植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter366

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ヒコビアミニレター No. 306 (2005年6月3日)

2005年5月15日の第431回植物観察会は広島市東区福田町の広島県緑化センターで行われた.第3駐車場に10時集合.参加者61名.観察目的としたクロバイが多いのは駐車場(海抜高320m)よりも下のほうであるが,観察路にも見られるとのことであり,南側の観察路に向かう.谷底部はツクバネガシ,ウラジロガシ,アラカシなどの常緑広葉樹林であるが,観察路は中腹部の落葉紅葉二次林の中を通るものであり,二次林の手入れは行き届いていた.クロバイを1本だけ見ることが出来た.最近,鹿による食害が目立つとのことであり,イヌツゲが集中的に食べられていた.ヒトツバタゴの花が咲く多目的広場で昼食.管理事務所前でハンカチノキの花を観察し,近くにイヌガシが1本のみ自生している.柴刈り山と書かれたアカマツ二次林の中を藤ケ丸山に向けて登る.ここは手入れすれば,一面にコバノミツバツツジの花咲くすばらしい柴刈り山の再現が期待される場所であり,里山復元ボランティア活動など企画してみたい所である.緑化センターは自然条件の良好な場所であるが,バスなど公共交通機関が入らないのが致命的である.

(G. Toyohara記)


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  • ヒコビアミニレタ- No. 366 (2010年4月1日) [#r1329228]

2010年3月6-7日の第491回植物観察会は愛媛植物研究会との合同で,愛媛県西宇和郡伊方町佐田岬および大洲市で開催された. 広島からは16名,愛媛から6名,計22名の参加があった.宇品から高速艇にのり,10時前に松山観光港に集合した. その後バスで一路,四国最西端を目指す.バスの中では,松山東雲短大の松井宏光先生から,佐田岬の植物や植物群落について説明をうける. 佐田岬はかつては尾根筋まで畑があったとのこと.その後,放棄され森林が復活しつつあるが,クスノキ,シロダモ,エノキ,ムクノキなど鳥散布の樹木が主体の森林となっていて,コナラなどドングリができる樹木からなる森林が極めて少ないのが特徴であるとのことである. また,ミヤコジマツヅラフジなど佐田岬を北限とする植物が多いとのことである.昼食後,三崎の集落で国指定天然記念物のアコウを見る.大きなアコウは4本あり,最大のものは幹周りが約7 mある.一同その大きさに驚く. 各自,道路に落ちている果実や葉を採集した.道路沿いに植栽されたセイヨウアブラナの花を見ながら14時すぎに佐田岬の駐車場につく. 観察路沿いには,キケマンの1種,ハマビワ,ハマヒサカキ,サンゴジュ,カガツカユ,ヒゲスゲなど広島では稀か自生していない植物を見る.途中ヤブツバキが満開であった. 風の強い地点では樹木類の背が低く,斜面方向に傾く風衝群落が見られた.ビロードカジイチゴ(花),イブキ,ケウバメガシ,タイトゴメ,ダンチク,クルマバアカネ,ハマエノコロ,ハマボウフウ,オオバイボタ,サカキカズラ,コウラボシなどを見ながら岬の灯台に到着した. なお,広島ではめったに見ないイブキが愛媛県では普通に見られるとのことであった.17時前に駐車場に戻り,その日は正野の集落にある民宿に泊まる. 7日は民宿を出る前に,野坂神社でハドノキやバクチノキ(果実)を見る.ムサシアブミも花をつけていた.バスで半島のほぼ中央部の権現山に向かう.ここではクロキが珍しいとのこと. オオフユイチゴ,ソクシンラン,カンコノキ,テリハノイバラ,ヒメユズリハ,マルバウツギなどを観察する.その後,大洲市に向かうが,前日は霧で全く見えなかった発電用の大型の風車が半島の尾根筋に多数設置されているのに驚いた. 大洲市では明治時代の街並みを見ながら肱川に出,川沿いに臥龍山荘入口まで植物を観察しながら歩いた.昼食のあと,大洲城跡に向かう. 大洲城跡では,今春中四国で行われるタンポポ調査に関して説明を受け,タンポポ類を観察した.また城跡の周回路ではクスドイゲ,アオネカズラ,バクチノキや落葉樹にヤドリギが多数着いているのを見ることができた. 16時前に松山観光港に着き,港で解散.今回の観察会では愛媛植物研究会の皆様に大変 お世話になりました.ありがとうございます. RIGHT:(Y. Yoshino記)


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