クヌギカレハ_広島大学東広島キャンパス|クヌギカレハ]]や晩秋に見られる[[ケンモンミドリキリガ_広島大学東広島キャンパス|ケンモンミドリキリガ]],[[ナカオビアキナミシャク_広島大学東広島キャンパス|ナカオビアキナミシャク]],[[ヒメヤママユ_広島大学東広島キャンパス|ヒメヤママユ]],[[ウスタビガ_広島大学東広島キャンパス|ウスタビガ]]などが見られました.[[ウスタビガ_広島大学東広島キャンパス|ウスタビガ]]はキャンパスで見られるヤママユガ科の中で最も遅い時期に発生します.[[ヤママユガ科|キャンパスで見られるヤママユガ科はこちら.]]
 
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ファイル: 20210518シロスジトモエ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210205s.jpg|200px|thumb|right|シロスジトモエの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 18, 2021)|link=シロスジトモエ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231113クヌギカレハメス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0579s.JPG|250px|thumb|right|クヌギカレハの成虫(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 13, 2023)|link=クヌギカレハ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210513オオスズメバチ女王_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209146s.jpg|200px|thumb|right|飛び立つオオスズメバチの成虫(女王バチ).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 13, 2021)|link=オオスズメバチ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231125ケンモンミドリキリガ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1202s.JPG|250px|thumb|right|ケンモンミドリキリガの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 25, 2023)|link=ケンモンミドリキリガ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210425ヨツボシケシキスイ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206075s.jpg|200px|thumb|right|ヨツボシケシキスイの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2021)|link=ヨツボシケシキスイ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231130ナカオビアキナミシャク_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1397s.JPG|250px|thumb|right|ナカオビアキナミシャクの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 30, 2023)|link=ナカオビアキナミシャク_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231113ヒメヤママユオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0479s.JPG|250px|thumb|right|ヒメヤママユの成虫(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 13, 2023)|link=ヒメヤママユ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231130ウスタビガメス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1445s.JPG|250px|thumb|right|ウスタビガの成虫(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 30, 2023)|link=ウスタビガ_広島大学東広島キャンパス
 
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雨が続いているのでキノコや陸生貝類が観察しやすくなっています.[[セトウチマイマイ_広島大学東広島キャンパス|セトウチマイマイ]][[コベソマイマイ_広島大学東広島キャンパス|コベソマイマイ]]はキャンパスで広く見られますが,大型種の[[イズモマイマイ_広島大学東広島キャンパス|イズモマイマイ]]は生息地が非常に限られています.[[ヤマナメクジ_広島大学東広島キャンパス|ヤマナメクジ]]はかなりの大型種で,キノコを食べている姿を観察できます.[[コツチグリ_広島大学東広島キャンパス|コツチグリ]]や[[スジオチバタケ_広島大学東広島キャンパス|スジオチバタケ]]は林縁部で観察できました.
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*2023.11.09 冬鳥がキャンパスに渡ってきています.[[ジョウビタキ]][[アトリ]][[シメ]][[イスカ]][[アオジ]]などが見られました.また[[ツグミ]]や[[シロハラ]]などの声も聞かれました.
 
 
 
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ファイル: 20210515イズモマイマイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209852s.jpg|200px|thumb|right|ベニタケを食べるイズモマイマイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 15, 2021)
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ファイル:20231024ジョウビタキオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_9865s.JPG|250px|thumb|right|ジョウビタキ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 24, 2023)|link=ジョウビタキ
ファイル: 20210413セトウチマイマイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_201959s.jpg|200px|thumb|right|セトウチマイマイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 13, 2021)
+
ファイル:20231108アトリ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0181s.JPG|250px|thumb|right|アトリ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 08, 2023)|link=アトリ
ファイル: 20210515コベソマイマイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209778s.jpg|200px|thumb|right|コベソマイマイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 15, 2021)
+
ファイル:20231109シメ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0206s.JPG|250px|thumb|right|シメ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 09, 2023)|link=シメ
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ファイル:20231109イスカオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0273s.JPG|250px|thumb|right|イスカ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 09, 2023)|link=イスカ
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ファイル:20231109アオジメ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0292s.JPG|250px|thumb|right|アオジ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 09, 2023)|link=アオジ
 
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*キャンパス内のため池では[[オオバン]],[[バン]],[[キンクロハジロ]],[[ホシハジロ]],[[ヨシガモ]]などが採餌している姿が観察できました.
 
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ファイル: 20210521ヤマナメクジ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210929s.jpg|200px|thumb|right|キノコを食べるヤマナメクジ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 21, 2021)
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ファイル:20231102オオバン_東広島市鏡山_國井撮影IMG_9961s.JPG|250px|thumb|right|オオバン(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 02, 2023)|link=オオバン
ファイル: 20210521コツチグリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210815s.jpg|200px|thumb|right|コツチグリ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 21, 2021)|link=コツチグリ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231108バン_東広島市鏡_國井撮影IMG_0146s.JPG|250px|thumb|right|バンの幼鳥(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 08, 2023)|link=バン
ファイル: 20210517スジオチバタケ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209949s.jpg|200px|thumb|right|スジオチバタケ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 17, 2021)
+
ファイル:20231109キンクロハジロオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0229s.JPG|250px|thumb|right|キンクロハジロ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 09, 2023)|link=キンクロハジロ
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ファイル:20231109ホシハジロオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0279s.JPG|250px|thumb|right|ホシハジロ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 09, 2023)|link=ホシハジロ
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ファイル:20231109ヨシガモオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0346s.JPG|250px|thumb|right|ヨシガモ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Nov. 09, 2023)|link=ヨシガモ
 
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スズメガ科の蛾です.[[ウンモンスズメ_広島大学東広島キャンパス|ウンモンスズメ]]は[[アキニレ]]や[[ケヤキ]]を食草とし,緑色の斑紋と桃色の後翅が美しい昆虫です.[[コウチスズメ_広島大学東広島キャンパス|コウチスズメ]][[スノキ]]を食草とし,後翅の眼状紋が特徴です.[[ホソバスズメ_広島大学東広島キャンパス|ホソバスズメ]]は[[ヌルデ]]を食草とし,黄褐色で細長い体をしています.
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===10月===
 
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*2023.10.14 キャンパス及び周辺では[[エゾビタキ]]や[[ノビタキ]]などの旅鳥や[[コサメビタキ]]が見られます.
 
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ファイル: 20210425ウンモンスズメ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206530s.jpg|200px|thumb|right|ウンモンスズメ(成虫).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2021)|link=ウンモンスズメ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231011エゾビタキ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_9067s.JPG|250px|thumb|right|エゾビタキ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 11, 2023)|link=エゾビタキ
ファイル: 20210514コウチスズメ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209709s.jpg|200px|thumb|right|コウチスズメ(成虫).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 14, 2021)
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ファイル:20231014ノビタキオス_東広島市_國井撮影IMG_9557s.JPG|250px|thumb|right|ノビタキ(オス)(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Oct. 14, 2023)|link=ノビタキ
ファイル: 20210518ホソバスズメ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210111s.jpg|200px|thumb|right|ホソバスズメの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 18, 2021)|link=ホソバスズメ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230915コサメビタキ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_7999s.JPG|250px|thumb|right|コサメビタキ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 15, 2023)|link=コサメビタキ
 
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*2023.10.12  キャンパスでは様々なバッタが発生しています.丈の低い草地では[[マダラバッタ_広島大学東広島キャンパス|マダラバッタ]],[[トノサマバッタ_広島大学東広島キャンパス|トノサマバッタ]],[[クルマバッタモドキ_広島大学東広島キャンパス|クルマバッタモドキ]]などが見られます.その他,[[クルマバッタ_広島大学東広島キャンパス|クルマバッタ]]や成虫で越冬する[[ツチイナゴ_広島大学東広島キャンパス|ツチイナゴ]],近年各地で減少している[[セグロイナゴ_広島大学東広島キャンパス|セグロイナゴ]]が見られました.
昆虫以外の節足動物です.[[サワガニ]][[マメザトウムシ_広島大学東広島キャンパス|マメザトウムシ]]は冷涼湿潤な沢沿いに多く見られます.[[サワガニ]]は体色の変異が見られます.[[トビズムカデ_広島大学東広島キャンパス|トビズムカデ]]は森や草地など様々な環境に見られ,建物の周辺でもよく出現します.
 
