「モミジについて」の版間の差分
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動13行目: | 13行目: | ||
;ミヤジマカエデ:葉縁の鋸歯の深く鋭い型で現在所在不明? | ;ミヤジマカエデ:葉縁の鋸歯の深く鋭い型で現在所在不明? | ||
;コハウチワカエデ:葉の裏に白い毛がある | ;コハウチワカエデ:葉の裏に白い毛がある | ||
− | ;ウリカエデ:広島県下の山に点々とあり宮島にもあるが少ない・・ | + | ;[[ウリカエデ]]:広島県下の山に点々とあり宮島にもあるが少ない・・ |
− | ;ウリハダカエデ:県下に広く分布し宮島にも多く、宮島の本来の自然のカエデです。 | + | ;[[ウリハダカエデ]]:県下に広く分布し宮島にも多く、宮島の本来の自然のカエデです。 |
;トウカエデ:中国からきたもので、野生はなく、植えられている。 | ;トウカエデ:中国からきたもので、野生はなく、植えられている。 | ||
;テツカエデ:中国山地にきわめて希に分布し、ウリハダカエデによく似ているが、葉上面に 細かいしわがり、下面の脈上に毛があることで区別できる。 | ;テツカエデ:中国山地にきわめて希に分布し、ウリハダカエデによく似ているが、葉上面に 細かいしわがり、下面の脈上に毛があることで区別できる。 |
2013年10月31日 (木) 21:49時点における版
広島大学 > デジタル自然史博物館 > 植物 > 郷土の植物 > 宮島 > 紅葉情報
モミジとその仲間
モミジという標準和名をもつ植物は存在せず,カエデ属Acerの植物の総称としてモミジが用いられる.カエデ属の植物は世界で140種程度あり,おもに北半球に分布する.その中でも,日本や中国といった東アジア地域に多くの種が分布する.カエデ属植物の特徴は,落葉性で,単葉または羽状複葉の葉が向かい合って枝につき(対生),果実は二つに別れ,それぞれ大きな翼をもち,種子を一つ含むことなどである.果実は成熟するとくるくると回りながら落下する.葉は掌状のものが多い.
カエデ科Aceraceaeは約150種ほどがあるが,おもに温帯に分布し,落葉木本が多く,そのほとんどがカエデ属に属す.カエデ科にはカエデ属以外に中国産のキンセンセキ属Dipteroniaなどがある.カエデ科は分子系統学的な研究により,ムクロジ科に含まれることが明らかになっており,APG分類体系ではムクロジ科に含められる.
宮島でみられるモミジ・カエデの仲間
関ほか(1975)によれば,コハウチワカエデとイロハモミジ(タカオカエデ,イロハカエデ),オオモミジ,ヤマモミジ,ミヤジマカエデ,テツカエデ,ウリカエデ,ウリハダカエデ,トウカエデが報告されている.広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)で,これまで広島県からヤマモミジと報告されたもの(堀川ほか 1959,山下 1988など)はオオモミジであると述べられている.
- イロハモミジ
- 葉縁に一重のぎざぎざ(鋸歯)がある.葉は全体に小さい.
- オオモミジ
- 鋸歯が揃っているが、鋸歯が不揃いであるヤマモミジと間違えやすい?
- ミヤジマカエデ
- 葉縁の鋸歯の深く鋭い型で現在所在不明?
- コハウチワカエデ
- 葉の裏に白い毛がある
- ウリカエデ
- 広島県下の山に点々とあり宮島にもあるが少ない・・
- ウリハダカエデ
- 県下に広く分布し宮島にも多く、宮島の本来の自然のカエデです。
- トウカエデ
- 中国からきたもので、野生はなく、植えられている。
- テツカエデ
- 中国山地にきわめて希に分布し、ウリハダカエデによく似ているが、葉上面に 細かいしわがり、下面の脈上に毛があることで区別できる。