「東広島キャンパスの花ごよみ」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
(2人の利用者による、間の27版が非表示)
2行目: 2行目:
 
__NOTOC__
 
__NOTOC__
 
=最新情報=
 
=最新情報=
キャンパスで現在見られる植物の花や実の情報です.名前をクリックすると解説ページに移動します.黄色く反転しているリンクは作成中のページです.
+
キャンパスで現在見られる植物の花や実の情報です.名前をクリックすると解説ページに移動します.
 
*[[#過去のニュース|過去のニュースはこちら]]
 
*[[#過去のニュース|過去のニュースはこちら]]
 
*[[廣島大學櫻曼荼羅/サクラ情報2021|今年の東広島キャンパスで見られるサクラの情報はこちら]]
 
*[[廣島大學櫻曼荼羅/サクラ情報2021|今年の東広島キャンパスで見られるサクラの情報はこちら]]
 
*[[東広島キャンパスの生き物|動物のページ(東広島キャンパスの生き物)はこちら]]
 
*[[東広島キャンパスの生き物|動物のページ(東広島キャンパスの生き物)はこちら]]
 
==2021==
 
==2021==
 +
===4月===
 +
*2021.03.25-04.02 東広島キャンパスでは全11種類のスミレが見られます.前回更新分の三種に加え,[[コスミレ]],[[アリアケスミレ]],[[シハイスミレ]],[[タチツボスミレ]],[[ナガバタチツボスミレ]],[[ニオイタチツボスミレ]],[[オオタチツボスミレ]],[[ニョイスミレ]]を観察することができます.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210326コスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198752s.jpg|200px|thumb|right|コスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
ファイル: 20210326コスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198712s2.jpg|200px|thumb|right|コスミレの距.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210326アリアケスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198758s.jpg|200px|thumb|right|アリアケスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
ファイル: 20210329アリアケスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199199s.jpg|200px|thumb|right|アリアケスミレの距.[[スミレ]]よりもさらに短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210326シハイスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198673s.jpg|200px|thumb|right|シハイスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
ファイル: 20210329シハイスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199119s.jpg|200px|thumb|right|シハイスミレの距.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210326タチツボスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198583s.jpg|200px|thumb|right|タチツボスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
ファイル: 20210330タチツボスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199432s.jpg|200px|thumb|right|タチスボスミレの距.[[オオタチツボスミレ]]とは異なり,距の色は花の色に近い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 30, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210329ナガバタチツボスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199170s.jpg|200px|thumb|right|ナガバタチツボスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
ファイル: 20210329ナガバタチツボスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198953s.jpg|200px|thumb|right|ナガバタチスボスミレの距.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210326ニオイタチツボスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198707s.jpg|200px|thumb|right|ニオイタチツボスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
ファイル: 20210329ニオイタチツボスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199107s.jpg|200px|thumb|right|ニオイタチスボスミレの距.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210401オオタチツボスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_200639s.jpg|200px|thumb|right|オオタチツボスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
 +
ファイル: 20210401オオタチツボスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_200662s.jpg|200px|thumb|right|オオタチスボスミレの距.[[タチツボスミレ]]とは異なり,距の色は白い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210401ニョイスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_200665s.jpg|200px|thumb|right|ニョイスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
 +
ファイル: 20210401ニョイスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_200674s.jpg|200px|thumb|right|ニョイスミレの距.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
 +
</gallery>
 +
 +
林縁部に自生するキイチゴ類です.[[ビロードイチゴ]]は枝や葉の両面に細かい毛が多いです.[[ナガバモミジイチゴ]]は葉が三裂し,表面はやや光沢が強いのが特徴です.この二種は花が下向きがつきます.[[クサイチゴ]]は腰より低い位置に大輪の白い花を上向きにつけます.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210325ビロードイチゴ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198218s.jpg|200px|thumb|right|ビロードイチゴ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 25, 2021)
 +
ファイル: 20210331ナガバモミジイチゴ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_200332s.jpg|200px|thumb|right|ナガバモミジイチゴ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 31, 2021)
 +
ファイル: 20210401クサイチゴ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_200719s.jpg|200px|thumb|right|クサイチゴ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
 +
</gallery>
 +
 +
 +
山野に咲く下垂する花です.[[生態実験園]]では[[キブシ]]の花が観察しやすいです.[[クロモジ]]や[[ウリカエデ]]はががら山でよく見られます.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210325キブシ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198203s.jpg|200px|thumb|right|キブシ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 25, 2021)
 +
ファイル: 20210326クロモジ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198773s.jpg|200px|thumb|right|クロモジ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
ファイル: 20210326ウリカエデ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198539s.jpg|200px|thumb|right|ウリカエデ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 26, 2021)
 +
</gallery>
 +
 +
地表に咲く草本類です.[[ムラサキサギゴケ]]と[[トキワハゼ]]はよく似ている花ですが,[[ムラサキサギゴケ]]は[[トキワハゼ]]より低い位置に咲き,大型の紫色の花をつけます.一方の[[トキワハゼ]]は,茎が直立し白っぽい花を咲かせます.[[カキドオシ]]は茎がよく伸び,淡紫色の花を大抵二つ並べて咲かせます.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210325ムラサキサギゴケ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198207s.jpg|200px|thumb|right|ムラサキサギゴケ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 25, 2021)
 +
ファイル: 20210317トキワハゼ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_196593s.jpg|200px|thumb|right|トキワハゼ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 17, 2021)
 +
ファイル: 20210330カキドオシ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199430s.jpg|200px|thumb|right|カキドオシ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 30, 2021)
 +
</gallery>
 +
 +
肥沃で明るい草地には[[オオイヌノフグリ]]が見られます.鮮やかな青い花を咲かせる本種ですが,果実が二つ並んでつく様子を犬の陰嚢(ふぐり)に見立てられています.路傍や林縁部の地表では[[キランソウ]]が開花してます.林床では[[ショウジョウバカマ]]が咲いています.東広島キャンパスでは淡いピンク色の花を咲かせる個体が大半です.
 +
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210325オオイヌノフグリ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_197967s.jpg|200px|thumb|right|オオイヌノフグリ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 25, 2021)
 +
ファイル: 20210325キランソウ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198063s.jpg|200px|thumb|right|キランソウ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 25, 2021)
 +
ファイル: 20210401ショウジョウバカマ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_200540s.jpg|200px|thumb|right|ショウジョウバカマ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
 +
</gallery>
 +
 