 
 
 
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ファイル: 20210517サワガニオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_210023s.jpg|200px|thumb|right|サワガニの成体(オス).紫味が強い個体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 17, 2021)|link=サワガニ
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ファイル:20231011マダラバッタ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_9127s.JPG|250px|thumb|right|褐色型のマダラバッタの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 11, 2023)|link=マダラバッタ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210517マメザトウムシ成体_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209944s.jpg|200px|thumb|right|マメザトウムシ(成体).冷涼な場所を好む.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 17, 2021)|link=マメザトウムシ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231012トノサマバッタ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_9269s.JPG|250px|thumb|right|褐色型のトノサマバッタの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 12, 2023)|link=トノサマバッタ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210515トビズムカデ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209758s.jpg|200px|thumb|right|トビズムカデ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 15, 2021)|link=トビズムカデ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231011クルマバッタモドキ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_9131s.JPG|250px|thumb|right|褐色型のクルマバッタモドキの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 11, 2023)|link=クルマバッタモドキ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231008クルマバッタ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8975s.JPG|250px|thumb|right|褐色型のクルマバッタの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 08, 2023)|link=クルマバッタ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231012ツチイナゴ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_9266s.JPG|250px|thumb|right|ツチイナゴの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 12, 2023)|link=ツチイナゴ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20231005セグロイナゴ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8839s.JPG|250px|thumb|right|セグロイナゴの成虫(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Oct. 05, 2023)|link=セグロイナゴ_広島大学東広島キャンパス
 
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クモには甲殻類の名を冠した種やグループが存在します.その一部を紹介します.[[ワカバグモ_広島大学東広島キャンパス|ワカバグモ]]はカニグモ科のクモで,体が扁平で第1歩脚と第2歩脚が長いその姿はたしかに蟹を彷彿とさせるものがあります.[[キンイロエビグモ_広島大学東広島キャンパス|キンイロエビグモ]]はエビグモ科に属し,カニグモに比べやや縦長な印象です.[[ヤドカリグモ_広島大学東広島キャンパス|ヤドカリグモ]]はエビグモ科ヤドカリグモ属に属しますが,外見にヤドカリの要素はほとんどありません.これらに加え,キャンパスではエビグモ科シャコグモ属に分類される[[シャコグモ_広島大学東広島キャンパス|シャコグモ]]も生息します.
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===9月===
 
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*2023.09.29 キャンパスでは秋の鳴く虫が見られます.[[マツムシ_広島大学東広島キャンパス|マツムシ]]や[[アオマツムシ_広島大学東広島キャンパス|アオマツムシ]],[[スズムシ_広島大学東広島キャンパス|スズムシ]][[カンタン_広島大学東広島キャンパス|カンタン]][[ヒロバネカンタン_広島大学東広島キャンパス|ヒロバネカンタン]]などが鳴いている姿が見られました.[[カンタン_広島大学東広島キャンパス|カンタン]]と[[ヒロバネカンタン_広島大学東広島キャンパス|ヒロバネカンタン]]は似ていますが,[[カンタン_広島大学東広島キャンパス|カンタン]]は「ルルルルルル…」と鳴き,腹部腹面が黒いのに対し,[[ヒロバネカンタン_広島大学東広島キャンパス|ヒロバネカンタン]]は「リー・リー」と鳴き,腹部腹面が黒くないといった違いがあります.
 
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ファイル: 20210511ワカバグモ成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_208486s.jpg|200px|thumb|right|ワカバグモの成体(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 11, 2021)|link=ワカバグモ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230915マツムシ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8052s.JPG|250px|thumb|right|マツムシの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 15, 2023)|link=マツムシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210511キンイロエビグモ成体_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_208443s.jpg|200px|thumb|right|キンイロエビグモの成体(キンイロ型).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 11, 2021)|link=キンイロエビグモ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230913アオマツムシ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_7895s.JPG|250px|thumb|right|アオマツムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 13, 2023)|link=アオマツムシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210511ヤドカリグモ成体_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_208575s.jpg|200px|thumb|right|ヤドカリグモ(成体).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 11, 2021)|link=ヤドカリグモ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230925スズムシ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8406s.JPG|250px|thumb|right|スズムシの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 25, 2023)|link=スズムシ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230925カンタン成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8397s.JPG|250px|thumb|right|カンタンの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 25, 2023)|link=カンタン_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230928ヒロバネカンタン成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8464s.JPG|250px|thumb|right|ヒロバネカンタンの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 28, 2023)|link=ヒロバネカンタン_広島大学東広島キャンパス
 
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*2021.5.14 キャンパス内で[[ハルゼミ_広島大学東広島キャンパス|ハルゼミ]]が鳴いています.[[ふれあいビオトープ]]では[[トノサマガエル_広島大学東広島キャンパス|トノサマガエル]]の卵の発生が進んでいました.もう少しすると見慣れたオタマジャクシの形となって孵化します.東広島キャンパスの[[ふれあいビオトープ]]では[[トノサマガエル]]の他に[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]][[シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス|シュレーゲルアオガエル]]が繁殖しています.
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その他,[[ツヅレサセコオロギ_広島大学東広島キャンパス|ツヅレサセコオロギ]][[エンマコオロギ_広島大学東広島キャンパス|エンマコオロギ]][[クマスズムシ_広島大学東広島キャンパス|クマスズムシ]]なども見られました.
 
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20210514トノサマガエル尾芽胚_東広島市鏡山_中西撮影_P5140413s.JPG|200px|thumb|right|トノサマガエルの尾芽胚(広島県東広島市鏡山; 撮影: 中西健介, May 14, 2021)
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ファイル:20230914ツヅレサセコオロギ成虫メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_7944s.JPG|250px|thumb|right|ツヅレサセコオロギの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 14, 2023)|link=ツヅレサセコオロギ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230926エンマコオロギ成虫メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8431s.JPG|250px|thumb|right|エンマコオロギの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 26, 2023)|link=エンマコオロギ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230926クマスズムシ成虫メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_8422s.JPG|250px|thumb|right|クマスズムシの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Sep. 26, 2023)|link=クマスズムシ_広島大学東広島キャンパス
 
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===4月===
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===8月===
キャンパスで見られた夏鳥や,春を告げる鳥たちです.[[キビタキ]]や[[クロツグミ]]は代表的な夏鳥で,前者はキャンパスでもしばしば鳴き声を聞きます.そのほか[[センダイムシクイ]]や[[エゾムシクイ]]などのムシクイ類や[[ヤブサメ]]の鳴き声を聞くことができました.
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*2023.08.08 キャンパスでは[[キイロスズメ_広島大学東広島キャンパス|キイロスズメ]]や[[モモスズメ_広島大学東広島キャンパス|モモスズメ]]などのスズメガが見られ,また[[オナガミズアオ_広島大学東広島キャンパス|オナガミズアオ]]や[[ヤママユ_広島大学東広島キャンパス|ヤママユ]]といった大型の蛾も見られます.[[ヤママユ_広島大学東広島キャンパス|ヤママユ]]の成虫は晩夏から初秋にかけて見ることができます.
[[キジ]]や[[ヒバリ]],[[セグロセキレイ]]は農耕地で見られます.
 
