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*国内では北海道、本州、九州に分布.国外では朝鮮半島、中国東北部よりヨーロッパにわたってユーラシア大陸の北部に広く分布する.
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*国内では北海道,本州,九州に分布.国外では朝鮮半島,中国東北部よりヨーロッパにわたってユーラシア大陸の北部に広く分布する.
*広島県に生息する本種は中国地方・九州亜種(ssp. daisensis)に属する.  
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*広島県に生息する本種は中国地方・九州亜種(ssp. daisensis)に属する.
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*年1回の発生.7月~9月に出現する.
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*食草はワレモコウ類(バラ科).卵はワレモコウ類の花穂に産卵され,幼虫は花穂の内部に食い入り生育する.4齢幼虫になると地上におり,ハラクシケアリに運ばれて巣の中に入り,以後はハラクシケアリの卵や幼虫を食べて育つ.
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*越冬態は幼虫.
  
 
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2020年11月21日 (土) 10:28時点における最新版

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ゴマシジミ.広島県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されている.(環境省カテゴリでは絶滅危惧ⅠB)(広島県庄原市; 撮影: 佐藤祐輔, Aug.19, 2020)

ゴマシジミ Phengaris teleius

分類

節足動物門 Arthropoda > 昆虫綱 Insecta > チョウ目 Lepidoptera > アゲハチョウ上科 Papilionoidea > シジミチョウ科 Lycaenidae > シジミチョウ亜科 Lycaeninae > ヒメシジミ族 Polyommatini > ゴマダラシジミ属 Phengaris > ゴマシジミ Phengaris teleius

解説

  • 国内では北海道,本州,九州に分布.国外では朝鮮半島,中国東北部よりヨーロッパにわたってユーラシア大陸の北部に広く分布する.
  • 広島県に生息する本種は中国地方・九州亜種(ssp. daisensis)に属する.
  • 年1回の発生.7月~9月に出現する.
  • 食草はワレモコウ類(バラ科).卵はワレモコウ類の花穂に産卵され,幼虫は花穂の内部に食い入り生育する.4齢幼虫になると地上におり,ハラクシケアリに運ばれて巣の中に入り,以後はハラクシケアリの卵や幼虫を食べて育つ.
  • 越冬態は幼虫.

天然記念物・RDB

  • 環境省RDB:絶滅危惧ⅠB類(EN)
  • 広島県RDB(2011):絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • 特になし.

英名

広島県方言

  • 特になし.

備考

文献(引用)

  • 白水 隆. 2006. 日本産蝶類標準図鑑. 336 pp. 学習研究社, 東京.
  • 日本蝶類保全協会(編). 2019. フィールドガイド 日本のチョウ, 増補改訂版. 343 pp. 誠文堂新光社, 東京.

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