「東広島キャンパスの遺跡/鴻の巣南遺跡」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
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ファイル:鴻の巣南遺跡001_kom06a.jpg|200px|right|鴻の巣南遺跡
 
ファイル:鴻の巣南遺跡001_kom06a.jpg|200px|right|鴻の巣南遺跡
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ファイル:鴻の巣南遺跡002_kombunpu-b.gif|200px|right|鴻の巣南遺跡の遺跡分布状況
 
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鴻の巣南遺跡はアカデミック地区の西部に位置しています。標高は約219mで、鴻の巣遺跡が立地する丘陵の先端部に立地しています。発掘調査時点で周辺を大きく削平されており、遺跡の一部が残されていたにすぎません。調査の結果、調査区の全域に弥生時代の集落跡が広がっていることがわかりました。また、縄文時代の遺構・遺物も発見されています。
 
鴻の巣南遺跡はアカデミック地区の西部に位置しています。標高は約219mで、鴻の巣遺跡が立地する丘陵の先端部に立地しています。発掘調査時点で周辺を大きく削平されており、遺跡の一部が残されていたにすぎません。調査の結果、調査区の全域に弥生時代の集落跡が広がっていることがわかりました。また、縄文時代の遺構・遺物も発見されています。
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鴻の巣南遺跡で発見された遺構をまとめると、次のようになります。
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★縄文時代
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 土坑2基
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★弥生時代
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 竪穴住居1軒、掘立柱建物跡1棟,、住居跡状遺構1軒、土坑6基、特殊遺構2基
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縄文時代の遺構は土坑が2基発見されたのみですが、土坑周辺のほかにも遺物の集中箇所が3ヶ所あり、さらに遺構が存在した可能性があります。弥生時代の遺構・遺物は調査区の全域から発見されています。調査区東側に住居跡、調査区南側に倉庫(掘立柱建物)、調査区西側に祭祀場あるいは墓地が配置されています。

2021年2月4日 (木) 15:46時点における版

鴻の巣南遺跡はアカデミック地区の西部に位置しています。標高は約219mで、鴻の巣遺跡が立地する丘陵の先端部に立地しています。発掘調査時点で周辺を大きく削平されており、遺跡の一部が残されていたにすぎません。調査の結果、調査区の全域に弥生時代の集落跡が広がっていることがわかりました。また、縄文時代の遺構・遺物も発見されています。

鴻の巣南遺跡で発見された遺構をまとめると、次のようになります。

★縄文時代

 土坑2基

★弥生時代

 竪穴住居1軒、掘立柱建物跡1棟,、住居跡状遺構1軒、土坑6基、特殊遺構2基


縄文時代の遺構は土坑が2基発見されたのみですが、土坑周辺のほかにも遺物の集中箇所が3ヶ所あり、さらに遺構が存在した可能性があります。弥生時代の遺構・遺物は調査区の全域から発見されています。調査区東側に住居跡、調査区南側に倉庫(掘立柱建物)、調査区西側に祭祀場あるいは墓地が配置されています。