「植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter498」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
 
1行目: 1行目:
 
= ヒコビアミニレターNo.498(2019年6月16日)=
 
= ヒコビアミニレターNo.498(2019年6月16日)=
 2019年6月16日の観察会は,廿日市市大野町のおおの自然観察の森で行われた.参加者は46名.天気は曇のち晴.宮島トライアスロンの交通規制のため,集合時間を1時間遅くし,11時におおの自然観察の森の駐車場に集合.はじめに吉野が配布資料を元に,県天然記念物の[[ベニマンサク]]の発見のいきさつや1954年に矢野守氏よる研究(卒論)の紹介を行った.また,関先生は「ベニマンサク-総合学術調査報告-(1993)」を持参され,研究成果について説明された.自然観察の森の入口からすぐに谷筋に降りる.ここは実生から成長した個体まで自然状態の[[ベニマンサク]]が最もよく観察できる場所である.[[ハイノキ]],[[オオバノトンボソウ]],[[アセビ]],[[コアジサイ]],[[シハイスミレ]],[[ウラジロノキ]],[[カマツカ]],[[イソノキ]],[[ナガバモミジイチゴ]],[[リョウブ]]などをみる.堰堤には[[アテツマンサク]]や植栽された[[マテバシイ]]があり,[[ノリウツギ]]も植栽のように思えた.自然観察センターを見学し,昼食.湖沿いの遊歩道では,[[コナラ]],[[シキミ]],[[ヤマツツジ]](花),[[コバノガマズミ]]などを.モリアオガエル池では,樹上に卵塊を確認できた.池には[[フトヒルムシロ]],[[ヒツジグサ]](花)などを観察した.また,歩道にもどり,[[ウラジロ]],[[ヤマハンノキ]],[[ウリハダカエデ]],[[ネズ]],[[スノキ]],[[クリ]],[[ノギラン]],[[タムシバ]],[[モリイバラ]](花),[[ミヤコイバラ]](花),[[シロモジ]],[[ヒサカキ]],[[イヌザンショウ]],[[イワガラミ]](花),[[ヤブムラサキ]](花),[[ガンピ]](花),[[クロキ]],[[イヌエンジュ]],[[オオイタチシダ]]などを見る.人為的に作られたハッチョウトンボの湿地では[[モウセンゴケ]]や[[イヌツゲ]],[[カモノハシ]],[[ヤチカワズスゲ]](果実),[[サギソウ]](芽生え?)などを観察する.時間の都合でおむすび岩への登山はやめ,笹峠への林道を歩く.[[ササユリ]],[[ヒメハギ]](花),[[イボタノキ]](花),[[ダイセンミツバツツジ]],[[ウワミズザクラ]],[[サンヨウアオイ]],[[コハウチワカエデ]],[[ウメモドキ]]などを見,[[ジガバチソウ]](花)を確認した地点から引き返す.帰路,[[クモキリソウ]](花),[[ウラギンツルグミ]],[[ハンノキ]]などを見,モリアオガエルの池で[[サクラバハンノキ]](環境省絶滅危惧種)を確認した.[[ツチアケビ]]の芽生えも見られた.15時頃,現地で解散.
+
 2019年6月16日の第622回植物観察会は,廿日市市大野町のおおの自然観察の森で行われた.参加者は46名.天気は曇のち晴.宮島トライアスロンの交通規制のため,集合時間を1時間遅くし,11時におおの自然観察の森の駐車場に集合.はじめに吉野が配布資料を元に,県天然記念物の[[ベニマンサク]]の発見のいきさつや1954年に矢野守氏よる研究(卒論)の紹介を行った.また,関先生は「ベニマンサク-総合学術調査報告-(1993)」を持参され,研究成果について説明された.自然観察の森の入口からすぐに谷筋に降りる.ここは実生から成長した個体まで自然状態の[[ベニマンサク]]が最もよく観察できる場所である.[[ハイノキ]],[[オオバノトンボソウ]],[[アセビ]],[[コアジサイ]],[[シハイスミレ]],[[ウラジロノキ]],[[カマツカ]],[[イソノキ]],[[ナガバモミジイチゴ]],[[リョウブ]]などをみる.堰堤には[[アテツマンサク]]や植栽された[[マテバシイ]]があり,[[ノリウツギ]]も植栽のように思えた.自然観察センターを見学し,昼食.湖沿いの遊歩道では,[[コナラ]],[[シキミ]],[[ヤマツツジ]](花),[[コバノガマズミ]]などを.モリアオガエル池では,樹上に卵塊を確認できた.池には[[フトヒルムシロ]],[[ヒツジグサ]](花)などを観察した.また,歩道にもどり,[[ウラジロ]],[[ヤマハンノキ]],[[ウリハダカエデ]],[[ネズ]],[[スノキ]],[[クリ]],[[ノギラン]],[[タムシバ]],[[モリイバラ]](花),[[ミヤコイバラ]](花),[[シロモジ]],[[ヒサカキ]],[[イヌザンショウ]],[[イワガラミ]](花),[[ヤブムラサキ]](花),[[ガンピ]](花),[[クロキ]],[[イヌエンジュ]],[[オオイタチシダ]]などを見る.人為的に作られたハッチョウトンボの湿地では[[モウセンゴケ]]や[[イヌツゲ]],[[カモノハシ]],[[ヤチカワズスゲ]](果実),[[サギソウ]](芽生え?)などを観察する.時間の都合でおむすび岩への登山はやめ,笹峠への林道を歩く.[[ササユリ]],[[ヒメハギ]](花),[[イボタノキ]](花),[[ダイセンミツバツツジ]],[[ウワミズザクラ]],[[サンヨウアオイ]],[[コハウチワカエデ]],[[ウメモドキ]]などを見,[[ジガバチソウ]](花)を確認した地点から引き返す.帰路,[[クモキリソウ]](花),[[ウラギンツルグミ]],[[ハンノキ]]などを見,モリアオガエルの池で[[サクラバハンノキ]](環境省絶滅危惧種)を確認した.[[ツチアケビ]]の芽生えも見られた.15時頃,現地で解散.
 
