植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter374
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ヒコビアミニレター No. 306 (2005年6月3日)
2005年5月15日の第431回植物観察会は広島市東区福田町の広島県緑化センターで行われた.第3駐車場に10時集合.参加者61名.観察目的としたクロバイが多いのは駐車場(海抜高320m)よりも下のほうであるが,観察路にも見られるとのことであり,南側の観察路に向かう.谷底部はツクバネガシ,ウラジロガシ,アラカシなどの常緑広葉樹林であるが,観察路は中腹部の落葉紅葉二次林の中を通るものであり,二次林の手入れは行き届いていた.クロバイを1本だけ見ることが出来た.最近,鹿による食害が目立つとのことであり,イヌツゲが集中的に食べられていた.ヒトツバタゴの花が咲く多目的広場で昼食.管理事務所前でハンカチノキの花を観察し,近くにイヌガシが1本のみ自生している.柴刈り山と書かれたアカマツ二次林の中を藤ケ丸山に向けて登る.ここは手入れすれば,一面にコバノミツバツツジの花咲くすばらしい柴刈り山の再現が期待される場所であり,里山復元ボランティア活動など企画してみたい所である.緑化センターは自然条件の良好な場所であるが,バスなど公共交通機関が入らないのが致命的である.
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- ヒコビアミニレター No. 374 (2010年9月3日) [#xbcd509d]
2010年8月22日の第498回植物観察会は午前中は世羅郡世羅町黒渕のせら夢公園自然観察園で,午後は三原市八幡町宮内の御調八幡宮で行われた. 参加者38名.天気は晴,非常に暑かった.せら夢公園の自然観察園は2008年4月に開園し,世羅台地のアカマツ林や湿地などの環境を再現している. 当日,公園管理センター主任の猪谷信忠氏に案内頂いた.観察園では休耕田を整備して湿地やため池を造り,開発で失われる湿地やため池から客土や移植を行って動植物を保護している. また,整備後埋土種子由来の水生植物も増えてきたとのこと.湿地ではサギソウやミミカキグサ,ホザキノミミカキグサなどが開花しており,キセルアザミやモウセンゴケ,コケオトギリ,コマツカサススキ,ウシクグ,ミカヅキグサなど湿地の植物が多く見られた. ため池ではコウホネやオグラコウホネ,キクモ,アサザ,フトヒルムシロ,ホソバミズヒキモ,クログワイ,カンガレイ,イヌタヌキモ,ヒシなどが見られた. 多くは移植されたとのこと.湿地の周辺ではカキランやサクラバハンノキ,ミソハギ,クサネム,アリノトウグサ,アカウキクサ,ワレモコウ,オミナエシ,ヒヨドリバナ,オカトラノオ,オオミズゴケなども見られた. 周囲の森林は里山的な管理がされているようで,アカマツやコバノミツバツツジ,コシアブラ,アオハダ,アセビ,ソヨゴ,イヌツゲなどが見られた. 公園事務所前での昼食後,御調八幡宮を目指してバスと自家用車で移動した.当初は午後は黒川明神山の予定であったが,例年にない猛暑のため急遽変更とした. 御調八幡宮は仏通寺御調八幡宮県立自然公園に含まれ,社叢は県の天然記念物に指定されている. 胸高周囲4.8 mのスギやヘビノネゴザを見て,社叢のシイ林に入る.アラカシやウラジロガシなどに加え,植栽されたようなシラキやシリブカガシ,ネムノキなどが見られた.参道入口の駐車場で15時前に解散. 非常に暑い一日だった. RIGHT:(H. Tsubota, H. Kubo & T. Hirahara記)
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