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= ヒコビアミニレター No. 306 (2005年6月3日) =
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= ヒコビアミニレター No. 309 (2005年8月29日) =
  
2005年5月15日の第431回植物観察会は広島市東区福田町の広島県緑化センターで行われた.第3駐車場に10時集合.参加者61名.観察目的としたクロバイが多いのは駐車場(海抜高320m)よりも下のほうであるが,観察路にも見られるとのことであり,南側の観察路に向かう.谷底部はツクバネガシ,ウラジロガシ,アラカシなどの常緑広葉樹林であるが,観察路は中腹部の落葉紅葉二次林の中を通るものであり,二次林の手入れは行き届いていた.クロバイを1本だけ見ることが出来た.最近,鹿による食害が目立つとのことであり,イヌツゲが集中的に食べられていた.ヒトツバタゴの花が咲く多目的広場で昼食.管理事務所前でハンカチノキの花を観察し,近くにイヌガシが1本のみ自生している.柴刈り山と書かれたアカマツ二次林の中を藤ケ丸山に向けて登る.ここは手入れすれば,一面にコバノミツバツツジの花咲くすばらしい柴刈り山の再現が期待される場所であり,里山復元ボランティア活動など企画してみたい所である.緑化センターは自然条件の良好な場所であるが,バスなど公共交通機関が入らないのが致命的である.
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2005年8月21日の第434回植物観察会は奥滝山峡で行われた.温井ダム展望台レストラン前の駐車場に9時30分集合後,バスで奥滝山峡入口に移動.生憎の雨天であったが,53名が参加して,盛況であった.奥滝山峡は滝山峡の支流である大佐川峡谷を指しており,最近その名が知られるようになった.川沿いの道路は未舗装であり,細見谷の林道と似た所もある.峡谷の入口は海抜高約450 mであり,果実を付けたイヌブナやイヌシデ,アカシデ,クマシデ等の落葉広葉樹が多い.常緑広葉樹のウラジロガシが落葉広葉樹と混交林を為すが,海抜高約500 mから上部にはなくなり,この峡谷が冷涼であることを示している.岩峰にはアカマツ,ヒノキ,ヒメコマツ等の針葉樹が見られるが,太平洋側要素のツガは見られず,多雪地であることを伺わせる.川岸にはネコヤナギの他にキシツツジが多く見られ,ツゲを1本見ることが出来た.自然河川の状態が良く留められており,滝もあるなど景勝地として優れたものを持っている.景勝の地点には名称を記し,奥滝山峡の幟を立てるなど,今売り出し中と言う感じであるが,それは少し控えて,自然のままの方がふさわしいように思われた.特に最悪の事態と思われたのは,道路沿いに除草剤を散布して,草が茂らないようにしてある事であり,関係者に猛省を促したい.
  
 
<div style="text-align:right">(G. Toyohara記)</div>
 
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*ヒコビアミニレタ- No. 309 (2005年8月29日) [#z9c6a58d]
 
 
2005年8月21日の第434回植物観察会は奥滝山峡で行われた.温井ダム展望台レストラン前の駐車場に9時30分集合後,バスで奥滝山峡入口に移動.生憎の雨天であったが,53名が参加して,盛況であった.奥滝山峡は滝山峡の支流である大佐川峡谷を指しており,最近その名が知られるようになった.川沿いの道路は未舗装であり,細見谷の林道と似た所もある.峡谷の入口は海抜高約450 mであり,果実を付けたイヌブナやイヌシデ,アカシデ,クマシデ等の落葉広葉樹が多い.常緑広葉樹のウラジロガシが落葉広葉樹と混交林を為すが,海抜高約500 mから上部にはなくなり,この峡谷が冷涼であることを示している.岩峰にはアカマツ,ヒノキ,ヒメコマツ等の針葉樹が見られるが,太平洋側要素のツガは見られず,多雪地であることを伺わせる.川岸にはネコヤナギの他にキシツツジが多く見られ,ツゲを1本見ることが出来た.自然河川の状態が良く留められており,滝もあるなど景勝地として優れたものを持っている.景勝の地点には名称を記し,奥滝山峡の幟を立てるなど,今売り出し中と言う感じであるが,それは少し控えて,自然のままの方がふさわしいように思われた.特に最悪の事態と思われたのは,道路沿いに除草剤を散布して,草が茂らないようにしてある事であり,関係者に猛省を促したい.
 
 
RIGHT:(G. Toyohara記)
 
 
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2011年1月15日 (土) 22:34時点における版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 宮島 > 植物観察会 | 植物

ヒコビアミニレター No. 309 (2005年8月29日)

2005年8月21日の第434回植物観察会は奥滝山峡で行われた.温井ダム展望台レストラン前の駐車場に9時30分集合後,バスで奥滝山峡入口に移動.生憎の雨天であったが,53名が参加して,盛況であった.奥滝山峡は滝山峡の支流である大佐川峡谷を指しており,最近その名が知られるようになった.川沿いの道路は未舗装であり,細見谷の林道と似た所もある.峡谷の入口は海抜高約450 mであり,果実を付けたイヌブナやイヌシデ,アカシデ,クマシデ等の落葉広葉樹が多い.常緑広葉樹のウラジロガシが落葉広葉樹と混交林を為すが,海抜高約500 mから上部にはなくなり,この峡谷が冷涼であることを示している.岩峰にはアカマツ,ヒノキ,ヒメコマツ等の針葉樹が見られるが,太平洋側要素のツガは見られず,多雪地であることを伺わせる.川岸にはネコヤナギの他にキシツツジが多く見られ,ツゲを1本見ることが出来た.自然河川の状態が良く留められており,滝もあるなど景勝地として優れたものを持っている.景勝の地点には名称を記し,奥滝山峡の幟を立てるなど,今売り出し中と言う感じであるが,それは少し控えて,自然のままの方がふさわしいように思われた.特に最悪の事態と思われたのは,道路沿いに除草剤を散布して,草が茂らないようにしてある事であり,関係者に猛省を促したい.

(G. Toyohara記)

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