 
 
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ファイル: 20210409キビタキオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_201085s.jpg|200px|thumb|right|キビタキ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 9, 2021)|link=キビタキ
 
ファイル: 20210423クロツグミオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_205697s.jpg|200px|thumb|right|クロツグミ(オス).[[ツグミ]]と行動を共にしていた.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=クロツグミ
 
ファイル: 20210514リュウキュウサンショウクイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_209454s.jpg|200px|thumb|right|リュウキュウサンショウクイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 14, 2021)
 
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ファイル: 20210425キジオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206612s.jpg|200px|thumb|right|キジ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2021)|link=キジ
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ファイル:20230807キイロスズメ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_6636s.JPG|250px|thumb|right|キイロスズメの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Aug. 07, 2023)|link=キイロスズメ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210415ヒバリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_202399s.jpg|200px|thumb|right|ヒバリ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 15, 2021)|link=ヒバリ
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ファイル:20230808モモスズメ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_6688s.JPG|250px|thumb|right|モモスズメの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Aug. 08, 2023)|link=モモスズメ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210423セグロセキレイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_205073s.jpg|200px|thumb|right|セグロセキレイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=セグロセキレイ
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ファイル:20230808オナガミズアオ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_6671s.JPG|250px|thumb|right|オナガミズアオの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Aug. 08, 2023)|link=オナガミズアオ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230808ヤママユ成虫メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_6677s.JPG|250px|thumb|right|ヤママユの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Aug. 08, 2023)|link=ヤママユ_広島大学東広島キャンパス
 
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4月に観察されたトンボです.[[トラフトンボ_広島大学東広島キャンパス|トラフトンボ]]は今年キャンパスでの発生数が多く,山中池などでも観察できました.[[シオヤトンボ_広島大学東広島キャンパス|シオヤトンボ]]は例年通り[[ふれあいビオトープ]]や[[生態実験園]]で見られました.[[タベサナエ_広島大学東広島キャンパス|タベサナエ]]と[[フタスジサナエ_広島大学東広島キャンパス|フタスジサナエ]]は前者がアカデミック地区に多く,後者が山中池などのアカデミック地区から少し外れたため池で観察できます.[[ホソミオツネントンボ_広島大学東広島キャンパス|ホソミオツネントンボ]]は越冬明けの青い個体が多く見られ,[[アサヒナカワトンボ_広島大学東広島キャンパス|アサヒナカワトンボ]]は山中谷川で今年も発生しています.
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キャンパスではトリノフンダマシ類が多く見られます.日中は葉の裏などで休んでおり,湿度の高い夜間になると巣を張ります.
 
 
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ファイル: 20210425トラフトンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206290s.jpg|200px|thumb|right|トラフトンボの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2021)|link=トラフトンボ_広島大学東広島キャンパス
 
ファイル: 20210422シオヤトンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_204299s.jpg|200px|thumb|right|シオヤトンボの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 22, 2021)|link=シオヤトンボ_広島大学東広島キャンパス
 
ファイル: 20210401ホソミオツネントンボ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_゙IMG_190605s.jpg|200px|thumb|right|ホソミオツネントンボの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)|link=ホソミオツネントンボ_広島大学東広島キャンパス
 
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ファイル: 20210422タベサナエ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_204254s.jpg|200px|thumb|right|タベサナエの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 22, 2021)|link=タベサナエ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230724シロオビトリノフンダマシ成体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_6195s.JPG|250px|thumb|right|シロオビトリノフンダマシの成体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jul. 24, 2023)|link=シロオビトリノフンダマシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210501フタスジサナエ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_207417s.jpg|200px|thumb|right|フタスジサナエ成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May 1, 2021)|link=フタスジサナエ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230804トリノフンダマシ成体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_6356s.JPG|250px|thumb|right|トリノフンダマシの成体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Aug. 04, 2023)|link=トリノフンダマシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210422アサヒナカワトンボ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_204221s.jpg|200px|thumb|right|アサヒナカワトンボ成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 22, 2021)|link=アサヒナカワトンボ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230805アカイロトリノフンダマシ成体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_6538s.JPG|250px|thumb|right|アカイロトリノフンダマシの成体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Aug. 05, 2023)|link=アカイロトリノフンダマシ_広島大学東広島キャンパス
 
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春を告げるクモを紹介します.[[アオオニグモ_広島大学東広島キャンパス|アオオニグモ]]は春の代表的なオニグモ類で,民家の庭などでも観察できる身近な種類です.[[ビジョオニグモ_広島大学東広島キャンパス|ビジョオニグモ]]という類似種も存在しますが,本種は春から初夏にかけて成体が出現するのに対し,[[ビジョオニグモ_広島大学東広島キャンパス|ビジョオニグモ]]は秋から初冬にかけて成体が見られます.[[サガオニグモ_広島大学東広島キャンパス|サガオニグモ]]はやや暗い森林に見られる縦長のオニグモで,[[ナガコガネグモ_広島大学東広島キャンパス|コガネグモ類]]に類似した「隠れ帯」という装飾を巣の中央につけます.[[ネコハエトリ_広島大学東広島キャンパス|ネコハエトリ]]も身近なハエトリグモの一種で,オスの成体は春だけ観察することができます.
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===7月===
 
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*2023.07.16 キャンパスでは[[ニイニイゼミ_広島大学東広島キャンパス|ニイニイゼミ]][[ヒグラシ_広島大学東広島キャンパス|ヒグラシ]][[アブラゼミ_広島大学東広島キャンパス|アブラゼミ]][[ツクツクボウシ_広島大学東広島キャンパス|ツクツクボウシ]]などのセミが発生し,各所で鳴き声が聞かれます.
 
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ファイル: 20210423アオオニグモ成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_205945s.jpg|200px|thumb|right|アオオニグモの成体(メス).腹部に青い斑紋が入る個体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=アオオニグモ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230706ニイニイゼミ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5415s.JPG|250px|thumb|right|ニイニイゼミの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jul. 06, 2023)|link=ニイニイゼミ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210423サガオニグモ成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_204803s.jpg|200px|thumb|right|サガオニグモの成体(メス).[[ナガコガネグモ_広島大学東広島キャンパス|ナガコガネグモ]]のように縦に隠れ帯をつける.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=サガオニグモ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230710ヒグラシ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5534s.JPG|250px|thumb|right|ヒグラシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jul. 10, 2023)|link=ヒグラシ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210428ネコハエトリ成体オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_207128s.jpg|200px|thumb|right|ネコハエトリの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 28, 2021)|link=ネコハエトリ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230716アブラゼミ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5761s.JPG|250px|thumb|right|アブラゼミの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jul. 16, 2023)|link=アブラゼミ_広島大学東広島キャンパス
 
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マルハナバチや[[キムネクマバチ_広島大学東広島キャンパス|クマバチ]]は,春にフジやツツジの周りで簡単に観察することができます.羽音が大きく怖いという印象を持たれがちですが,むやみに触らなければ基本的に人に危害を加えることはありません.
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また,多くのジャノメチョウ類も見られます.
 
 
 
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ファイル: 20210423コマルハナバチ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_204496s.jpg|200px|thumb|right|[[イロハモミジ]]に訪花するコマルハナバチの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=コマルハナバチ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230613オオヒカゲ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_4267s.JPG|250px|thumb|right|オオヒカゲの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 13, 2023)|link=オオヒカゲ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210423クロマルハナバチ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_204489s.jpg|200px|thumb|right|ドウダンツツジに訪花するクロマルハナバチの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=クロマルハナバチ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230701ヒメジャノメ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5279s.JPG|250px|thumb|right|ヒメジャノメの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jul. 01, 2023)|link=ヒメジャノメ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210421キムネクマバチ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_203695s.jpg|200px|thumb|right|キムネクマバチの成虫(オス).体も羽音も大きいが無害.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 21, 2021)|link=キムネクマバチ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230706クロヒカゲ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5368s.JPG|250px|thumb|right|クロヒカゲの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jul. 06, 2023)|link=クロヒカゲ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230706ジャノメチョウ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5434s.JPG|250px|thumb|right|ジャノメチョウの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jul. 06, 2023)|link=ジャノメチョウ_広島大学東広島キャンパス
 
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マルハナバチと同様にハナムグリ類も花に集まっている様子が観察できます.身近な種として[[コアオハナムグリ_広島大学東広島キャンパス|コアオハナムグリ]][[アオハナムグリ_広島大学東広島キャンパス|アオハナムグリ]][[ナミハナムグリ_広島大学東広島キャンパス|ナミハナムグリ]]が生息し,いずれもよく似ていますが色彩や大きさ,毛深さなどから識別可能です.
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*2023.07.06 キャンパスでは[[ヒグラシ_広島大学東広島キャンパス|ヒグラシ]][[アブラゼミ_広島大学東広島キャンパス|アブラゼミ]]が鳴き始めました.
 