===3月===
 
===3月===
*2021.03.08 キャンパス内の自生や植栽の[[アセビ]]が開花しています.
+
*2021.03.15-24 東広島キャンパスではスミレ類が開花しています.日当たりの良い草地では[[スミレ]]が,路傍などでは[[ノジスミレ]]や[[ヒメスミレ]]が開花しています.
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210315スミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_196314s.jpg|200px|thumb|right|スミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 15, 2021)
 +
ファイル: 20210329スミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_198858s.jpg|200px|thumb|right|スミレの距.[[ノジスミレ]]よりも太く短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210318ノジスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_196734s.jpg|200px|thumb|right|ノジスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 18, 2021)
 +
ファイル: 20210329ノジスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199216s.jpg|200px|thumb|right|ノジスミレの距.[[スミレ]]よりも細長い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
</gallery>
 +
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 +
ファイル: 20210324ヒメスミレ_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_197581s.jpg|200px|thumb|right|ヒメスミレ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 24, 2021)
 +
ファイル: 20210329ヒメスミレ距_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_199194s.jpg|200px|thumb|right|ヒメスミレの距.花の色とは異なる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
 +
</gallery>
 +
 
 +
*2021.03.08 キャンパス内の自生や植栽の[[アセビ]]が開花しています.ツツジ科の中でもいち早く開花します.
 
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 
<gallery mode="nolines" widths="250" heights="250">
 
ファイル:20210308アセビ花_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_61559s.JPG|250px|thumb|right|アセビの花.ツツジ科の中でもいち早く開花する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 8, 2021)
 
ファイル:20210308アセビ花_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_61559s.JPG|250px|thumb|right|アセビの花.ツツジ科の中でもいち早く開花する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 8, 2021)

2021年4月8日 (木) 23:52時点における版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > メインページ > 広島大学の自然 > 東広島キャンパスの植物 > 東広島キャンパスの花ごよみ

最新情報

キャンパスで現在見られる植物の花や実の情報です.名前をクリックすると解説ページに移動します.

2021

4月

林縁部に自生するキイチゴ類です.ビロードイチゴは枝や葉の両面に細かい毛が多いです.ナガバモミジイチゴは葉が三裂し,表面はやや光沢が強いのが特徴です.この二種は花が下向きがつきます.クサイチゴは腰より低い位置に大輪の白い花を上向きにつけます.


山野に咲く下垂する花です.生態実験園ではキブシの花が観察しやすいです.クロモジウリカエデはががら山でよく見られます.

地表に咲く草本類です.ムラサキサギゴケトキワハゼはよく似ている花ですが,ムラサキサギゴケトキワハゼより低い位置に咲き,大型の紫色の花をつけます.一方のトキワハゼは,茎が直立し白っぽい花を咲かせます.カキドオシは茎がよく伸び,淡紫色の花を大抵二つ並べて咲かせます.

肥沃で明るい草地にはオオイヌノフグリが見られます.鮮やかな青い花を咲かせる本種ですが,果実が二つ並んでつく様子を犬の陰嚢(ふぐり)に見立てられています.路傍や林縁部の地表ではキランソウが開花してます.林床ではショウジョウバカマが咲いています.東広島キャンパスでは淡いピンク色の花を咲かせる個体が大半です.

3月

  • 2021.03.15-24 東広島キャンパスではスミレ類が開花しています.日当たりの良い草地ではスミレが,路傍などではノジスミレヒメスミレが開花しています.
  • 2021.03.08 キャンパス内の自生や植栽のアセビが開花しています.ツツジ科の中でもいち早く開花します.

2月

1月

  • 2021.01.12 寒波が到来し,東広島キャンパスの植物も雪化粧しましたが雪の下でも我慢強く春を待っています.
  • 2021.01.01 あけましておめでとうございます.

2020

12月

  • 2020.12.11 東広島キャンパスの植栽の果実が実っています.野鳥の貴重な餌資源になります.カイノキ(ランシンボク)は教育学部のシンボルツリーです.クロガネモチは植栽樹としてよく用いられ,雌雄異株で雌株が多く植えられています.ナンキンハゼは中国原産の植栽樹で,果実が3裂して白いろう質の仮種皮に包まれた種子が観察でき,ヒヨドリがよく好みます.

過去のニュース

過去のニュースはこちら.

関連ページ


広島大学 > デジタル自然史博物館 > メインページ > 広島大学の自然 > 東広島キャンパスの植物 > 東広島キャンパスの花ごよみ