「宮島/世界遺産宮島の植生回復に関する活動」の版間の差分

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(広島大学環境報告書2018より)
 
(広島大学環境報告書2018より)
  
図1.植栽地の様子(2018年3月28日)
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[[図1.植栽地の様子(2018年3月28日)|200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.March 28, 2018)]]
図2.定植したアカガシやアラカシ(2018年3月28日)
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[[図2.定植したアカガシやアラカシ(2018年3月28日)|200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.March 28, 2018)]]
図3.宮島学園で管理する苗木(2018年4月26日)
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[[図3.宮島学園で管理する苗木(2018年4月26日)|200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.April 26, 2018)]]
図4.発芽したばかりのウラジロガシ(2018年6月1日)
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[[図4.発芽したばかりのウラジロガシ(2018年6月1日)|200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.June 1, 2018)]]
  
 
[[Category:2018年度]]
 
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2021年8月5日 (木) 08:19時点における版

世界遺産宮島の植生回復に関する活動

 広島県廿日市市にある宮島は世界遺産で有名ですが,その正確な範囲は意外と知られていません。世界遺産のコアゾーンには厳島神社に加えてその背後にある森林も含まれます。また,宮島には自然状態かそれに近い森林が残され,瀬戸内海で成立する植生の研究や観察を行う上で非常に適した場所です。理学研究科附属宮島自然植物実験所では,この環境を保全するための基礎研究を長年行っています。宮島内には人為的な影響の結果,植生の回復が遅れている場所が存在します。その一つが宮島ロープウエーの獅子岩駅周辺です。この場所では過去に観光目的で小豆島から導入されたニホンザルの餌付けが行われ,その影響で植生が衰退しています。導入の目的を終えたため,サルは現在捕獲されて保護施設で余生をすごしています。その跡地の植生を回復させるため,広島森林管理署をはじめとする関係機関・団体や地元有志とともに2014年度から事業を始めています。この事業は保全だけでなく,景観や防災の観点からも有意義なものです。事業では計画段階から生物多様性とくに遺伝的多様性に配慮しています。その基礎になっているのが本実験所にこれまでに蓄積された研究資料や発表された成果です。資料に加えて島内の各所で得られた現在の情報にもとづいた樹種選定を行い,島内の種子を使った苗作りを行っています。宮島は多くの法律で守られているため許可を得るとともに,これらの活動はユネスコ・スクール宮島学園(廿日市市立宮島小・中学校)の教育活動の一環としても実施されています。協力頂く方々・団体も年々増加し,これまでに2度定植することができました。今後,10年程度で一帯に植栽する計画です。地元への愛着を育むとともに,教科書だけでは分からない実地での勉強,生涯学習の場として一般の方の参加も随時募集しておりますので,興味がある方はご連絡ください。 (広島大学環境報告書2018より)

200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.March 28, 2018) 200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.March 28, 2018) 200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.April 26, 2018) 200px|thumb|広島県廿日市市宮島町 Miyajima Isl., Hiroshima, SW Japan(撮影: 坪田博美.June 1, 2018)