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===6月===
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*2023.06.28 [[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]と[[シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス|シュレーゲルアオガエル]]の変態したばかりの幼体や[[トノサマガエル_広島大学東広島キャンパス|トノサマガエル]]が鳴いている姿が見られました.また,カエルの多い場所では[[シマヘビ]]や[[ヒバカリ]]などのヘビも見られます.
 
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ファイル: 20210425コアオハナムグリ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206053s.jpg|200px|thumb|right|[[サワフタギ]]に訪花するコアオハナムグリの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2021)|link=コアオハナムグリ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230612ニホンアカガエル幼体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_4214s.JPG|250px|thumb|right|ニホンアカガエルの幼体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 12, 2023)|link=ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210425アオハナムグリ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206436s.jpg|200px|thumb|right|[[ミヤマガマズミ]]に訪花するアオハナムグリの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2021)|link=アオハナムグリ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230624シュレーゲルアオガエル幼体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5113s.JPG|250px|thumb|right|シュレーゲルアオガエルの幼体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 24, 2023)|link=シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210427ナミハナムグリ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206759s.jpg|200px|thumb|right|[[ハルジオン]]に訪花するナミハナムグリの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 27, 2021)|link=ナミハナムグリ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230617トノサマガエルオス成体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_4778s.JPG|250px|thumb|right|鳴くトノサマガエルの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 17, 2023)|link=トノサマガエル_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230613シマヘビ成体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_4261s.JPG|250px|thumb|right|シマヘビの成蛇.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 13, 2023)|link=シマヘビ
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ファイル:20230628ヒバカリ幼体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5194s.JPG|250px|thumb|right|ヒバカリの幼蛇.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 28, 2023)|link=ヒバカリ
 
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シャクガ科の幼虫といえばいわゆる細長い「シャクトリムシ」がイメージされますが,中には大変奇妙な姿をしているものもいます.[[クロモンキリバエダシャク_広島大学東広島キャンパス|クロモンキリバエダシャク]]の幼虫は背面に二股に分かれた突起を持ちます.[[オカモトトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス|オカモトトゲエダシャク]]の幼虫はコブが多く,鳥の糞のような色の体をしています.[[クロスジアオシャク_広島大学東広島キャンパス|クロスジアオシャク]]はブナ科の若芽に似た突起の多い体をしています.
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キャンパスでは[[ネブトクワガタ_広島大学東広島キャンパス|ネブトクワガタ]][[ヒラタクワガタ_広島大学東広島キャンパス|ヒラタクワガタ]][[ミヤマクワガタ_広島大学東広島キャンパス|ミヤマクワガタ]]などのクワガタが樹液に集まっている姿を観察できます.
 
 
 
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ファイル: 20210423クロモンキリバエダシャク幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_205620s.jpg|200px|thumb|right|クロモンキリバエダシャクの幼虫.背面の枝分かれした突起が特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=クロモンキリバエダシャク_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230624ネブトクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5116s.JPG|250px|thumb|right|ネブトクワガタの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 24, 2023)|link=ネブトクワガタ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210423オカモトトゲエダシャク幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_205543s.jpg|200px|thumb|right|オカモトトゲエダシャクの幼虫.鳥の糞に酷似する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=オカモトトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230627ヒラタクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5163s.JPG|250px|thumb|right|ヒラタクワガタの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 27, 2023)|link=ヒラタクワガタ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210427クロスジアオシャク幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_207009s.jpg|200px|thumb|right|クロスジアオシャクの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 27, 2021)
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ファイル:20230627ミヤマクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_5174s.JPG|250px|thumb|right|ミヤマクワガタの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 27, 2023)|link=ミヤマクワガタ_広島大学東広島キャンパス
 
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青い翅が美しいチョウ目の昆虫です.[[アオスジアゲハ_広島大学東広島キャンパス|アオスジアゲハ]]は日中活発に飛翔し,様々な花の蜜を吸っていきます.[[オオミズアオ_広島大学東広島キャンパス|オオミズアオ]]と[[オナガミズアオ_広島大学東広島キャンパス|オナガミズアオ]]はやや識別の難しい大型蛾です.詳しい解説はそれぞれの個別ページをご覧ください.
 
 
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ファイル: 20210427アオスジアゲハ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_206800s.jpg|200px|thumb|right|アオスジアゲハの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 27, 2021)|link=アオスジアゲハ_広島大学東広島キャンパス
 
ファイル: 20210423オオミズアオ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_205916s.jpg|200px|thumb|right|オオミズアオの成虫(オス).後翅の眼状紋は扁平.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=オオミズアオ_広島大学東広島キャンパス
 
ファイル: 20210423オナガミズアオ成虫メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_205873s.jpg|200px|thumb|right|オナガミズアオの成虫(メス).後翅の眼状紋は円形.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2021)|link=オナガミズアオ_広島大学東広島キャンパス
 
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===3月===
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*2023.06.23 キャンパスでは[[ニイニイゼミ_広島大学東広島キャンパス|ニイニイゼミ]]が鳴き始めました.
*2021.03.15-31 日光浴をするカメの姿が見られました.東広島キャンパスでは現在3種類のカメが確認されています.[[ニホンイシガメ]]は日本在来のカメで,[[クサガメ]]と[[ミシシッピアカミミガメ]]は外来のカメです.[[ニホンイシガメ]]は全国的に減少傾向にあるため,比較的多くの個体が見られる東広島キャンパスは貴重な生息地となっています.一方で,[[クサガメ]]は[[ニホンイシガメ]]と交雑し,ウンキュウと呼ばれる繁殖能力のある雑種をつくり,純系の[[ニホンイシガメ]]の血統を壊してしまう可能性があります.また[[ミシシッピアカミミガメ]]は[[ニホンイシガメ]]と生息場所や食物で競合するほか,水草などへの食害が懸念されています.現状では外来のカメの繁殖等は確認できていませんが,今後の動向に注意が必要です.
 
  
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*2023.06.13 今の時期に鳴く虫が見られます.[[ナキイナゴ_広島大学東広島キャンパス|ナキイナゴ]]は日中,ススキが生える草地などで「シャカシャカ...」と鳴いています.夜間には[[キンヒバリ_広島大学東広島キャンパス|キンヒバリ]]が「リッリッリッリー」と鳴き,[[コガタコオロギ_広島大学東広島キャンパス|コガタコオロギ]]が「ビー!」と鳴いている姿を観察できます.
 
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ファイル:20210319カメたち_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0861s.JPG|200px|thumb|right|3種のカメが倒木の上で日光浴をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 19, 2021)
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ファイル:20230610ナキイナゴ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_4098s.JPG|250px|thumb|right|ナキイナゴの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 10, 2023)|link=ナキイナゴ_広島大学東広島キャンパス
ファイル:20210319ミシシッピアカミミガメ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0964s.JPG|200px|thumb|right|黒化したミシシッピアカミミガメのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 19, 2021)
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ファイル:20230613キンヒバリ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_4279s.JPG|250px|thumb|right|キンヒバリの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 13, 2023)|link=キンヒバリ_広島大学東広島キャンパス
ファイル:20210319ニホンイシガメとクサガメ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0863s.JPG|200px|thumb|right|ニホンイシガメと黒化したクサガメのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 19, 2021)
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ファイル:20230607コガタコオロギ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_4026s.JPG|250px|thumb|right|コガタコオロギの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jun. 07, 2023)|link=コガタコオロギ_広島大学東広島キャンパス
 
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*2021.03.01-14 日中は気温が上がるようになってきました.春の陽射しを浴びて昆虫たちが活動を始めています.
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===5月===
 
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*2023.05.19 キャンパス内の池では多くのトンボが見られます.[[トラフトンボ_広島大学東広島キャンパス|トラフトンボ]]や[[クロスジギンヤンマ_広島大学東広島キャンパス|クロスジギンヤンマ]],[[ヨツボシトンボ_広島大学東広島キャンパス|ヨツボシトンボ]]などが池を周回している様子や[[ハラビロトンボ_広島大学東広島キャンパス|ハラビロトンボ]]や[[クロイトトンボ_広島大学東広島キャンパス|クロイトトンボ]]などが見られます.
 
