「ツチガエル」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
12行目: 12行目:
 
> 両生綱 Amphibia
 
> 両生綱 Amphibia
 
> 無尾目 Anura
 
> 無尾目 Anura
> ナミガエル亜目 Neobatrachia
 
 
> アカガエル科 Ranidae
 
> アカガエル科 Ranidae
 
> ツチガエル属 ''Glandirana''
 
> ツチガエル属 ''Glandirana''

2015年10月12日 (月) 06:16時点における版

広島大学 > 広島大学デジタル博物館 > デジタル自然史博物館

ツチガエル成体(オス)(廿日市市宮島町; 撮影: 池田誠慈, Jun. 17, 2015)
ツチガエルの腹面.雲状斑がある.(東広島市福富町; 撮影: 池田誠慈, Jul. 28, 2015)
ツチガエルの幼生(オタマジャクシ).尾に銀白色の斑点をもつ.虹彩に十字の影があるように見える.尾は後方で急に狭まらないs.(世羅郡世羅町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 2, 2015)
ツチガエルの幼生(オタマジャクシ)の腹面.内臓は透けて見えず,胸部に成体と同じ雲状斑がある.(世羅郡世羅町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 2, 2015)
変態直後のツチガエルの幼体(広島県世羅郡世羅町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 2, 2015)

ツチガエル Glandirana rugosa

分類

脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 無尾目 Anura > アカガエル科 Ranidae > ツチガエル属 Glandirana > ツチガエル Glandirana rugosa

解説

  • 本州・四国・九州・佐渡島・隠岐・壱岐・五島列島など.日本以外では朝鮮半島と中国東北部に分布.北海道西部と伊豆大島のものは人為移入.南西諸島や対馬には分布しない.
  • 広島県では標高の低い沿岸部や島嶼部を中心に分布.標高の高い高地の水田などでも見られる.
  • 宮島島内の低地から山の水辺などに生息.
  • ヌマガエルとしばしば混同される.本種は背面にいぼがあり腹面に模様があり,ヌマガエルは背面にいぼがなく腹面が白くて模様がないことで区別できる.
  • 繁殖期は4~9月頃と思われる.湿地や沢沿い,平地の水たまりなどの止水の開放水面で繁殖が行われる.
  • 繁殖期には「ギュウ・ギュウ……」という鳴き声を聞くことができる.
  • 幼生(オタマジャクシ)は虹彩に十字の影があるように見え,内臓は透けて見えず,胸部に成体と同じ雲状斑があり,尾に銀白色の斑点をもつ.
  • 幼生は一部越冬することが知られているが,宮島島内で越冬個体がいるかどうかは要調査.
  • 非繁殖期は水たまりの周囲や水中などで見かけることができる.

天然記念物・RDB

  • なし

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • wrinkled frog

広島県方言

  • いぼがえる
  • くそがえる

備考

参考文献(出典)

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島. ISBN 978-4885172298.
  • 前田憲男・松井正文. 1999. 改訂版 日本カエル図鑑. 233 pp. 文一総合出版, 東京. ISBN 978-4829921302.
  • 松井正文・関慎太郎. 2008. カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック. 79 pp. 文一総合出版, 東京.