宮島/社会貢献/宮島学園との宮島ロープウエーターミナル周辺の植生回復活動

提供: 広島大学デジタル博物館
2015年11月11日 (水) 06:16時点におけるChubo (トーク | 投稿記録)による版 (→‎関係機関)
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宮島ロープウェーターミナル前の植生回復活動

森林回復計画について

  • 宮島ロープウェーターミナル周辺では,以前小豆島から導入されたニホンザルが餌付けされていました.現在サルはいませんが,この影響で周辺の植生が衰退しています.原状を回復させるため,現在宮島島内の関係機関が中心となって植生回復活動を開始しています.
  • 景観の観点だけでなく,防災の観点からもこの計画は有意義なものであると考えられます.
  • 周辺の植生については,関ほか(1970)や広島大学に保管されている当時の資料と,現在見られる植生を参考に,樹種選定を行っています.
  • 生物多様性とくに遺伝的多様性に最大限配慮するため,宮島島内の種子に由来した苗を育成し,ターミナル周辺に植栽する予定です.宮脇方式に工夫を加えて,ある程度の密植を行いながらも,極相林だけでなく,二次林要素や現地に近い環境で見られる樹種を混ぜることで,現場に適合した植生を回復される予定です.
  • 宮島島内では植物の採集に許可が必要ですが,この活動では広島森林管理署の理解を得た上で実施しております.
  • 現在,活動資金が不足しております.ご賛同の方は,宮島島内での採集はできませんが,資金面でのサポートを頂ければ幸いです.問合せ先:0829-44-2025(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所,坪田).また,計画に関して関係機関から許可が出た場合,種苗が生育する3-5年後に現地への植栽を開始いたします.その際,労働面でのサポートでも構いません.
  • 計画では広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所と宮島ロープウェーが中心になって計画を行い,種子集めや苗の育成は宮島学園が中心となり,物資運搬等は宮島ロープウェーが中心に活動する予定です.また,一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会が中心となり計画全体の実施支援を行う予定です.

活動状況

  • 2013年,弥山展望台建て替えに伴い,宮島ロープウェーターミナル前の植生に関する議論開始.
  • 2014年,宮島の自然の持続可能な利用に関する勉強会発足.
  • 2015年,宮島学園のユネスコスクール加盟
  • 2015年,ユネスコスクールの活動の一環として,広島大学と共同で計画開始
  • 2015年8月,一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会設立.
  • 2015年10月-,種子集め開始
  • 2015年11月10日,宮島島内でブナ科植物のどんぐり採集(広島森林管理署管轄内で実施.事前に広島森林管理署に入林届けおよび相談済み)

関係機関

  • 宮島ロープウェー(活動の計画・実施支援)
  • 広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所(活動の計画・実施)
  • 宮島学園(宮島小学校・中学校)(活動の実施)
  • 一般社団法人宮島ネイチャー構想推進協議会(実施支援)
  • 広島森林管理署
  • 環境省宮島パークボランティア