ヤシャゼンマイ

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ヤシャゼンマイ Osmunda lancea Thunb.

ゼンマイ科


解説

夏緑性で,増水すると水につかるような岩上などに生育する.葉は栄養葉と胞子葉の2型がある.栄養葉は2回羽状複葉で,長さ20-45cm,幅15-30cmになる.胞子葉は4月に出て,胞子放出後枯死する.

ゼンマイに類似するが,ゼンマイよりも流水に適応した形態をとり,小羽片の幅が狭く,つく角度が小さく,小羽片の基部が円くなる点で区別できる.しばしばゼンマイとの間に中間型があり,オオバヤシャゼンマイと呼ばれる.


慣用名

オクノヤシャゼンマイ

分布

広島県では太田川の上-中流域などで見られる.

備考

  • 環境庁コード: 910


文献(出典)

  • 広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(編). 1997. 広島県植物誌. Pp. 832. 中国新聞社, 広島.
  • 太田川水系生物相学術調査委員会(監修). 2005. 太田川生物誌. Pp. 482. 国土交通省中国地方整備局太田川河川事務所, 広島.