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2015年10月1日 (木) 11:35時点における版
ヒコビアミニレターNo. 447(2015年9月31日)
2015年9月27日の観察会は,山口県岩国市錦町の寂地峡で行われた.天気は晴れ.参加者は51名.寂地峡案内所の駐車場に10時に集合.寂地峡を含む周辺の地域は昭和44年に西中国山地国定公園に指定されている.渓谷の入口付近はキャンプ場として整備されており,海抜430 m付近にミズナラがあったので驚く.寂地峡はツガを主体とする樹林であるが,渓谷の岩場にはイワタバコやナメラダイモンジソウ,コウヤコケシノブなどが多数見られ,ヤマグルマやゲンカイツツジも確認された.渓谷の上部には2つのトンネルがある.これは伐採した木材を搬出するために作られたもので,ケヤキやスギ,ツガなどが搬出されたとのことである.トンネルから上流部はクリやトチノキ,サワグルミ,ミズナラ,アズサ(ミズメ)などが見られる.落葉二次林で,アケボノシュスランやエイザンスミレ,オオマルバノテンニンソウなどを見る.このような環境に生育するジュウモンジシダやリョウメンシダはなぜか少なかった.帰路はトンネルを通り宇佐八幡宮へ.途中でダイセンミツバツツジやヒメコマツを確認する.宇佐八幡宮には境内にスギやウラジロガシの巨樹が見られた.最も大きなスギは直径が225 cmあった.駐車場付近でアサガラとオオバアサガラの果実を比べながら帰路についた.
(Y. Yoshino 記)
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