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*新しい枝は,[[リョウブ]]で見られるように,古い枝の中途の下面から出て伸びる. | *新しい枝は,[[リョウブ]]で見られるように,古い枝の中途の下面から出て伸びる. | ||
2017年2月26日 (日) 20:08時点における版
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コバンモチ Elaeocarpus japonicus Siebold & Zucc.
シノニム
その他
- Elaeocarpus japonicus Sieb. et Zucc.(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ホルトノキ科 Elaeocarpaceae > ホルトノキ属 Elaeocarpus
解説
- 常緑の高木または小高木.樹高は17 mに達する.
- 葉は両面無毛で,やや光沢がある.葉の裏面の側脈の付け根(脈腋)に薄い膜が見られる.葉柄は長く,赤みを帯びることが多い.また,末端(葉身基部と葉柄基部)に膨らみがある.
- 新しい枝は,リョウブで見られるように,古い枝の中途の下面から出て伸びる.
花期
- 5-6月
分布・産地・天然記念物
分布
- 広島県では,島嶼部から沿岸部の温暖な地域に稀に分布し,広島県は本種の分布のほぼ北限にあたる.
- 廿日市市宮島町の個体群はニホンジカの被害にあったため,現在樹皮剥離防止のため活動が行われている(向井ほか 2004).
産地
- 廿日市市宮島
天然記念物
- 県天「祝詞山八幡神社のコバンモチ群落」(安芸津町).
標本
- 東能美島(yy-6445),大竹市黒川大歳神社(yy-6878),安芸津町榊山神社(yy-7641),安浦町亀山神社(mt-11529),宮島(rn-6161),上蒲刈島(rn-6555)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 35080
文献(出典)
- 関ほか(1975),太刀掛・久藤(1982),土井(1983),関ほか(1984),鈴木(1985),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
文献(引用)
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