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ファイル:20210310ヒオドシチョウ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0489s.JPG|200px|thumb|right|ヒオドシチョウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20230428トラフトンボ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2416s.JPG|250px|thumb|right|トラフトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 28, 2023)|link=トラフトンボ_広島大学東広島キャンパス
ファイル:20210311ルリタテハ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0622s.JPG|200px|thumb|right|ルリタテハ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20230511クロスジギンヤンマ成虫オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3173s.JPG|250px|thumb|right|クロスジギンヤンマの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, May. 11, 2023)|link=クロスジギンヤンマ_広島大学東広島キャンパス
ファイル:20210311テングチョウ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0626s.JPG|200px|thumb|right|テングチョウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20230518ヨツボシトンボ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3395s.JPG|250px|thumb|right|ヨツボシトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, May. 18, 2023)|link=ヨツボシトンボ_広島大学東広島キャンパス
ファイル:20210311ビロードツリアブ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0625s.JPG|200px|thumb|right|ビロードツリアブ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20230511ハラビロトンボ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_3278s.JPG|250px|thumb|right|ハラビロトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, May. 11, 2023)|link=ハラビロトンボ_広島大学東広島キャンパス
ファイル:20210311ツチイナゴ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0624s.JPG|200px|thumb|right|ツチイナゴ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20230514クロイトトンボ_東広島市鏡山_竹内撮影_PICT0092s.JPG|250px|thumb|right|交尾中のクロイトトンボ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 竹内史, May. 14, 2023)|link=クロイトトンボ_広島大学東広島キャンパス
 
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夜間の湿地では孵化した[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]の幼生を狙ってか,捕食者の[[アカハライモリ]]やアメリカザリガニが顔を出していました.
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*2023.05.16 キャンパスでは[[トゲヒシバッタ_広島大学東広島キャンパス|トゲヒシバッタ]]が見られました.
 
 
 
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ファイル:20210305アカハライモリ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0414s.JPG|200px|thumb|right|アカハライモリ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 5, 2021)
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ファイル:20230516トゲヒシバッタ 東広島市鏡山 竹内撮影 P5160202s.JPG|250px|thumb|right|トゲヒシバッタの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 竹内史, May. 16, 2023)
ファイル:20210305アメリカザリガニ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0396s.JPG|200px|thumb|right|アメリカザリガニ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 5, 2021)
 
 
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[[ニホンカナヘビ]]の姿を見ることができました.東広島キャンパスでの個体数は多く,素早く逃げていく様子をよく目にします.
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*2023.05.14 キャンパスでは脱皮中の[[ニホンカナヘビ]]が見られました.
[[ニホントカゲ]]と比べてほっそりとした光沢のない体つきと,長い尾が特徴です.
 
 
 
 
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ファイル:20210311ニホンカナヘビ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_DSC_0623s.JPG|200px|thumb|right|ニホンカナヘビ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩﨑元道, Mar. 11, 2021)
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ファイル:20230514ニホンカナヘビ 東広島市鏡山 竹内撮影 PICT0048s.JPG|250px|thumb|right|脱皮中のニホンカナヘビ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 竹内史, May. 14, 2023)
 
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===2月===
 
*2021.02.13-28 上旬~中旬に産まれた[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]の卵塊が孵化しています.現在湿地にはたくさんのオタマジャクシが泳いでいます.
 
  
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*2023.05.03-08 キャンパスでは夏鳥の[[コサメビタキ]]や上空を通過する[[ハチクマ]],[[オオタカ]]が見られました.
 
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ファイル: 2021025ニホンアカガエル幼生_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195349s.jpg|200px|thumb|right|ニホンアカガエルの幼生(オタマジャクシ).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 25, 2021)
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ファイル:20230503コサメビタキ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2513s.JPG|250px|thumb|right|コサメビタキ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, May. 03, 2023)|link=コサメビタキ
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ファイル: 20230504ハチクマオス_東広島市鏡山_國井撮影_2802s.JPG|250px|thumb|right|ハチクマ(オス).(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, May. 04, 2023)|link=ハチクマ
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ファイル:20230508オオタカ_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2899s.JPG|250px|thumb|right|オオタカ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, May. 08, 2023)|link=オオタカ
 
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早春の蛾が出現しています.[[オカモトトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス|オカモトトゲエダシャク]]は静止時に翅を折り畳むのが特徴ですが,類似種のクワトゲエダシャクも同時期に出現するので同定には注意が必要です.[[トビモンオオエダシャク_広島大学東広島キャンパス|トビモンオオエダシャク]]は大型のシャクガで,2月-3月にかけて比較的多くの個体を観察することができます.[[シロトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス|シロトゲエダシャク]]はメスの翅が退化しているフユシャクガの一種です.
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===4月===
 
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*2023.04.22-28 キャンパスで[[センダイムシクイ]]や[[キビタキ]][[イソヒヨドリ]]などが囀っています.[[イソヒヨドリ]]は学部棟などの建物の上で囀っている姿がよく見られます.
 
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ファイル: 20210221オカモトトゲエダシャク成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194629s.jpg|200px|thumb|right|オカモトトゲエダシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 21, 2021)
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ファイル:20230422センダイムシクイオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2063s.JPG|250px|thumb|right|センダイムシクイのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 22, 2023)|link=センダイムシクイ
ファイル: 20210228トビモンオオエダシャク成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195720s.jpg|200px|thumb|right|トビモンオオエダシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 28, 2021)
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ファイル:20230428キビタキオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2333s.JPG|250px|thumb|right|キビタキのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 27, 2023)|link=キビタキ
ファイル: 20210223シロトゲエダシャク成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195228s.jpg|200px|thumb|right|シロトゲエダシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 23, 2021)
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ファイル:20230427イソヒヨドリオス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_2269s.JPG|250px|thumb|right|イソヒヨドリのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 28, 2023)|link=イソヒヨドリ
 
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今年の東広島キャンパスにおける飛来数の多かった冬鳥は,[[トラツグミ]][[マヒワ]]でした.[[トラツグミ]]はやや薄暗い林縁の落ち葉溜まりや草地に降り立ち,ミミズや[[アオドウガネ_広島大学東広島キャンパス|アオドウガネ]]などのコガネムシ類の幼虫を捕食する様子が観察されます.[[マヒワ]]は「クチュクチュ・チュイーン」などと鳴きながら群れで飛翔し,[[ヤシャブシ]]の実を食べることが多いです.[[ベニマシコ]]は[[ヨモギ]]などが茂る草地で「フィッ・フィッ・ホッ」と鳴いています.
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*2023.04.08-16 キャンパスでは[[キバネツノトンボ_広島大学東広島キャンパス|キバネツノトンボ]][[タベサナエ_広島大学東広島キャンパス|タベサナエ]][[シオヤトンボ_広島大学東広島キャンパス|シオヤトンボ]][[アサヒナカワトンボ_広島大学東広島キャンパス|アサヒナカワトンボ]]が出現しています.[[キバネツノトンボ_広島大学東広島キャンパス|キバネツノトンボ]]は名前にトンボとつきますが,トンボの仲間ではなくアミメカゲロウの仲間です.
 