<div style="text-align:right">(Y. Yoshino 記)</div>
 
<div style="text-align:right">(Y. Yoshino 記)</div>
  

2019年9月3日 (火) 21:06時点における最新版

ヒコビアミニレターNo.498(2019年6月16日)

 2019年6月16日の第622回植物観察会は,廿日市市大野町のおおの自然観察の森で行われた.参加者は46名.天気は曇のち晴.宮島トライアスロンの交通規制のため,集合時間を1時間遅くし,11時におおの自然観察の森の駐車場に集合.はじめに吉野が配布資料を元に,県天然記念物のベニマンサクの発見のいきさつや1954年に矢野守氏よる研究(卒論)の紹介を行った.また,関先生は「ベニマンサク-総合学術調査報告-(1993)」を持参され,研究成果について説明された.自然観察の森の入口からすぐに谷筋に降りる.ここは実生から成長した個体まで自然状態のベニマンサクが最もよく観察できる場所である.ハイノキオオバノトンボソウアセビコアジサイシハイスミレウラジロノキカマツカイソノキナガバモミジイチゴリョウブなどをみる.堰堤にはアテツマンサクや植栽されたマテバシイがあり,ノリウツギも植栽のように思えた.自然観察センターを見学し,昼食.湖沿いの遊歩道では,コナラシキミヤマツツジ(花),コバノガマズミなどを.モリアオガエル池では,樹上に卵塊を確認できた.池にはフトヒルムシロヒツジグサ(花)などを観察した.また,歩道にもどり,ウラジロヤマハンノキウリハダカエデネズスノキクリノギランタムシバモリイバラ(花),ミヤコイバラ(花),シロモジヒサカキイヌザンショウイワガラミ(花),ヤブムラサキ(花),ガンピ(花),クロキイヌエンジュオオイタチシダなどを見る.人為的に作られたハッチョウトンボの湿地ではモウセンゴケイヌツゲカモノハシヤチカワズスゲ(果実),サギソウ(芽生え?)などを観察する.時間の都合でおむすび岩への登山はやめ,笹峠への林道を歩く.ササユリヒメハギ(花),イボタノキ(花),ダイセンミツバツツジウワミズザクラサンヨウアオイコハウチワカエデウメモドキなどを見,ジガバチソウ(花)を確認した地点から引き返す.帰路,クモキリソウ(花),ウラギンツルグミハンノキなどを見,モリアオガエルの池でサクラバハンノキ(環境省絶滅危惧種)を確認した.ツチアケビの芽生えも見られた.15時頃,現地で解散.

(Y. Yoshino 記)

デジタル自然史博物館 / 広島大学 / 宮島自然植物実験所 / 植物観察会のトップ / 過去のヒコビアミニレター / 古いNews | 植物 にもどる