「シュレーゲルアオガエル」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
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*繁殖期は4~6月頃.湿地を始め小さな谷・平地の水たまりの周辺の土中にクリーム状の泡に包まれた卵塊を産卵する.
 
*繁殖期は4~6月頃.湿地を始め小さな谷・平地の水たまりの周辺の土中にクリーム状の泡に包まれた卵塊を産卵する.
 
*繁殖期には「リリリリ……」という鳴き声を聞くことができる.
 
*繁殖期には「リリリリ……」という鳴き声を聞くことができる.
*繁殖期のオスは顎(あご)の下側が黒くなる.オスはメスに比べて小型である.
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*繁殖期のオスはのどが黒色素に覆われる.オスはメスに比べて小型である.
 
*近縁種のモリアオガエルとは,大きさが小型であることや虹彩の色が黄色であることなどで識別できる.またニホンアマガエルと間違われるが,ニホンアマガエルより大型になることや,鼻から目,耳にかけての褐色の線がないことなどで識別できる.
 
*近縁種のモリアオガエルとは,大きさが小型であることや虹彩の色が黄色であることなどで識別できる.またニホンアマガエルと間違われるが,ニホンアマガエルより大型になることや,鼻から目,耳にかけての褐色の線がないことなどで識別できる.
 
*非繁殖期は森林の樹上で生活していると思われ,発見は難しい.
 
*非繁殖期は森林の樹上で生活していると思われ,発見は難しい.

2015年1月8日 (木) 23:26時点における版

シュレーゲルアオガエル Rhacophorus schlegelii

分類

脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 無尾目 Anura > カエル亜目 Neobatrachia > アオガエル科 Rhacophoridae > アオガエル亜科 Rhacophorinae > アオガエル属 Rhacophorus

解説

  • 本州・四国・九州とその周囲の島に分布する日本固有種.対馬には分布しない.
  • 広島県内全域に広く分布.特に水田や里山とゆかりが深い.
  • 宮島島内の低地~山に分布.
  • 繁殖期は4~6月頃.湿地を始め小さな谷・平地の水たまりの周辺の土中にクリーム状の泡に包まれた卵塊を産卵する.
  • 繁殖期には「リリリリ……」という鳴き声を聞くことができる.
  • 繁殖期のオスはのどが黒色素に覆われる.オスはメスに比べて小型である.
  • 近縁種のモリアオガエルとは,大きさが小型であることや虹彩の色が黄色であることなどで識別できる.またニホンアマガエルと間違われるが,ニホンアマガエルより大型になることや,鼻から目,耳にかけての褐色の線がないことなどで識別できる.
  • 非繁殖期は森林の樹上で生活していると思われ,発見は難しい.
  • 学名のRhacophorus schlegeliiは,オランダのライデン王立自然史博物館館長だったヘルマン・シュレーゲル(Hermann Schlegel)に由来.

備考

参考文献(出典)

  • 前田憲男・松井正文 『改訂版 日本カエル図鑑』 文一総合出版,1999年.ISBN 978-4829921302.
  • 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎 『決定版 日本の両生爬虫類』 平凡社,2002年.ISBN 4-582-54232-8.
  • 比婆科学教育振興会編集 『広島県の両生・爬虫類』 中国新聞社,1996.ISBN 978-4885172298.