 
 
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ファイル: 20210227トラツグミ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195685s2.jpg|200px|thumb|right|コガネムシ類の幼虫を捕食するトラツグミ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 27, 2021)
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ファイル:20230414キバネツノトンボ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1603s.JPG|250px|thumb|right|キバネツノトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 14, 2023)|link=キバネツノトンボ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210213マヒワオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_193420s.jpg|200px|thumb|right|ヤシャブシ類の実を食べるマヒワ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 13, 2021)
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ファイル:20230408タベサナエ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1438s.JPG|250px|thumb|right|タベサナエの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 08, 2023)|link=タベサナエ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210218ベニマシコオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194310s.jpg|200px|thumb|right|ベニマシコ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル:20230414シオヤトンボ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1641s.JPG|250px|thumb|right|シオヤトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 14, 2023)|link=シオヤトンボ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル:20230416アサヒナカワトンボ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1748s.JPG|250px|thumb|right|アサヒナカワトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 16, 2023)|link=アサヒナカワトンボ_広島大学東広島キャンパス
 
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植物が密に茂っている藪の中には[[ミソサザイ]]が潜んでいることがあり,[[ウグイス]]に似た声で「チャッ・チャッ」と鳴きながら素早く動き回ります.[[ハイタカ]]はオスがメスより一回り小型で,樹間を敏捷に飛翔し,小鳥などを狩ります.[[ルリビタキ]]は[[ジョウビタキ]]に比べるとやや薄暗い林縁部などに多く,成熟したオスは美しい瑠璃色をしています.
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水辺では[[ミズカマキリ_広島大学東広島キャンパス|ミズカマキリ]][[オオアメンボ_広島大学東広島キャンパス|オオアメンボ]][[メミズムシ_広島大学東広島キャンパス|メミズムシ]]などの昆虫が見られます.
 
 
 
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ファイル: 20210213ミソサザイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192897s.jpg|200px|thumb|right|ミソサザイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 13, 2021)
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ファイル:20230408ミズカマキリ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1361s.JPG|250px|thumb|right|ミズカマキリの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 08, 2023)|link=ミズカマキリ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210219ハイタカオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194567s.jpg|200px|thumb|right|[[ヒヨドリ]]を仕留めたハイタカ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 19, 2021)
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ファイル:20230408オオアメンボ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1389s.JPG|250px|thumb|right|オオアメンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 08, 2023)|link=オオアメンボ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210218ルリビタキオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194417ss.jpg|200px|thumb|right|ルリビタキ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル:20230408メミズムシ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1470s.JPG|250px|thumb|right|メミズムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 08, 2023)|link=メミズムシ_広島大学東広島キャンパス
 
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留鳥や比較的観察しやすい冬鳥の一覧です.[[アオジ]]は薄暗い林縁や薮を好み,やや鋭い声で「チッ・チッ」と鳴きます.[[ジョウビタキ]]は開けた場所の枝や杭にとまり,尾を振りながら「ヒッ・ヒッ」と鳴きます.[[ヒヨドリ]]は畑や草地で野菜や野草を食べ,[[スズメ]]は群れで集まって棒にとまる様子が見られました.[[ハクセキレイ]]は雪が薄く積もった道を歩いていました.
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*2023.04.01 東広島キャンパスでは春に見られる大型蛾が出現しています.[[イボタガ_広島大学東広島キャンパス|イボタガ]]は翅の眼状紋が特徴で,危険を感じると翅を広げて眼状紋を強調します.[[エゾヨツメ_広島大学東広島キャンパス|エゾヨツメ]]もまた眼状紋を有しており,止まっているときは翅を閉じていますが,翅を開くと角度によって青く見える眼状紋が見られます.
 
 
 
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ファイル: 20210218アオジオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194497s2.jpg|200px|thumb|right|アオジ(オス).目の周りが黒い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル:20230401イボタガ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1312s.JPG|250px|thumb|right|イボタガの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 01, 2023)|link=イボタガ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210218アオジメス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_194548s.jpg|200px|thumb|right|アオジ(メス).目の周りは黒くない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル:20230328エゾヨツメ成虫メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1158s.JPG|250px|thumb|right|エゾヨツメの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Mar. 28, 2023)|link=エゾヨツメ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210218ジョウビタキメス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_193823s.jpg|200px|thumb|right|羽繕いするジョウビタキ(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
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ファイル:20230401エゾヨツメ成虫メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1318s.JPG|250px|thumb|right|エゾヨツメの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Apr. 01, 2023)|link=エゾヨツメ_広島大学東広島キャンパス
 
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===3月===
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*2023.03.27-31 天気の良い日中には[[ニホンイシガメ]]や[[ニホンカナヘビ]]などが日光浴している姿を観察できます.
 
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ファイル: 20210224ヒヨドリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195126s.jpg|200px|thumb|right|野草を食べるヒヨドリ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 24, 2021)
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ファイル:20230331ニホンイシガメ幼体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1266s.JPG|250px|thumb|right|日光浴するニホンイシガメの幼体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Mar. 31, 2023)|link=ニホンイシガメ
ファイル: 20210224スズメ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_195172s.jpg|200px|thumb|right|スズメ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 24, 2021)
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ファイル:20230331ニホンカナヘビ成体_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1281s.JPG|250px|thumb|right|ニホンカナヘビの成体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Mar. 31, 2023)|link=ニホンカナヘビ
ファイル: 20210218ハクセキレイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_193887s.jpg|200px|thumb|right|ハクセキレイ(冬羽).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 18, 2021)
 
 
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*2021.02.01-12 上旬の湿地では[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]や[[アキサンショウウオ_広島大学東広島キャンパス|アキサンショウウオ]]の繫殖活動が見られました.また,早くも[[シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス|シュレーゲルアオガエル]]のオスが訪れている場所もありました.東広島市ではふつう3月以降繁殖のピークを迎えます.[[シュレーゲルアオガエル|広島県のシュレーゲルアオガエル]]のページもご覧ください.
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[[テングチョウ_広島大学東広島キャンパス|テングチョウ]]や[[ヒオドシチョウ_広島大学東広島キャンパス|ヒオドシチョウ]][[コツバメ_広島大学東広島キャンパス|コツバメ]]などのチョウも見られました.
 
 
 
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ファイル: 20210201シュレーゲルアオガエル成体オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191863s.jpg|200px|thumb|right|早春の湿地に現れたシュレーゲルアオガエルの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 1, 2021)
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ファイル:20230327テングチョウ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1051s.JPG|250px|thumb|right|テングチョウの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Mar. 27, 2023)|link=ヒオドシチョウ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210201アキサンショウウオ成体オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191917s.jpg|200px|thumb|right|湿地で活動するアキサンショウウオの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 1, 2021)
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ファイル:20230328ヒオドシチョウ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1094s.JPG|250px|thumb|right|ヒオドシチョウの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Mar. 28, 2023)|link=ヒオドシチョウ_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210201ニホンアカガエル_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191933s.jpg|200px|thumb|right|激しい合戦を繰り広げるニホンアカガエル.先頭の個体がメス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 1, 2021)
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ファイル:20230329コツバメ成虫_東広島市鏡山_國井撮影IMG_1164s.JPG|250px|thumb|right|コツバメの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Mar. 29, 2023)|link=コツバメ_広島大学東広島キャンパス
 
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ががら山で[[サンショウクイ]]の亜種であるリュウキュウサンショウクイを観察することができました.近年分布を北に拡大しており,東広島市では冬鳥のようです.時折「リーーー!!」という鳴き声を発しながら飛翔します.[[トビ]]と[[ノスリ]]は生息環境が似ており見間違えやすい猛禽類ですが,前者は一回り大型で尾羽の先が直線的,かつ翼に一対の白斑があります.一方,後者は腹に茶色い帯があり,翼に一対の茶色い斑があります.
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*2023.03.22 [[シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス|シュレーゲルアオガエル]]の繁殖期となり,キャンパス内ではオスが鳴いている姿を観察できます.
 
 
 
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ファイル: 20210131リュウキュウサンショウクイ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191152s.jpg|200px|thumb|right|リュウキュウサンショウクイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 31, 2021)
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ファイル: 20230322シュレーゲルアオガエル成体オス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0902s.JPG|250px|thumb|right|シュレーゲルアオガエルの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛,Mar. 22, 2023)|link=シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210204トビ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192220s.jpg|200px|thumb|right|トビ.尾羽が三味線のバチ状.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 4, 2021)
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ファイル: 20230322シュレーゲルアオガエル成体メス_東広島市鏡山_國井撮影IMG_0890s.JPG |250px|thumb|right|シュレーゲルアオガエルの成体(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛,Mar. 22, 2023)|link=シュレーゲルアオガエル_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210204ノスリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192239s.jpg|200px|thumb|right|ノスリ.尾羽が扇型.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 4, 2021)
 
 
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1月30日に[[トモエガモ]]の目撃情報がありました.数羽の群れで入ってきたようです.[[ホシハジロ]]や[[ハシビロガモ]]も観察することができました.
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*2023.03.05 キャンパス内で,[[ウグイス]]や[[ヒバリ]]がさえずり始めました.また,[[ニホンアカガエル]]の卵がふ化してオタマジャクシになりつつあります.[[ふれあいビオトープ]]では[[シュレーゲルアオガエル]]の鳴き声が聞かれました.
 
