オオサンショウウオ

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水底のオオサンショウウオ成体(広島県東広島市椋梨川水系; 撮影: 清水則雄, Aug. 27, 2012)
オオサンショウウオの成体(広島県廿日市市北部; 撮影: 田守泰裕, May 8, 2015)

オオサンショウウオ Andrias japonicus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 有尾目 Caudata > オオサンショウウオ科 Cryptobranchidae > オオサンショウウオ属 Andrias > オオサンショウウオ Andrias japonicus

解説

  • 本州(岐阜県以西)・四国と大分県に分布する日本固有種.全長1 mを超え,現生両生類で最大.
  • 広島県では,本流の中・上流域(標高700 m以上)に生息.中流域の支流では用水路や小川でも見られる.
  • 外見で雌雄を見分けるのは困難だが,性成熟して性的に活性のあるオスは,繁殖期になると総排泄腔腺が発達し,その部分が隆起する.
  • 繁殖期は8月上旬頃,上流域の奥から水が湧き出すような巣穴で行われ,オスはふ化するまで卵を守る.
  • 幼生は翌春巣穴から流れ出てくる.川の淀みなど流れの緩やかなところにとどまりつつ3年程度かけて変態する.
  • 他の小型サンショウウオと違い,変態後も水中で生活する.
  • 近年,河川改修や圃場整備などで住みかや巣穴がなくなり,川堰の建築のために繁殖期の移動が困難になっている.
  • オオサンショウウオは約3000万年前の化石とほとんど姿を変えておらず,生きた化石と言われる.

天然記念物・RDB

  • 国の特別天然記念物
  • 環境省RDBカテゴリ:絶滅危惧II類 (VU)
  • 広島県RDBカテゴリ(2003):絶滅危惧II類 (VU)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧II類 (VU)
  • 広島県RDBカテゴリ(2021):絶滅危惧II類 (VU)
  • 「広島市の生物」(広島版レッドデータブック):広島市の絶滅のおそれのあるもの・準絶滅危惧
  • ワシントン条約附属書I(CITES Appendix I)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • Japanese giant salamander

広島県方言

  • はんざけ(全国的にはんざきと呼ばれる)

ギャラリー

関連ページ

参考文献

インターネットリソース

更新履歴

  • 2015.07.14 ページ作成.
  • 2016.03.30 幼生の写真を追加.
  • 2020.11.09 ギャラリー追加.

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