ホウロクイチゴ 宮島の植物と自然

提供: 広島大学デジタル博物館
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ホウロクイチゴ Rubus sieboldii Blume

分類

バラ科 Rosaceae,キイチゴ属 Rubus

解説

 高さ0.5-1 mになる常緑低木. 日本産のキイチゴ属 Rubus の中では大型で,植物体全体が鋭い刺で覆われる.葉は互生で,大型で厚くてかたく,葉の上面の葉脈上に刺がある.花期は4月下旬-6月上旬.花は白色で,雄しべが多数.花弁は5枚でしわがある.果実は球形で,梅雨時期に紅色に熟し,やや甘みがあり,可食.日本の暖かい地域に分布する.南方系の植物で,宮島はその北限に近い.宮島では個体数が多く,道沿いや森林の縁など開けた明るい場所に普通に見られるが,本土側や他の島ではきわめて稀で個体数も少ない.和名は大きな葉を炮烙(ほうろく)(素焼きの平たい土鍋)に例えたとも,果実の形に由来するともいわれる.葉を神事に利用する.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 102-103 pp.

文献(引用)