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===2月===
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*2023.11-15 キャンパスの至る所で[[ジョウビタキ]]や[[ツグミ]]を見ることができます.池の上空を[[ミサゴ]]が飛んでいるのも観察できました.
 
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ファイル: 20200130トモエガモオス_東広島市鏡山_柳撮影_DSCN0106s.jpg|200px|thumb|right|トモエガモのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 柳拓明, Jan. 30, 2021)
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ファイル: 20230211ジョウビタキオス_東広島市鏡山_國井撮影DSC04279s.JPG |250px|thumb|right|ジョウビタキ(オス).(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Feb. 11, 2023)|link=ジョウビタキ
ファイル: 20210131ホシハジロ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191270s.jpg|200px|thumb|right|ホシハジロ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 31, 2021)
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ファイル: 20230215ツグミ_東広島市鏡山_國井撮影DSC04381s.JPG|250px|thumb|right|ツグミ.(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Feb. 15, 2023)|link=ツグミ
ファイル: 20210204ハシビロガモオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192195s.jpg|200px|thumb|right|ハシビロガモ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 4, 2021)
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ファイル: 20230211ミサゴ_東広島市鏡山_國井撮影DSC04278s.JPG |250px|thumb|right|ミサゴ.(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Feb. 11, 2023)|link=ミサゴ
 
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ががら山で[[コゲラ]]や[[ミヤマホオジロ]]などを観察することができました.各講義棟では[[イソヒヨドリ]]を見かけることがあります.
 
  
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[[シモフリトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス|シモフリトゲエダシャク]]や[[ホソウスバフユシャク_広島大学東広島キャンパス|ホソウスバフユシャク]]などの冬尺蛾を見ることができました.また幼虫で越冬する[[キンヒバリ_広島大学東広島キャンパス|キンヒバリ]]の姿も見られました.
 
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ファイル: 20210131コゲラ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_191167s.jpg|200px|thumb|right|枯れ木をつつくコゲラ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 31, 2021)
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ファイル: 20230212シモフリトゲエダシャクオス_東広島市鏡山_國井撮影DSC04312s.JPG|250px|thumb|right|シモフリトゲエダシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Feb. 12, 2023)|link=シモフリトゲエダシャク_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210205ミヤマホオジロオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192317s.jpg|200px|thumb|right|ミヤマホオジロのオス.2020年度は飛来数が比較的少なかった.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 5, 2021)
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ファイル: 20230215ホソウスバフユシャクオス_東広島市鏡山_國井撮影DSC04384s.JPG|250px|thumb|right|ホソウスバフユシャクの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Feb. 15, 2023)|link=ホソウスバフユシャク_広島大学東広島キャンパス
ファイル: 20210204イソヒヨドリオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192173s.jpg|200px|thumb|right|イソヒヨドリのオス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 4, 2021)
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ファイル: 20230208キンヒバリ幼虫_東広島市鏡山_國井撮影DSC04187s.JPG|250px|thumb|right|キンヒバリの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Feb. 08, 2023)|link=キンヒバリ_広島大学東広島キャンパス
 
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常緑広葉樹の葉裏や広葉樹の小枝,冬芽には昆虫が越冬していたり,擬態していたりします.
 
  
 +
*2023.02.07 先月に引き続き[[ニホンアカガエル]]の繁殖が見られました.
 
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ファイル: 20210205コミミズク幼虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192384s.jpg|200px|thumb|right|コミミズクの幼虫.広葉樹の小枝に擬態する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 5, 2021)|link=コミミズク_広島大学東広島キャンパス
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ファイル: 20230207ニホンアカガエル_東広島市鏡山_國井撮影DSC04131s.JPG |250px|thumb|right|抱接中のニホンアカガエル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Feb. 07, 2023)|link=ニホンアカガエル
ファイル: 20210208ミドリヒメカゲロウ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192477s.jpg|200px|thumb|right|ミドリヒメカゲロウの成虫.クサカゲロウ類に似るが,それらより小型.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2021)|link=ミドリヒメカゲロウ_広島大学東広島キャンパス
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ファイル: 20230207ニホンアカガエルオス_東広島市鏡山_國井撮影_DSC04073s.JPG |250px|thumb|right|ニホンアカガエルの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Feb. 07, 2023)|link=ニホンアカガエル
ファイル: 20210208ウシカメムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_192409s.jpg|200px|thumb|right|越冬中のウシカメムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2021)|link=ウシカメムシ_広島大学東広島キャンパス
 
 
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===1月===
 
===1月===
*2021.01.05-24 東広島市は[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]や[[アキサンショウウオ]]が繁殖する時期になりました.[[ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス|ニホンアカガエル]]は鳴嚢をもたないため,「クククク…キョキョキョ…」と目立たない声で鳴きます.[[ニホンアカガエル|広島県のニホンアカガエル]]のページもご覧ください.
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*2023.01.12-22 キャンパス外ではありますが,キャンパス周辺で[[キンクロハジロ]]や[[ハシビロガモ]][[トモエガモ]],メジロガモが見られました.
[[アキサンショウウオ]]は広島県と愛媛県にのみ分布する止水性のサンショウウオです.従来カスミサンショウウオとされていた種ですが,近年9種に再分類された内の一種です.(Matsui et al. 2019)
 
 
 
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ファイル: 20210122ニホンアカガエル成体オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_190578s.jpg|200px|thumb|right|ニホンアカガエルの成体(オス)と卵塊.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 22, 2021)|link=ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス
 
ファイル: 20210122ニホンアカガエル_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_190592s.jpg|200px|thumb|right|産卵中のニホンアカガエル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 22, 2021)|link=ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス
 
20210122ニホンアカガエル抱接_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_190573s.jpg|200px|thumb|right|抱接中のニホンアカガエル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 22, 2021)|link=ニホンアカガエル_広島大学東広島キャンパス
 
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ファイル: 20210123アキサンショウウオ成体オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_190607s.jpg|200px|thumb|right|アキサンショウウオの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 23, 2021)|link=アキサンショウウオ
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ファイル:20230122キンクロハジロオス_東広島市_國井撮影DSC03693s.JPG|250px|thumb|right|キンクロハジロ(オス).(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Jan. 22, 2023)|link=キンクロハジロ
ファイル: 20210123アキサンショウウオ成体メス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_190678s.jpg|200px|thumb|right|アキサンショウウオの成体(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 23, 2021)|link=アキサンショウウオ
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ファイル:20230122ハシビロガモオス_東広島市_國井撮影DSC03708s.JPG|250px|thumb|right|ハシビロガモ(オス).(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Jan. 22, 2023)|link=ハシビロガモ
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ファイル:20230122トモエガモオス_東広島市_國井撮影DSC03685s.JPG|250px|thumb|right|トモエガモ(オス).(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Jan. 22, 2023)|link=トモエガモ
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ファイル:20230122メジロガモオス_東広島市_國井撮影DSC03696s.JPG|250px|thumb|right|メジロガモ(オス).(広島県東広島市; 撮影: 國井秀剛, Jan. 22, 2023)
 
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東広島キャンパスで[[トラツグミ]]を観察することができました.黒い鱗のような模様に覆われている大型のツグミですが,林床などではほとんど目立ちません.頭を動かさず体だけを揺する特徴的な動作を見せることもあります.[[シロハラ]]が越冬中の[[シュレーゲルアオガエル]]を捕らえる様子や,[[ハシブトガラス]]が[[ネズ]]にとまる様子を観察することができました.
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暖かい雨が降ったことで,[[ニホンアカガエル]]の繁殖が始まりました.既に卵塊も確認することができました.また[[アキサンショウウオ]]も見られました.
 
