トウネズミモチ
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ネズミモチ Ligustrum japonicum Thunb.
シノニム
その他
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > モクセイ科 Oleaceae > イボタノキ属 Ligustrum
解説
- 常緑小高木.
- 葉は対生で,革質,全縁.
- 果実は長楕円体で,秋に黒紫色に成熟する.
- 本種によく似たトウネズミモチ(L. lucidum Ait.)が,近年,公園や自動車道沿道によく植栽されている.
- トウネズミモチはネズミモチより葉と花が大形であり,花期が遅い.
- オオバイボタ(L. ovalifolium Hassk.)の園芸品種は広島県内各地に植栽され,とくに生け垣に用いられている.
トウネズミモチ 学名 Ligustrum lucidum Ait. 別名 女貞(中) 唐鼠黐 分類 モクセイ科イボタノキ属 (常緑高木) 中国のネズミモチの意。 原産・分布 中国原産 (明治初期に渡来) 神奈川県 公園、街路の植栽が野生化。低地に普通。 用途 庭木 高さ10~15mになる。公園や庭に植えられている。小鳥により種が運ばれ、野生化したものが多い。 在来の植生に影響を与えるとして、外来生物法における、要注意外来植物に指定されている。 樹・花
横浜市 港北区 060707 樹皮は灰色。若木はイボ状の皮目が多い。後に縦に裂け目ができ、老木になると、短冊状にはげ落ちるようになる。 幹
川崎市 川崎区 (植栽) 041023 葉は対生で、葉身は卵形あるいは卵状楕円形、表面は濃緑色で光沢があり、表裏ともに無毛。縁は全縁、葉脈が透けて見えるのが特徴。ネズミモチと区別できる。。 葉裏
横浜市 港北区
6~7月に、枝先に大きな円錐花序を付け、淡黄色の小さな花をたくさん開く。 花
横浜市 港北区 060714 実は紫黒色に熟し、名の通り鼠の糞のようになる。 この実を干したものを、漢方薬で女貞と言う。木の中国名と同じ。また実の果実酒も、強壮剤となる。 実
品川区 林試の森公園 (植栽) 030115 こぼれ話 初冬に沢山の実が目につくので、果実酒を作ってみた。ただし、街路樹などの実は、よく洗ってから使用しないと埃っぽい。3カ月程で、黒インクのような果実酒ができあがった。香りも味も朝鮮人参酒のような感じで、いかにも薬効がありそうだ。夜寝る前に飲むと、興奮作用があり、寝付きが悪くなる。暑い夏バテ防止に、昼の食前酒に良いような気がする。
花期
- 5-6月
分布・産地・天然記念物
分布
- 広島県では,島嶼部から沿岸部に分布し,吉備高原面には少ない.
産地
天然記念物
標本
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード:
文献(出典)
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