ヒメイタチシダ 宮島の植物と自然

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ヒメイタチシダ Dryopteris sacrosancta Koidz.

分類

オシダ科 Dryopteridaceae,オシダ属 Dryopteris

解説

 常緑多年生のシダ.根茎(こんけい)は短く斜上(しゃじょう)し塊状,葉を叢生(そうせい)する.葉柄下部の鱗片(りんぺん)は密生(みっせい)し,中心部が黒色でつやがあり,周辺部は狭く淡褐色になる.葉身は五角形のようになり,2回羽状複生.下部は3回羽状複生に近くなる.葉質は紙質で,やや光沢が少なく淡黄緑色.裂片(れっぺん)の縁に微鋸歯がある.ソーラスは中間から縁よりにつく.関東以西の本州,四国,屋久島・種子島を除く九州に分布.宮島は基準産地.宮島では登山道や遊歩道などで見られる.本種は1924(大正13)年,Faurieの標本に基づいて宮島のシダ植物で最初に新種として記載された.種小名(しゅしょうめい)は「極めて神聖な」という意味.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 68 p.

文献(引用)


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