ミツデウラボシ 宮島の植物と自然
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
ミツデウラボシ Crypsinus hastatus (Thunb.) Copel.
分類
ウラボシ科 Polypodiaceae 科,ミツデウラボシ属 Crypsinus
解説
常緑多年生のシダ.根茎(こんけい)は径3 mm前後で匍(は)う.葉柄(ようへいは 細く光 こう 沢 たく がある.葉 よう 身 しん は生育の状態により変化し,単 たん 葉 よう から 2–3 裂 れつ し,長さ20 cm になるものもある.葉の下 か 面 めん は色が 淡 あわ く,白 しろ 味み を帯 お びることもある.葉 よう 縁 えん は脈 みゃく と脈の間に小さな 凹 へこ みがある.ソーラスはやや大きく,包 ほう 膜 まく はなく,中 ちゅう 肋 ろく の両 りょう 側 がわ の中肋寄 よ りに並 なら んでつく.北海道南部以南に分布.広島で は沿 えん 岸 がん 部から内陸に分布する.宮島では遊 ゆう 歩ほ 道 どう 沿ぞ いの山縁斜 面に多い.宮島をはじめとする瀬戸内海では,単葉のものが 多く,場合によっては小さく長 ちょう 楕だ 円 えん 形 けい をしたものもある.
「宮島の植物と自然」内のページ
「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.
- 73 p.