「カヤクグリ 宮島」の版間の差分
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− | * | + | * 宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町. |
+ | * 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田. | ||
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2016年2月14日 (日) 20:37時点における版
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カヤクグリ Prunella rubida
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > スズメ目 Passeriformes > イワヒバリ科 Prunellidae > カヤクグリ属 Prunella > カヤクグリ Prunella rubida
解説
- 全長は14cmでスズメと同じ大きさ.雌雄共に灰褐色と地味なので,やぶに入ると確認するのが大変難しい.
- 鳴き声は「チリリッ,チリリッ」と鈴のように聞こえ,地上近くで生活し,昆虫や種子を主に食べる.
- 本種は国内から出ることはなく,繁殖期の夏期には本州の亜高山帯から高山帯に生息し,6月から8月にかけてコメツガ,ハイマツなどに巣を作る.巣は,葉や他の鳥の羽毛などで椀形に作り,3,4個の卵を産卵する.
- 冬期は、単独か小群で低山や暖地に移動してくる.宮島では過去,1982年1月に紅葉谷で1羽が観察されていた.その後は観察できなかったが,この冬の1985年12月に奥の院林道で1羽,1986年1,2月にはもみじ谷で1羽,2月には大元-多々良道路で2羽と続けて観察された.各場所共に地上で採餌中を見つけたもので,同じような環境だった.
- 渡来数が増えたのは,各地で繁殖が順調に行われ増加したのか,他の越冬地が特別に寒く降雪の少ない宮島に集まったのかは,詳しく分かっていない.その他,この冬はイスカ・マヒワ・ウソなど,いつも見ることのできない鳥が数多く観察された.鳥の多くは毎年同じ場所で越冬する習性がある.他種の一例では頭部が白色化して同個体であると容易に識別できるツグミが,3年続けて包ヶ浦に渡来したこともあり,本種も今後続けて観察されることが期待される.
- 冬鳥として稀に渡来する.1~2月の厳冬期に見られることが多い.
- 林床や河床の地上にいて,見つけにくく見落としもあると思われる.
- チリリリと鳴き気付くことがある.
- 1982.1.30紅葉谷で1羽を初確認,以後隔年ではあるが1羽の単独個体が紅葉谷や大崎,大聖院他の川筋や道端の側溝で見られている.
(1986年4月の広報みやじまに掲載されたものを一部改編) (資料提供: 山田一太/写真撮影: 熊谷美登)
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
参考文献
- 宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町.
- 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.