 
 
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ファイル: 20210109トラツグミ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_189722s.jpg|200px|thumb|right|山中池付近で見られたトラツグミ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 9, 2021)|link=トラツグミ
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ファイル:20230113ニホンアカガエル成体メス_東広島市鏡山_國井撮影DSC03375s.JPG|250px|thumb|right|ニホンアカガエルの成体(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 13, 2023)|link=ニホンアカガエル
ファイル: 20210112シロハラ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_189758s.jpg|200px|thumb|right|越冬中の[[シュレーゲルアオガエル]]を捕らえたシロハラ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 12, 2021)|link=シロハラ
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ファイル:20230114ニホンアカガエル成体オス_東広島市鏡山_國井撮影DSC03425s.JPG|250px|thumb|right|ニホンアカガエルの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 14, 2023)|link=ニホンアカガエル
ファイル: 20201231ハシブトガラス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_189457s.jpg|250px|thumb|right|ハシブトガラス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Dec. 31, 2020)
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ファイル:20230114アキサンショウウオ成体_東広島市鏡山_國井撮影DSC03434s.JPG|250px|thumb|right|アキサンショウウオの成体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 14, 2023)|link=アキサンショウウオ
 
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[[ヤシャブシ]][[ハンノキ]]の木が多く生えている場所では[[マヒワ]]の群れを観察することができました。オスは頭頂が黒く,体の黄色みが強いのが特徴です.「クチュクチュクチュ・チュイーン」と鳴きます.[[セイタカアワダチソウ]]や[[ヨモギ]]の生える開けた草地では[[ベニマシコ]]を観察することができました.オスの成鳥は薄紅色をしています.「ピポ・ピポ」と鳴きます.[[エナガ]]はカラ類やメジロとしばしば混群を形成しており,学内でもよく見かけます.
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東広島キャンパスで[[アオゲラ]]がアカマツを叩いているのを観察できました.[[アオゲラ]]は北海道以外の全国に広く生息しており,メスは後頭部にのみ赤い羽毛が見られるのが特徴です.また[[ルリビタキ]]も見られました.
 
 
 
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ファイル: 20210120マヒワオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_190191s.jpg|200px|thumb|right|ヤシャブシの種子を食べるマヒワ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 20, 2021)
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ファイル:20230116アオゲラメス_東広島市鏡山_國井撮影DSC03440s.JPG|250px|thumb|right|アオゲラ(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 16, 2023)|link=アオゲラ
ファイル: 20210121ベニマシコオス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_190526s.jpg|200px|thumb|right|[[セイタカアワダチソウ]]の種子を食べるベニマシコ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 21, 2021)|link=ベニマシコ
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ファイル:20230121ルリビタキ_東広島市鏡山_國井撮影DSC03546s.JPG|250px|thumb|right|ルリビタキ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 21, 2023)|link=ルリビタキ
ファイル: 20210115エナガ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_189836s.jpg|200px|thumb|right|エナガ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 15, 2021)|link=エナガ
 
 
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キャンパスで1月に見られた主な猛禽類です.[[ミサゴ]]は学内のため池の上空を飛んでいることが多いです.
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*2023.01.09-11 あけましておめでとうございます.東広島キャンパスの林縁部では[[シロハラ]]や[[ビンズイ]]が,草地では[[ミヤマホオジロ]]や[[ホオジロ]]が採食しています.
 
 
 
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ファイル: 20210120ミサゴ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_189991s.jpg|200px|thumb|right|ミサゴ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 20, 2021)
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ファイル:20230109シロハラ_東広島市鏡山_國井撮影DSC03119s.JPG|250px|thumb|right|シロハラ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 9, 2023)|link=シロハラ
ファイル: 20210105ハイタカ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_189557s.jpg|200px|thumb|right|ハイタカ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 5, 2021)|link=ハイタカ
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ファイル:20230109ビンズイ_東広島市鏡山_國井撮影DSC03116s.JPG|250px|thumb|right|ビンズイ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 9, 2023)|link=ビンズイ
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ファイル:20230110ミヤマホオジロメス_東広島市鏡山_國井撮影DSC03200s.JPG|250px|thumb|right|ミヤマホオジロ(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 10, 2023)|link=ミヤマホオジロ
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ファイル:20230111ホオジロ_東広島市鏡山_國井撮影DSC03240s.JPG|250px|thumb|right|ホオジロ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 國井秀剛, Jan. 11, 2023)|link=ホオジロ
 
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*2021.01.01 あけましておめでとうございます.
 
  
 
==[[テンプレート:東広島キャンパスの生き物|過去のニュース]]==
 
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2024年3月23日 (土) 06:54時点における最新版

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キャンパスで現在見られる動物の情報です.名前や写真をクリックすると解説ページに移動します.

2024

3月

  • 2024.03.03 3月に入りましたが,東広島キャンパス周辺は雪が降る日もあり,寒い日が続いています.そんな寒い中でもトビモンオオエダシャクが発生していました.成虫は早春のガとしては大型で,ふいに見かけると少しぎょっとするかもしれません.華やかなイメージはなくても,来たる春の訪れを告げてくれる存在の一つです.幼虫はいわゆるシャクトリムシの仲間です.

2月

  • 早春の陽気に誘われて,顔を出していた生き物たちを紹介します.
  • キャンパス内で,ウグイスのさえずりが聞かれるようになりました.
  • 2024.02.16 東広島キャンパスの浅い水場ではニホンアカガエルの産卵が続いています.卵塊は産み落とされた直後は小さいですが,水を吸って徐々に肥大化していきます.日当たりがいい場所では,藻類が生えてしまって緑色になっているものもよくみられます.広島県のニホンアカガエルについてはこちら.
  • 天気のいい日には,上空を猛禽類が飛翔していることがあります.高所から獲物となる小動物や鳥類を探していますが,カラスに見つかると執拗に攻撃されてしまいます.

1月

  • キャンパスでは様々な越冬昆虫が見られます.コナラなどの枝ではコミミズクの幼虫が,常緑樹の葉の裏ではヒゲナガサシガメの幼虫が見られました.また,水辺では多くの水生昆虫が越冬している姿を観察できます.

2023

12月

11月

10月

9月

その他,ツヅレサセコオロギエンマコオロギクマスズムシなども見られました.

8月

キャンパスではトリノフンダマシ類が多く見られます.日中は葉の裏などで休んでおり,湿度の高い夜間になると巣を張ります.

7月

また,多くのジャノメチョウ類も見られます.

6月

キャンパスではネブトクワガタヒラタクワガタミヤマクワガタなどのクワガタが樹液に集まっている姿を観察できます.


  • 2023.06.13 今の時期に鳴く虫が見られます.ナキイナゴは日中,ススキが生える草地などで「シャカシャカ...」と鳴いています.夜間にはキンヒバリが「リッリッリッリー」と鳴き,コガタコオロギが「ビー!」と鳴いている姿を観察できます.

5月


4月

水辺ではミズカマキリオオアメンボメミズムシなどの昆虫が見られます.

  • 2023.04.01 東広島キャンパスでは春に見られる大型蛾が出現しています.イボタガは翅の眼状紋が特徴で,危険を感じると翅を広げて眼状紋を強調します.エゾヨツメもまた眼状紋を有しており,止まっているときは翅を閉じていますが,翅を開くと角度によって青く見える眼状紋が見られます.

3月

テングチョウヒオドシチョウコツバメなどのチョウも見られました.

2月


シモフリトゲエダシャクホソウスバフユシャクなどの冬尺蛾を見ることができました.また幼虫で越冬するキンヒバリの姿も見られました.


1月

暖かい雨が降ったことで,ニホンアカガエルの繁殖が始まりました.既に卵塊も確認することができました.またアキサンショウウオも見られました.

東広島キャンパスでアオゲラがアカマツを叩いているのを観察できました.アオゲラは北海道以外の全国に広く生息しており,メスは後頭部にのみ赤い羽毛が見られるのが特徴です.またルリビタキも見られました.

過去のニュース

過去のニュースはこちら.

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