「秋の七草」の版間の差分
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+ | [[ファイル:20170908ヤマハギ花_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_22085.JPG|200px|thumb|right|ヤマハギの花(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 8, 2017)|link=ヤマハギ]] | ||
+ | [[ファイル:20160916ススキ小穂_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_70D_0401.JPG|200px|thumb|right|ススキの小穂(しょうすい)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 16, 2016)|link=ススキ]] | ||
+ | [[ファイル:20160916クズ花_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_70D_0399.JPG|200px|thumb|right|クズの花(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 16, 2016)|link=クズ]] | ||
+ | [[ファイル:20160916オミナエシ花_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_70D_0396.JPG|200px|thumb|right|オミナエシの花(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Sep. 16, 2016)|link=オミナエシ]] | ||
+ | [[ファイル:20160729キキョウ花_東広島市_池田撮影_IMG_12747.JPG|200px|thumb|right|キキョウの花(広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Jul. 29, 2016)|link=キキョウ]] | ||
== 解説== | == 解説== | ||
− | [[春の七草]]は食用になる種や農耕に関係のある種が含まれるのに対して,[[秋の七草]]が鑑賞を目的としたものがあげられている. | + | *[[春の七草]]は食用になる種や農耕に関係のある種が含まれるのに対して,[[秋の七草]]が鑑賞を目的としたものがあげられている. |
− | + | *古来,野原を散策して短歌や俳句を詠むことが行われており,とくに秋の時期に花が咲いた野原を花野(はなの)と呼ぶ.このような習慣に関連して,伊勢神宮の外宮で行われる仲秋の名月を観賞する観月会に供えられた秋の七草で,もともとは山上憶良(やまのうえのおくら)が選定して和歌に詠んだものに由来するとされている.この和歌は二首あり,万葉集に収められている. | |
− | + | *朝貌(あさがお)は,桔梗(ききょう)以外にも朝顔や昼顔,木槿(むくげ)など諸説あるが,桔梗が定説. | |
− | ; | + | ===万葉集=== |
+ | ;巻八,1537: | ||
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 | 秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 | ||
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萩の花 尾花葛花 瞿麦(撫子,なでしこ)の花 姫部志(女郎花,をみなへし,おみなえし) また藤袴 朝貌(桔梗,あさがお)の花 | 萩の花 尾花葛花 瞿麦(撫子,なでしこ)の花 姫部志(女郎花,をみなへし,おみなえし) また藤袴 朝貌(桔梗,あさがお)の花 | ||
− | == [[秋の七草]] == | + | ==[[秋の七草]]== |
*はぎ(萩) | *はぎ(萩) | ||
− | * | + | *おばな(尾花,薄,[[ススキ]]) |
− | * | + | *くずばな(葛花,葛,[[クズ]]) |
*なでしこ(撫子) | *なでしこ(撫子) | ||
− | * | + | *おみなえし(女郎花,[[オミナエシ]]) |
− | * | + | *ふじばかま(藤袴,[[フジバカマ]]) |
− | * | + | *あさがお(朝貌,桔梗,[[キキョウ]]) |
− | == 慣用名== | + | ==慣用名== |
− | == 備考== | + | ==備考== |
− | * 七草 | + | *七草 |
− | ** [[春の七草]] | + | **[[春の七草]] |
− | ** [[秋の七草]] | + | **[[秋の七草]] |
− | == 文献(出典)== | + | ==文献(出典)== |
− | * [[広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会_1997|広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(編). 1997. 広島県植物誌. Pp. 832. 中国新聞社, 広島.]] | + | *[[広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会_1997|広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(編). 1997. 広島県植物誌. Pp. 832. 中国新聞社, 広島.]] |
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2017年9月15日 (金) 15:58時点における最新版
秋の七草
解説
- 春の七草は食用になる種や農耕に関係のある種が含まれるのに対して,秋の七草が鑑賞を目的としたものがあげられている.
- 古来,野原を散策して短歌や俳句を詠むことが行われており,とくに秋の時期に花が咲いた野原を花野(はなの)と呼ぶ.このような習慣に関連して,伊勢神宮の外宮で行われる仲秋の名月を観賞する観月会に供えられた秋の七草で,もともとは山上憶良(やまのうえのおくら)が選定して和歌に詠んだものに由来するとされている.この和歌は二首あり,万葉集に収められている.
- 朝貌(あさがお)は,桔梗(ききょう)以外にも朝顔や昼顔,木槿(むくげ)など諸説あるが,桔梗が定説.
万葉集
- 巻八,1537
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
- 巻八,1538
萩の花 尾花葛花 瞿麦(撫子,なでしこ)の花 姫部志(女郎花,をみなへし,おみなえし) また藤袴 朝貌(桔梗,あさがお)の花
秋の七草
慣用名
備考
文献(出典)
広島大学 / デジタル自然史博物館 / 植物 / 郷土の植物 にもどる